紅葉シーズンの日光へ夜行列車を利用して旅行ができる東武鉄道の「日光紅葉夜行」が、2024年も10月~11月に6日間運転されます。2024年は「リバティ」(500系3両編成)で運転され、1名で2席を利用できる「ゆったりプラン」も提供されます。夜行列車としては乗車時間がかなり短いですが、早朝の空いている時間帯の日光で紅葉狩りをするのにぴったりの列車です。
東武日光へのツアー専用夜行列車「日光紅葉夜行」
日光紅葉夜行は、10月中旬~11月上旬の日光の紅葉シーズンに運転されるツアー専用の夜行列車です。早朝に日光に到着し、いろは坂が渋滞する前に専用バスで奥日光へアクセスし、紅葉を楽しもうという趣旨のツアーです。
- 運転日
- 2024年10月12日(土),19日(土),25日(金),26日(土)
- 2024年11月1日(金),2日(土)
- 運転時刻・停車駅:
- 日光紅葉夜行: 浅草 23:45発 → 北千住 00:00発 → 新越谷 00:14発 → 春日部 00:30発 → 東武日光 02:16着(04:20頃まで仮眠可能)
- 湯元温泉行きバス: 東武日光 04:30発 → 中禅寺温泉 05:10頃 → 二荒山神社中宮祠 05:13頃 → 竜頭の滝 05:21頃 → 赤沼 05:24頃 → 三本松 05:25頃 → 光徳入口 05:26頃 → 湯滝入口 05:29頃 → 湯元温泉 05:37頃
- 取扱旅行会社:東武トップツアーズ
東武トップツアーズの旅行商品では、「基本プラン」と、日光紅葉夜行号の2席を1名で利用できる「ゆったりプラン」の2種類のプランが発売されます。プランの内容は以下のとおりです。
- 出発駅→東武日光駅の乗車券・日光紅葉夜行(往路)の特急券
- 東武日光駅から湯元温泉までの専用バス運賃
- 湯元温泉から東武日光駅までのバス運賃(路線バス、2日間有効、同一方向に限り何度でも途中下車可能)
- 東武日光駅から出発駅までの乗車券(2日間有効)
浅草発着の場合の価格は以下のとおりです。
基本プラン | ゆったりプラン | |
---|---|---|
大人 | 7,800~9,000円 | 8,800~10,000円 |
子供 | 5,100~5,900円 | 6,100~6,900円 |
さらに、以下の割引等があります。
- 日光自然博物館の入場料割引
- 中禅寺湖遊覧船の一周フリー乗船券割引
- 奥日光低公害バスの乗車運賃割引
- 中禅寺金谷ホテルの立ち寄り湯料金割引
- 日光アストリアホテルの日帰り入浴料割引
- ザ・金谷テラス(東武日光駅構内)のお飲み物割引(アルコール類を除く)
ツアーの詳細と申し込み等に関しては、以下の東武トップツアーズのWebサイトの日光紅葉夜行をご覧ください。
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「日光紅葉夜行」で渋滞を避けて紅葉シーズンの日光へ
浅草~東武日光間は、昼間の特急列車でもわずか2時間程度の距離。この短い区間に、わざわざ夜行列車を走らせるのは、日光に早朝に到着するためです。
10月中旬~11月上旬は、日光の紅葉シーズン。始発の列車で日光に向かってもいろは坂は大渋滞してしまいますし、どこへ行っても観光客でごった返しているでしょう。
そんな紅葉シーズンの日光でも、中禅寺湖畔や奥日光に午前5時台に到着すれば、さすがに空いていると思います。早朝~午前中の空いている時間帯に、日光の散策や、紅葉を眺めるハイキングを楽しむことができます。
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2024年も「日光紅葉夜行」はリバティ(500系)で運転!
「日光紅葉夜行」は、ここ数年、10月に運転されている列車ですが、2020年まではスペーシア(100系)での運転でした。2021年からリバティ(500系)での運転に変更になり、2023年も同様に「リバティ」での運転となります。
「リバティ」は2017年にデビューした比較的新しい特急列車です。「スペーシア」に比べると座席のグレードはやや落ちますが、実用性重視で快適な車両です。新しい車両だけあって、車内で利用できるフリーWiFiが提供されていますし、各座席にコンセントもあります。スマートフォンの充電もばっちりですね。
「日光紅葉夜行」の乗車時間は2時間半程度、東武日光駅に到着後は、専用バスの時間まで(午前4時20分頃まで)車内で休むことができます。夜行列車としては短めの乗車時間ですが、よい座席でゆっくりと休めるのはありがたいですね。
なお、2021年、2022年の「日光紅葉夜行」は「リバティ」6両編成での運転でしたが、2023年以降は3両編成となっています。
「リバティ」の車内の様子については、以下の「リバティ会津」の乗車記をご覧ください。写真入りで紹介しています。
東武鉄道は今や貴重な夜行列車をコンスタントに運転!
JR各社の夜行列車が次々と廃止されていて、現在残っているのは、定期列車では特急「サンライズ出雲・瀬戸」のみとなってしまいました。
そんな中、東武鉄道は、夜行列車をコンスタントに運転しています。
- 尾瀬夜行23:45: 5月~10月、浅草→会津高原尾瀬口、「リバティ」で運転
- スノーパル23:45: 12月下旬~3月下旬、浅草→会津高原尾瀬口、「リバティ」で運転
「尾瀬夜行23:45」は尾瀬へのハイキングや登山、「スノーパル23:55」はたかつえスキー場やだいくらスキー場へのスキー・スノーボード客向けの列車です。
いずれもツアー専用ですが、期間中は、金曜日、土曜日を中心にコンスタントに運転されているので、利用しやすい列車です。登山やハイキング、スキーという早朝到着ニーズを満たす、今の時代でのお手本のような夜行列車と言えそうです。
本記事で紹介した「日光紅葉夜行」も含めて、長く運転されていくといいですし、早朝到着ニーズのありそうなところへの夜行列車は、まだまだ需要があるのでは、とも思います。
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以上、『東武の夜行列車「日光紅葉夜行」、2024年は浅草発「リバティ」3両編成で運転! 早朝の紅葉を眺めるツアーとして発売!』の話題をお届けしました。今では貴重な存在になった夜行列車ですが、ツアー専用列車という形で再びメジャーになってくれるといいですね。
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