冬の青春18きっぷシーズンが12月10日から始まりました。1月10日までの1ヶ月間と、春・夏と比べると期間は短いですが、クリスマスや年末年始を含むこのシーズンは、臨時列車や観光列車が多く運転されます。そこで、この記事では、この冬の青春18きっぷで乗りたい観光列車・臨時列車、この冬だからこそ乗っておきたいローカル線などを紹介します。
2024年春デビュー! 観光列車SATONOが石巻線・仙石線を走る!「だてSATONO」(仙台~女川)
2024年春にデビューしたばかりの観光列車「SATONO」が、この冬は仙台~女川間を走ります。
- 列車名: 快速「だてSATONO」
- 運転日
- 12月7日(土), 8日(日), 14日(土), 15日(日), 21日(土), 22日(日), 28日(土), 29日(日)
- 1月4日(土), 5日(日), 11日(土), 12日(日), 13日(月), 18日(土), 19日(日), 25日(土), 26日(日)
- 2月1日(土), 2日(日), 15日(土), 16日(日), 22日(土), 23日(日), 24日(月)
- 運転時刻(往路): 仙台 09:57発 → 女川 12:00着
- 運転時刻(復路): 女川 14:16発 → 仙台 16:28着
- 使用車両: HB-E300系2両 SATONO(全車指定席)
デビューして春夏は「あいづSATONO」として磐越西線で、秋は「いろどりSATONO」として仙山線で運転されました。初めての冬は、仙台から女川へ向けて「だてSATONO」として運転されます。
「だてSATONO」は、往路の女川行きと復路の仙台行きで経路が異なります。
- 往路(女川行き): 東北本線~石巻線経由(小牛田経由)
- 復路(仙台行き): 石巻線~仙石線~仙石東北ライン経由
往路は、東北本線を北上して小牛田駅から石巻線に入り女川駅へ向かいます。復路は、石巻駅から仙石線~仙石東北ラインと走ります。往復乗車しても異なる車窓を楽しめそうですね。
観光列車「SATONO」については、運転日、ダイヤ、料金などの最新情報を以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
冬ならではの「雪見鉄」を満喫できるローカル線(只見線、飯山線、大糸線)
冬の青春18きっぷの旅でぜひおすすめしたいのが、暖かい車内から雪景色を眺める「雪見鉄」です。雪が降る路線であればどこでもいいのですが、見るからに静寂に包まれるローカル線をおすすめします。
首都圏から比較的近い「雪見鉄」を楽しめる路線としては、まずは只見線をおすすめします。
2022年10月に全線で運転を再開してから丸2年。まだまだ運転再開特需が続く只見線です。只見線の沿線、特に福島・新潟県境付近は豪雪地帯。冬の青春18きっぷシーズンでは、まだ積雪はそれほど多くはないかもしれませんが、十分に「雪見鉄」を楽しめると思います。
以下の記事では、以前、筆者が冬の青春18きっぷシーズンに只見線に乗車した時の様子を紹介していますので、ぜひご覧ください。(全線運転再開前に乗車しましたので、一部区間は代行バスとなっています)
もう一つ、「雪見鉄」におすすめしたい路線は飯山線です。JR東日本エリアでは屈指の豪雪路線で、大雪が降ると、日中の列車を運休して除雪作業を行うほどです。
飯山線は千曲川~信濃川に沿って走る路線です。白と黒のモノトーンの世界が車窓を包み込み、いかにも雪国の冬を感じさせる路線でもあります。
飯山線の冬の車窓については、以下の乗車記をご覧ください。こちらも冬の青春18きっぷで乗車した時のものです。
また、大糸線も含めた「雪見鉄」のおすすめ路線や乗車プランを以下の記事にまとめています。ぜひご覧ください。
雪景色の善光寺平・安曇野をのんびり眺められる「リゾートビューふるさと」
冬季もコンスタントに運転される観光列車の一つが、長野~南小谷間を走る「リゾートビューふるさと」です。
- 列車名: リゾートビューふるさと
- 運転日
- 12月 1日(日), 14日(土), 15日(日), 22日(日)
- 1月 4日(土), 5日(日), 11日(土), 12日(日), 13日(月), 18日(土), 25日(土), 26日(日)
- 2月 1日(土), 2日(日), 8日(土), 9日(日), 11日(火), 15日(土), 22日(土), 23日(日), 24日(月)
- 運転時刻(往路): 長野 10:04発 → 南小谷 14:04着
- 運転時刻(復路): 南小谷 15:16発 → 長野 18:31着
姨捨駅周辺からの善光寺平の車窓や、大糸線沿線の安曇野や北アルプスの景色が美しい観光列車です。夏も良いのですが、雪景色の大糸線も素晴らしいです。
長野駅や松本駅から往復するもよし、南小谷駅からさらに北上して日本海側へ出るもよし。比較的長距離を走る観光列車ですので、乗り鉄のための列車としても最適です。
「リゾートビューふるさと」については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
富山湾・雨晴海岸の絶景、車内で握りたての寿司が味わえる「ベルモンターニュ・エ・メール」(べるもんた)(氷見線)
富山県の新高岡駅・高岡駅を中心に、氷見線・城端線で週末に運転されるのが、観光列車「ベルモンターニュ・エ・メール」(略称:べるもんた)です。
- 列車名: 快速「ベルモンターニュ・エ・メール」
- 運転日(冬の青春18きっぷ期間中の運転日)
- 城端線: 12月14日(土),21日(土),23日(月), 28日(土), 1月4日(土)
- 氷見線: 12月15日(日),16日(月),22日(日),1月5日(日)
- 運転時刻(土曜日 城端線 高岡~城端)
- 51号: 高岡 09:38発 → 城端 10:22着
- 53号: 高岡 13:08発 → 城端 13:56着
- 52号: 城端 10:43発 → 高岡 11:29着
- 54号: 城端 14:10発 → 高岡 14:59着
- 運転時刻(日曜日 氷見線 新高岡・高岡~氷見)
- 1号: 砺波 09:45発 → 高岡 10:04着/10:24発 → 氷見 10:55着
- 3号: 新高岡 13:58発 → 高岡 14:01着/14:25発 → 氷見 14:59着
- 2号: 氷見 11:06発 → 高岡 11:37着/12:07発 → 新高岡 12:10着
- 4号: 氷見 15:15発 → 高岡 15:48着
- 使用車両: キハ40形1両(全車指定席)
氷見線・城端線を走る「ベルモンターニュ・エ・メール」(以下、べるもんた)は気動車1両のみの小さな観光列車ですが、車内で富山や氷見の海の幸をふんだんに使ったお料理をいただくことができます(要予約)。
そして、「べるもんた」では、なんと、すし職人が乗り込み、車内で寿司を握ってくれるのです。「べるもんた」に乗車されるのであれば、ぜひ「ぷち富山湾鮨セット」(2,500円)を事前に予約しておきましょう。
この時期は、毎週日曜に運転される氷見線への乗車をおすすめします。氷見線は富山湾の海岸線に沿って、高岡と氷見を結ぶ短い路線ですが、雨晴海岸からの車窓が素晴らしいです。
また、この時期の氷見は寒ブリの季節。終点の氷見駅から徒歩20分(タクシーで5分、路線バスもあり)で、「氷見漁港場外市場 ひみ番屋街」に到着します。富山湾の海の幸を満喫しましょう。
「ベルモンターニュ・エ・メール」(べるもんた)の乗車記については、以下の記事をご覧ください。土曜日の乗車でしたので、城端線での運行でしたが、車内で寿司職人が握ってくれた「ぷち富山湾鮨セット」をいただきましたので、その様子も紹介しています。
以上、「冬の青春18きっぷで乗りたい列車・路線4選(2024-25年版)」でした。この時期らしい、雪景色や荒波の日本海の車窓を楽しめる路線を選んでみました。どの列車も青春18きっぷ+指定席券で乗れますので、この冬の青春18きっぷの旅で乗車してみてはいかがでしょうか。
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