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東京~名古屋・大阪の長距離を青春18きっぷで快適に旅したい! 旅情・車窓重視の中央本線ルートを紹介します!

青春18きっぷ
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青春18きっぷで旅をするときには、できるだけ空いている列車で、快適に旅をしたいですよね。それに、川や山などの変化に富んだ車窓が楽しめる路線を選んで乗りたいものです。この記事では、東京~名古屋・大阪方面の移動に、時間はかかるけれども、快適に、そして旅情たっぷりの旅ができる青春18きっぷのおすすめ乗り継ぎルートをご紹介します。

東海道本線は青春18きっぷ旅の「難所」

東京~名古屋・大阪を青春18きっぷで移動する場合、最短・最速ルートは東海道本線経由です。列車の本数は多いですし、普通列車しかない区間でも駅間距離がそれなりに長いので、所要時間は短くて済みます。

ところが、青春18きっぷユーザにとっては、なかなかの「難所」でもあるのです。

東海道本線はいつも混んでいる

東海道本線は混雑していることが多い
東海道本線は混雑していることが多い

その理由の一つは、日中時間帯でも混雑していることが多く、座席の確保が難しいことです。

東京から熱海までは、JR東日本の10両や15両の長編成の電車が走っていますが、熱海から先のJR東海エリアに入ると3~6両程度と一気に編成が短くなってしまいます。そのため、特に青春18きっぷシーズンを中心に混雑が発生しやすいのです。

さらに、静岡県内では、三島、沼津、静岡、浜松など中規模の都市が続き、地元客の利用も多いため、列車の編成が短いわりに混雑するのです。

区間運転の列車が多く乗り換え回数が多い

静岡県内を中心に、区間運転の列車が多く、乗り換え回数が多くなりがちです。前述のとおり、日中でも比較的混雑していますので、乗り換えのたびに座席を確保できるかを心配する必要があります。また、乗客の入れ替わりも激しいため、少々せわしなく、旅を楽しむといった感じではありません。

それでも、東海道本線で移動する場合にはこちらの記事もご覧ください。青春18きっぷで、東海道本線で静岡県内を移動するときの乗り継ぎのコツをまとめています。

青春18きっぷで東海道線の長距離をラクラク移動! 静岡県内のおすすめ乗り継ぎを紹介します!(2024年版)
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東京~名古屋の移動、旅情・車窓重視なら中央本線経由がおすすめ!

山々の車窓が美しい中央東線
山々の車窓が美しい中央東線

時間的に余裕があるのであれば、東海道本線よりも旅情があり、車窓も楽しめる中央本線経由をおすすめします。

東京・新宿周辺や名古屋周辺での、いわゆる通勤電車としての中央線しか利用したことがないと想像できないのですが、

  • 中央本線の東側(塩尻より東側のJR東日本区間:中央東線)は日本屈指の山岳路線
  • 中央本線の西側(塩尻より西側のJR東海区間:中央西線)は渓谷美が美しい川の路線

なのです。

都市と住宅街が続く東海道本線と比べると、旅情があることも間違いありません。東京や新宿、名古屋から1~2時間も乗車すれば、非日常の車窓が広がります。

日本屈指の山岳路線「中央東線」(東京・新宿~塩尻)の車窓の見どころ

中央東線の車窓の見どころをいくつかご紹介しましょう。

甲府盆地を見おろす雄大な車窓
甲府盆地を見おろす雄大な車窓

東京・新宿から甲府方面行きの列車に乗車すると、高尾から先はトンネルが多い山岳区間に入ります。大月あたりで多少視界が開けるものの、それ以外はほとんどが山の中を走ります。視界が効かない車窓が続くのですが、勝沼に近づくと、突然、ぱっとあたりが開けてきます。このあたりが甲府盆地です。この甲府盆地を俯瞰する車窓が、見どころの一つです。

中央東線の見どころの一つ、南アルプスの山々
中央東線の見どころの一つ、南アルプスの山々

大月あたりで標高400メートルくらいまで登ったあとは、甲府盆地へ向けて下りますが、甲府から先は再び上り勾配になります。その上り勾配は富士見駅あたりまで続きます。小淵沢駅の標高は886メートル、富士見駅の標高は955メートルにもなります。中央東線の起点となる東京駅の海抜はほぼゼロですから、中央東線がいかに「山岳路線」であるかがわかると思います。

中央東線の車窓を彩る八ヶ岳の山々(小淵沢駅から撮影)
中央東線の車窓を彩る八ヶ岳の山々(小淵沢駅から撮影)

小淵沢近辺での車窓の見どころは、車窓右側(北側)に広がる八ヶ岳でしょう。裾野がなだらかに広がり、いくつもの頂を持つ八ヶ岳の山容はとても美しく、車窓を彩ってくれます。小淵沢駅より少し手前(甲府寄り)が最も見やすいと思います。

渓谷美が美しい川の路線「中央西線」(名古屋~塩尻)の車窓の見どころ

中央西線は、塩尻寄りは信濃川水系の奈良井川に、名古屋寄りは木曽川に沿って走る川の路線です。奈良井川は日本海へ、木曽川は太平洋(伊勢湾)に注ぐため、途中で分水嶺を越えることになります。

中央西線に沿って流れる木曽川
中央西線に沿って流れる木曽川

木曽川の河原には、白っぽい大きな石(というより岩)がゴロゴロしています。このときは雨だったのですが、霧に煙る木曽川の風景もよいものです。

中央西線の車窓のハイライト、景勝地「寝覚の床」
中央西線の車窓のハイライト、景勝地「寝覚の床」

一番の景勝地は、「寝覚めの床」と呼ばれる渓谷で、木曽川の流れが花崗岩を削ってできた地形です。中央西線の車窓からも見ることができます。

また、中央西線の中ほど、木曽福島・南木曽周辺は「木曽路」とも呼ばれ、旧中山道の宿場町が点在しています。多くは中央西線の駅からはバスでの連絡となりますが、途中下車して宿場町を散策してみるのもおすすめです。

中央本線、乗り継ぎとおすすめ列車は?

青春18きっぷを使って、中央本線経由で東京~名古屋を旅するときの乗り継ぎとおすすめ列車についてご紹介します。

なお、各区間で運転されている普通列車の本数(平日の日中時間帯)は、以下のとおりです。

区間 普通列車の本数
(日中時間帯)
備考・注意点
東京~高尾 多数 通勤列車区間
高尾~大月 2~3本/時
大月~甲府 1~2本/時
甲府~塩尻 1本/時 小淵沢乗り換えが多い
塩尻~中津川 2時間に1本 本数が少ないので注意!
中津川~名古屋 2本/時 長編成の列車が多い

あとで紹介しますが、中央西線の塩尻~中津川間の普通列車の本数が最も少なく、行程を組み立てる際にネックになります。この区間で乗車する列車を決めてから、前後の列車を決めていくのがよいでしょう。

中央東線は長距離普通列車がおすすめ!

中央東線は、比較的長距離を走る普通列車が多くあります。

「高尾発長野行き(441M)」をはじめとして、高尾・大月~松本を結ぶ長距離を走る普通列車 が1日に数本運転されていますので、これらの長距離普通列車を狙うのがおすすめです。

中央本線の「高尾発長野行き(441M)」については、以下の記事をご覧ください。

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これらの列車を利用すれば、東京駅や新宿駅から中央西線との乗り換え駅の塩尻駅まで、たった1回の乗り換えで到着します。

中央西線は塩尻~中津川の運転本数に注意! 乗り歩きには特急の併用も!

中央西線の中津川~名古屋は長編成の列車が走る
中央西線の中津川~名古屋は長編成の列車が走る

中央西線は、中央東線に比べると全体的に普通列車の本数が少ないです。特に、塩尻~中津川間の運転本数が少ない ため、青春18きっぷでの乗り継ぎのネックとなります。日中時間帯は2時間に1本程度となります。

一方、中津川~名古屋間は、だいたい30分に1本の頻度で列車があります。列車の本数が多いだけでなく、すべての普通列車が8両編成となっています。

ということで、中央本線経由で東京~名古屋を移動する場合には、塩尻~中津川間で乗車する列車を決めて、その列車を軸に、中央東線側の行程を決めるのがおすすめです。

また、中津川行き(名古屋方面行き)は、塩尻駅ではなく松本駅始発の列車が多いです。夏休みなど、青春18きっぷシーズンの繁忙期に、確実に座席を確保したいのであれば、始発の松本駅から乗車したほうがよいでしょう。

青春18きっぷ旅でも、特急「しなの」の短距離利用はおすすめ!
青春18きっぷ旅でも、特急「しなの」の短距離利用はおすすめ!

中央西線で途中下車して宿場町の観光をする際には、特急「しなの」の短距離利用(いわゆる「ワープ」)も検討しましょう。

特急「しなの」は、長野~松本~名古屋(一部は大阪)を走るJR東海の特急列車です。青春18きっぷでは乗車できませんが、木曽福島駅や南木曽駅といった宿場町の最寄駅に停車します。東京方面へは塩尻駅まで、名古屋方面へは中津川駅まで乗車すれば、普通列車の本数が比較的多い区間へ出られますので、時間の短縮になります。

普通列車の少ない塩尻~木曽福島~中津川間での特急列車の運賃、特急料金(自由席)は以下の通りです。

区間 運賃 自由席
特急料金
合計
塩尻~
中津川
1,690円 1,200円 2,890円
塩尻
~木曽福島
770円 660円 1,430円
木曽福島~
中津川
990円 1,200円 2,190円

木曽路を観光するなら、木曽観光の拠点となる木曽福島駅の前後、どちらかで特急「しなの」の利用も考えてみましょう。日中時間帯でも1時間に1本運転されていますので、普通列車とあわせて利用すれば、行程の自由度がかなり大きくなります。

中央西線の駅から路線バスでアクセスしやすい宿場町「馬籠宿」「妻籠宿」の訪問記です。中津川駅、南木曽駅からのアクセスについても紹介しています。

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中央東線ではロングシートの車両が増えてきたことに注意!

中央東線普通列車の主力車両211系 ロングシートのみの車両も
中央東線普通列車の主力車両211系 ロングシートのみの車両も

車窓が魅力的な中央本線ですが、中央東線(高尾~塩尻)ではロングシートの車両が増えてきています。これまで、115系というボックスシート主体の車両が使われていましたが、ここ数年で、すべて211系という車両に置き換えられました。211系にはロングシートとボックスシートの車両があります。長時間乗車する場合、特に車窓を楽しみたい場合は、ロングシートだと楽しみも半減ですね。

2024年現在、ロングシートの車両とボックスシートの車両が共通的に運用されているようで、乗ってみなければどちらかわからないという状況です。

一方、中央西線のほうは、JR東海のクロスシート(ボックスシート)の車両が多くなっています。木曽川の風景を眺めたい場合は、名古屋方面に向かって右側の窓際の座席がおすすめですね。


以上、「東京~名古屋・大阪の長距離を青春18きっぷで快適に旅したい! 旅情・車窓重視の中央本線ルートを紹介します!」でした。所要時間は乗り継ぎにもよりますが、東海道本線経由がおおむね6時間半に対して、中央本線経由が8時間半程度と2時間ほど余計にかかります。それでも、鉄道の旅を楽しみたいのであれば、山と川の車窓が楽しめる中央本線ルートをおすすめします。

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2024-25年冬 青春18きっぷ 利用期間 2024年12月10日(火)~2025年1月10日(金) 価格 3日間用: 10,000円(おとな・こども同額) 5日間用: 12,050円(おとな・こども同額) 発売期間 3日間用: 2024...

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