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【日光線~わたらせ渓谷鐵道 周遊ルート】行き止まり路線をバスで結ぶ周遊ルート! 日光観光に渡良瀬川の渓谷美を満喫できます! ~青春18きっぷ おすすめ日帰り旅6~

日帰り旅
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青春18きっぷで日帰り旅、今回ご紹介するのは、日光へのアクセス路線「JR日光線」と、渡良瀬川の渓谷美が美しい「わたらせ渓谷鐵道」を路線バスでつないで周遊するルートです。世界遺産、日光の観光はもちろんのこと、渡良瀬川の車窓を満喫することができるおすすめのルートです。

日光観光と渡良瀬川の渓谷美、両方とも楽しんでしまう周遊ルート

わたらせ渓谷鐵道の終着駅、間藤駅
わたらせ渓谷鐵道の終着駅、間藤駅

宇都宮と日光を結ぶJR日光線は、世界遺産、日光へのアクセス路線です。宇都宮からは40分ほどでJR日光駅に到着します。

一方、わたらせ渓谷鐵道は、群馬県の桐生駅と栃木県日光市の間藤駅を結ぶ第三セクター路線です。渡良瀬川に沿って敷かれた鉄道で、車窓からは、渡良瀬川の上流域の渓谷美を存分に楽しむことができます。

これらの路線、いずれも、いわゆる「行き止まり路線」で、終点駅で接続する鉄道がありません。JR日光駅からは、徒歩ですぐのところに東武日光駅があり、東武日光線の乗り換えられるため、厳密には行き止まり駅とはいえないかもしれません。ただ、基本的には同じような方向に戻ることになるため、別の方向へ鉄道で抜けることができないという意味では、行き止まり路線といってもよいでしょう。

実は、この2つの路線の終着駅同士を結ぶ路線バスがあります。「日光市営バス 足尾線」です。今回ご紹介するルートは、この2つの鉄道路線を、日光市営バス 足尾線でつないで、周遊ルートとしたものです。

日帰りの乗り鉄旅にもおすすめですし、(日帰りルートと言いつつ)日光で1泊すれば、日光の観光を存分に楽しんだあとで、わたらせ渓谷鐵道に乗って、渡良瀬川の車窓を楽しみながら帰途につくことができます。

青春18きっぷで日帰り! 「日光線~わたらせ渓谷鐵道 周遊ルート」

今回、ご紹介するルートは以下の通りです。

区間 路線 備考
東京 → 宇都宮 宇都宮線 グリーン車利用がおすすめ!
宇都宮 → 日光 日光線
日光駅前 → 間藤駅前 日光市営バス
足尾線
1日6往復のみ!
ダイヤを事前に確認しよう
(運賃 1,150円)
間藤 → 桐生 わたらせ
渓谷鐵道
トロッコ列車もおすすめ!
(運賃 1,130円)
桐生 → 高崎 両毛線
上越線
高崎 → 東京 高崎線 グリーン車利用がおすすめ!

東京から、栃木県、群馬県の南部を横断して戻ってくる周遊ルートです。帰路の桐生→東京は、宇都宮線経由でも構いませんが(むしろ、そのほうが近いですが)、せっかくですので、別のルートで戻る行程にしています。

また、上の行程とは逆向きのルートでも構いませんが、日光到着が午後になってしまうので、日光で観光の時間を長めに取りたい場合には、上のルートのほうがよいかもしれません。

「日光線~わたらせ渓谷鐵道 周遊ルート」の見どころ紹介!

それでは、上でご紹介したルートに沿って、車窓の見どころや、ぜひ乗車したい列車、沿線の観光スポットなどを見ていきましょう。

筆者が乗車した列車・バスの時刻を参考に載せていますが、必ずしもこの時刻の列車である必要はありません。(2023年3月改正の土休日ダイヤ)

東京 → 宇都宮(宇都宮線)

  • 東京 06:51発 → 宇都宮 08:42着(上野東京ライン・宇都宮線 普通 宇都宮行き)

まずは、宇都宮線で宇都宮まで出ましょう。東京駅からは1時間半ほどかかりますので、普通列車に連結されているグリーン車(普通列車グリーン車)を利用するのがおすすめです。青春18きっぷ+普通列車グリーン券(平日1,000円、土休日800円)で利用できます。

首都圏の普通列車グリーン車については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

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宇都宮 → 日光(日光線)

  • 宇都宮 08:46発 → 日光 09:28着(日光線 普通 日光行き)

宇都宮駅からは、日光線に乗り換えて日光駅に向かいます。

日光線 文挾駅の駅名標

日光線 文挾駅の駅名標

日光線の駅は、この文挾駅の駅名標のような、レトロ調の駅名標に統一されています。宇都宮駅や日光駅のホームも同じ色調になっていて、日光線全体で統一したカラーリングとデザインを採用しています。通勤通学路線でありつつも、観光路線の顔も持ち合わせた路線ならではですね。

田園風景が広がる日光線の車窓

田園風景が広がる日光線の車窓

宇都宮駅を出て、市街地を抜けると、田園風景が広がります。そして、田園風景の向こうには、男体山などの日光の山々も見えてきます。

宇都宮から日光までは40分ほどで到着です。車窓を眺めていればあっという間ですね。

日光駅前 → 間藤駅前(日光市営バス 足尾線)

  • 日光駅前 09:35発 → 間藤駅前 10:11着(日光市営バス 足尾線 双愛病院行き)

歴史のある洋風建築のJR日光駅の駅舎
歴史のある洋風建築のJR日光駅の駅舎

JR日光駅の駅舎は大正時代に建てられた洋風の木造建築で、一見の価値があります。次に乗車する路線バスまで時間があれば、ぜひJR日光駅の駅舎を見学することをおすすめします。

日光市営バス 足尾線は、コミュティバスのような小さなバス
日光市営バス 足尾線は、コミュティバスのような小さなバス

日光市営バスの足尾線は、日光駅前の道路を渡った側のバス停から発車します。日光駅側のバス停ではありませんので、間違えないようにしましょう。

上の写真のような小さなバスですが、乗客も少ないですし、日光駅前は始発の停留所ですので、乗れないことはないでしょう。

東照宮の入口近くにある「神橋」、ここを左折して国道120号線へ
東照宮の入口近くにある「神橋」、ここを左折して国道120号線へ

途中、東照宮への入口にある「神橋」などを眺めながら進みます。

日光東照宮などを観光してから足尾へ向かいたい場合には、日光駅前から東照宮を経由する路線バスに乗り、観光後に、日光総合会館などのバス停から「日光市営バス 足尾線」に乗車することも可能です。

なお、筆者が乗車したときは、東武日光駅前や、日光の市街地からの乗車が少しあり、結果的に10名弱の乗客となりました。

日光駅から40分弱で間藤駅前に到着
日光駅から40分弱で間藤駅前に到着

日光と足尾を結ぶ「日足トンネル」という長いトンネルを抜けると足尾町に入ります。日光駅前から40分弱で、わたらせ渓谷鐵道の終着駅、間藤駅に到着します。

トロッコに乗って銅山の坑内を見学できる「足尾銅山観光」
トロッコに乗って銅山の坑内を見学できる「足尾銅山観光」

「日光市営バス 足尾線」は、わたらせ渓谷鐵道の足尾駅、通洞駅も経由します。

銅山で栄えた足尾の当時の様子を見てみたいなら、「足尾銅山観光」がおすすめです。日光市営バスを「銅山観光前」で下車すると近いです。観光後は、最寄り駅の通洞駅まで徒歩5分ほどです。

「日光市営バス 足尾線」の乗車記については、以下の記事をご覧ください。

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間藤 → 神戸 → 桐生(わたらせ渓谷鐵道)

  • 間藤 11:31発 → 神戸 12:11着(わたらせ渓谷鐵道「トロッコわっしー2号」)
    • 春~秋に運転、冬は2号の運転はなし(3号・4号のみ)
  • 神戸 14:02発 → 桐生 14:54着(わたらせ渓谷鐵道 普通列車 桐生行き)

わたらせ渓谷鐵道の車窓を楽しむなら絶対おすすめ!「トロッコわっしー号」
わたらせ渓谷鐵道の車窓を楽しむなら絶対おすすめ!「トロッコわっしー号」

わたらせ渓谷鐵道の車窓を楽しむなら、トロッコ列車「トロッコわっしー号」「わたらせ渓谷号」の乗車がおすすめです。間藤駅以外に、足尾駅、通洞駅からも乗車することができます。

主に週末を中心に、夏休みなどの繁忙期には平日の一部でも運転されますが、毎日運転されるわけではありませんし、乗車するには「整理券」を事前に購入しておく必要がありますので、注意しましょう。

詳しくは、「トロッコわっしー号」の乗車記の記事をご覧ください。車内の様子や車窓に加えて、整理券の購入方法も詳しく解説しています。

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わたらせ渓谷鐵道から眺められる渡良瀬川の渓谷美
わたらせ渓谷鐵道から眺められる渡良瀬川の渓谷美

わたらせ渓谷鐵道のメインは、渡良瀬川の渓谷美! 桐生行きの列車では、

  • 間藤~神戸間: 進行方向右側
  • 神戸~大間々間: 進行方向左側

に、渡良瀬川を眺めることができます。

大間々駅から徒歩5分でも本格的な「高津戸峡」

途中下車のおすすめ駅は以下のとおりです。

  • 神戸(ごうど)駅: 古い東武の特急車両を利用した「レストラン清流」でお食事
  • 水沼駅: 駅舎に併設の「水沼駅温泉センター」で温泉とお食事 ※2023年7月末で休館となりました
  • 大間々駅: 駅から徒歩5分ほどの「高津戸峡」(渡良瀬川がつくる渓谷)を散策

わたらせ渓谷鉄道は列車の本数が少ないので、途中下車した駅から乗車する列車の時刻を確認してから、食事や散策にでかけましょう。

上で紹介した「トロッコわっしー号」の記事で、沿線の観光スポットも紹介していますので、ぜひご覧ください。

桐生 → 高崎 → 東京(両毛線・高崎線)

  • 桐生 15:01発 → 高崎 15:47着(両毛線 普通 高崎行き)
  • 高崎 15:55発 → 東京 17:51着(高崎線・上野東京ライン 普通 平塚行き)

桐生駅に出られれば、あとは両毛線~高崎線と乗り継いで東京に戻るだけです。

本記事のルートでは高崎線経由としていますが、両毛線で小山駅に出て、宇都宮線経由で帰京するほうが少し近いです。青春18きっぷを使うなら、どちらにしろ追加の料金はかからないので、往路と同じルートではなく、別ルートのほうが楽しいでしょう。

高崎線に連結されている普通列車グリーン車
高崎線に連結されている普通列車グリーン車

高崎線の普通列車には、グリーン車が連結されています。一日、旅をして疲れているでしょうし、東京までは2時間近くかかりますので、グリーン車を利用するのがおすすめです。夕方の上り列車のグリーン車は空いていますので、車内でのんびりと過ごすことができます。

「日光線~わたらせ渓谷鐵道 周遊ルート」日帰りにも1泊旅行にもおすすめ!

渡良瀬川の車窓は必見!
渡良瀬川の車窓は必見!

「日光線~わたらせ渓谷鐵道 周遊ルート」をご紹介しましたが、前述のとおり、日帰りだけでなく、日光周辺で1泊する旅行でも使えるルートです。

列車に乗ることを目的とした「乗り鉄」や「乗りつぶし」なら日帰りでも十分ですが、観光にも時間を割こうとすると、日帰りではかなり駆け足になってしまいます。観光を楽しむなら1泊での旅行をおすすめします。まあ、その場合、青春18きっぷは2日分使ってしまうことになりますが…。

また、「青春18きっぷ日帰り旅」として紹介していますが、わたらせ渓谷鐵道と日光市営バスには青春18きっぷでは乗車できませんので、別途、運賃がかかります。合わせて2,280円。青春18きっぷ1日分と同じくらいの出費が発生しますが、鉄道旅行好きならば、わたらせ渓谷鐵道には、その料金を支払っても乗車する価値があります。


以上、『【日光線~わたらせ渓谷鐵道 周遊ルート】行き止まり路線をバスで結ぶ周遊ルート! 日光観光に渡良瀬川の渓谷美を満喫できます! ~青春18きっぷ おすすめ日帰り旅6~』でした。日帰りルートとしては乗車距離は長めですが、その分、満足度の高い旅行になりますので、ぜひ出かけてみてください。

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