2020年春から続くコロナ禍。そんな中でも、感染対策を万全にしつつ、乗り鉄や旅行に出かけています。基本的に一人旅なので、リスクは低いのですが、それでもいくつか意識して実践していることがあります。今回は、筆者が乗り鉄のときに実践していることをご紹介します。
コロナ禍での乗り鉄で気をつけていること
2020年春以降、新型コロナウイルスの影響で、あらゆることが例年とは違っています。
もともと、乗り鉄のときは一人旅ですし、空いている時期・列車・場所を狙って行くことが多いので、感染リスクはかなり低いほうだと思います。それでも、いくつか気をつけていることがあります。
マスクや手指の消毒、3密回避などの基本的な感染対策以外に、乗り鉄・鉄道旅行で筆者が気をつけていること、実践していることをまとめてみます。混雑回避のテクニックは、感染対策だけでなく、旅行の満足度を上げるのにも有効です。
【旅行日の選択】「密」を避けるには空いているときに出かけるのが一番!
まず、最も重要だと思っているのは、空いているときにでかけること。これを実践するだけで、かなりの感染対策になると考えています。列車内でも、宿泊施設や飲食の店舗でも、人が少なければ「密」にはなりにくいです。
そもそも、新型コロナ以前から、なるべく空いているときを狙って乗り鉄や旅行に出かけています。混雑した列車ではゆったり過ごすことは難しいですし、宿泊施設の料金も高めです。これまで、旅行の満足度を高めるために実践してきたことが、今はそのまま感染対策になります。
それでは、「空いているとき」とは、具体的にいつなのでしょうか?
平日は空いている
当たり前ですが、土日や祝日、連休ではなく、平日に出かけると空いています。
筆者は週末が休みの会社員ですので、平日に出かけるには有給休暇をとる必要があります。そのため、いつも平日に出かけられるわけではありませんが、可能な限り、平日に旅をするようにしています。
もっとも、都市部では、平日でも、朝の通勤ラッシュ、夕方~夜の帰宅ラッシュは要注意です。早朝に出発したり、通勤ラッシュとは逆方向になる行程を立てるなどの工夫が必要です。
平日+土日いずれかの1泊旅行
1泊旅行でも、土・日ではなく、金・土や日・月のように、1日でも平日を入れると、だいぶ混雑が緩和される印象です。他の多くの観光客の行動から「ずらす」ことがポイントです。
平日の金曜日や月曜日は、観光施設や温泉施設などは空いていることが多いです。それに、土曜日に比べれば、金曜日の宿泊は空いていますし、日曜日の宿泊はガラガラのことが多いです。
長期休暇の翌週の週末は比較的空いている
長期休暇や連休の翌週は、週末でも比較的空いていることが多いと感じます。
筆者は、これまでも、長期休暇・連休のあとを狙って旅行をすることが多かったです。
- 年末年始休暇の次の週末
- ゴールデンウィーク後の次の週末
- お盆休み~8月末までの週末
このような週末に、有給休暇を1日~2日つなげて、2~3泊の旅行をすることが多いです。
もちろん、場所によって観光シーズンが違ったり、天候の影響があったりするために、必ず空いているわけではありません。それでも、東京から地方への新幹線や特急列車の予約のしやすさからすると、この傾向はかなりはっきりしていると思っています。
長期休暇や大型連休では、旅行に出かけたり、帰省したりする人が多いですが、その翌週も旅行にでかけようとする人が少ないためだと思われます。
2020年はコロナ禍の影響があって、必ずしもこのとおりにはなっていないかもしれませんが、コロナ後も、空いている時期に旅行をしたいときに、覚えておくとよいと思います。
【列車の選択】なるべく空いている列車を選ぶ
「乗り鉄」メインの旅行の場合、一日の大半を列車の中で過ごすことになりますので、空いている列車を選択することが重要になります。
長距離の列車は「ずらす」ことがポイント!
列車の選択でも、多くに人が移動する時間・方向から、少しでも「ずらす」ことがポイントです。
新幹線や特急列車が混んでいる時間帯は、以下のとおりです。
- 平日の朝・夕方の列車(出張の人が利用)
- 土曜日の都市部から地方(観光地)への列車(観光客が利用)
- 日曜日の地方(観光地)から都市部への列車(観光客が利用)
路線や地域によって違いはありますが、おおむねこのような傾向があります。
居住地や旅行の行程などによって、「ずらす」ことが難しいことも多いですが、上記の列車を避けることで、自然と空いている列車を選ぶことができます。
筆者が実践したことがあるのは、
- 土・日の旅行の場合は、金曜夜に移動して前泊する
- 金・土、または、日・月のように、平日を1日入れる行程にすることで、多くの観光客の行動パターンと被らないようにする
といったことです。
例えば金曜日に有給休暇をとって、金・土の2日間で旅行に出かけるようにすると、
- 金曜日の朝の地方への列車はそれほど混雑していない
- 土曜日の夕方の都市部への列車は空いている
となります。平日の朝や午前中は、列車によっては出張の人がそれなりに乗っていることもありますが、土曜日の朝に比べればマシでしょう。
全車指定席・定員の少ない列車を選ぶ、混雑時間帯は自由席を避ける
列車の中で「密」を避けるには、全車指定席の列車を選ぶのがおすすめです。全車指定席であれば、座席数以上の乗客は乗れません。また、全車指定席の列車でないとしても、指定席に乗るようにしましょう。
特に、混雑する時間帯に新幹線や特急列車に乗らなければならない場合は、できる限り事前に指定席を押さえておきましょう。自由席では、座席数以上の乗客が乗ることがあります。繁忙期には、デッキや通路まで立ち客でぎっしり、ということにもなりかねません。
在来線では、定員の少ない観光列車に乗ることをおすすめします。多くの観光列車では、新幹線や特急列車に比べて、座席の幅や前後の間隔をゆったりと取っているため、1両の定員が少なくなっています。列車内の「密」を避けるだけでなく、快適な移動ができるようになりますので、おすすめです。
JR東日本エリアに偏りますが、筆者おすすめの観光列車をまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。
【座席の選択】シートマップで隣が空いている席を予約
指定席を予約するときに心がけているのは、隣が空いている席を選ぶということです。最近の鉄道会社の予約システムでは、シートマップを見ながら、好みの座席を指定できるものが増えてきましたので、「隣が空いている席」を選ぶことも難しくなくなりました。
新幹線や特急列車では、2人掛け、または、3人掛けのリクライニングシートが多いです。その場合、自分の一番近くに座るのは隣席の人になりますので、隣席が空いていれば、濃厚接触の状況を避けることができます。
さらに、長距離・長時間乗る列車では、以下のようにしています。
- 鉄道会社の予約システムで空席が空いている窓側の席を予約
- きっぷの受け取り前(乗車前)に再度確認し、隣席が埋まっていれば、隣席が空いている席に予約を変更
もちろん、混雑している列車では、難しいかもしれません。乗車率が5~7割くらいの列車だと、隣が空いている席とそうでない席が混在します。こんなときは、乗車直前に予約システムで確認するのがおすすめです。
【車内での過ごし方】飲食のタイミングに気をつける
乗り鉄、鉄道旅行の楽しみの一つが、車内での飲食です。駅で買い込んだ駅弁を食べたり、お酒を飲んだり……。ただ、最近は飲食店で感染が広がっているという報道もあり、飲食は感染リスクが高い行為でもあります。
車内での飲食はしたいけど、なるべく感染リスクを減らすにはどうすればよいでしょうか。
お弁当や飲み物をテーブルに広げるとなると、隣席に人がいると気になります。個人的には、隣席に人がいるときは、お酒を飲んだり、お弁当を食べたりすることは、なるべく控えるようにしています。
一方、ちょっとお菓子をつまむとか、ペットボトルのお茶やコーヒーを飲むくらいであれば、あまり気にしません。
そういう意味では、上のほうで紹介した、隣席が空いているかの確認は、長距離を乗車する列車以外に、車内で飲食したい列車でも、なるべく実施するようにしています。もちろん、途中駅から乗車してくる人もいるので、完全ではないのですが……。
感染リスクの観点から、ここまで気にする必要があるのかはよくわかりませんし、他の人にこれを強要するのも違うような気がしていますので、あくまで個人的に実践していることにすぎません。
【宿泊・食事】空いているお店での食事・テイクアウト
乗り鉄のときは、遅い時間まで列車で移動していたり、翌朝は午前5時~6時台の早朝の列車に乗ったりするため、利便性の面から、駅前のビジネスホテルを利用することが多いです。
新型コロナウイルス感染症が流行してから、宿泊施設はどこも万全の感染対策を実施していますので、個人的には宿泊施設を利用することには全く不安はありません。基本的に、その宿泊施設のやり方に従えば、問題はないレベルと思います。
一方、宿泊する際の食事に関しては、混雑しているお店を避ける、混雑している時間であればテイクアウトを利用する、といったことを心がけています。最近は、多くの飲食店でテイクアウトのメニューを増やしていますので、選択の幅も広いですね。
それに、今は、感染リスクを気にしながら、混雑するお店で食事をするよりは、お酒や食料を買い込んで、宿で部屋飲みをするほうが気楽ですし。
感染防止対策を万全にして旅を楽しもう!
現在も、依然として新型コロナウイルス感染症の流行が続いています。
ワクチン接種が始まれば流行は収まるのか、そうではないのか。今後どうなるのかはわかりませんが、しばらくは感染防止対策は必要でしょう。
普段、旅行によく行かれる方は、この記事で紹介したようなことは常識かもしれませんが、今後も、感染防止対策を万全にしながら、乗り鉄、鉄道旅行を楽しみたいと思います。
以上、「コロナ禍での乗り鉄・鉄道旅行で筆者が実践していることをまとめてみる」でした。自分の感染防止対策を改めて振り返ってみると、コロナ前から実践していることが多くを占めています。基本は、「空いているときに、空いている場所へ、一人で旅行する」です。これは、感染防止にも非常に有効だと思います。
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