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【のと里山里海号 乗車記】能登半島・七尾湾の車窓が素晴らしいのと鉄道の観光列車! 予約方法も紹介します!(2023年版)

「のと里山里海号」が七尾駅に入線 観光列車
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能登半島の内浦沿いを走るのと鉄道の「のと里山里海号」は、その列車名のとおり、能登半島の風景を楽しめる観光列車です。一番の見どころは、七尾湾沿いを走る区間の海の車窓。入り江や漁港が続く穏やかな海の眺めを楽しめます。この記事では、「のと里山里海号」の乗車記を、車窓や車内の様子を交えてお届けします。また、指定席の予約方法もご紹介します。

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のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」とは?

のと鉄道は、国鉄能登線を引き継ぐために設立された第三セクター会社です。かつては、総延長100km以上にも及ぶ路線網を保有していましたが、2001年に穴水~輪島間が、2005年に穴水~蛸島間が廃止され、現在は七尾線(七尾~穴水間)の33.1kmのみを運行しています。

そんなのと鉄道の全線を走る観光列車が「のと里山里海号」です。

専用の車両で運転される観光列車で、座席は全席指定となっています。4人掛けのボックス席と、海側の窓を向いた海向き席があり、車窓を楽しめるようになっています。

また、一部の列車では、事前予約をしておくと、スイーツや寿司御前といった軽食を車内で楽しむこともできます。

2023年11月現在、土休日に5本(下り3本、上り2本)が運転されています。起点となる七尾駅では、JR七尾線からの乗り継ぎも考慮されていますので、能登観光へのアクセス列車としても便利です。

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「のと里山里海号」の運転日とダイヤ

「のと里山里海号」の運転日とダイヤは以下のとおりです。

「のと里山里海号」の運転日

「のと里山里海号」の運転日は以下のとおりです。

  • 「のと里山里海号」の運転日
    • 土日祝日のみ運行(当面の間 ※2023年11月現在)

かつては水曜日を除く平日も運行されていましたが、2023年11月現在は土日祝日のみの運行となっています。

「のと里山里海号」の最新の運転日については、のと鉄道の「のと里山里海号」Webサイトもご確認ください。

運行時刻・料金|のと里山里海号

「のと里山里海号」のダイヤ(土日祝日)

「のと里山里海号」のダイヤは、以下のようになっています。

【のと里山里海号 下り(七尾→穴水)】

1号 3号 5号
七尾 08:55発 12:30発 15:32発
和倉温泉 09:04発 12:36発 15:44発
能登中島 09:20着
09:33発
12:50着
13:04発
15:58着
16:10発
穴水 09:59着 13:30着 16:36着

【のと里山里海号 上り(穴水→七尾)】

2号 4号
穴水 11:00発 14:15発
能登中島 11:26着
11:42発
14:41着
14:56発
和倉温泉 11:59発 15:12発
七尾 12:05着 15:18着

運転日には、下り(七尾→穴水)3本、上り(穴水→七尾)2本の計5本が運転されます。

「のと里山里海号」は2両編成の観光列車ですが、下りの5号と上りの4号は、普通列車1両を併結して3両編成での運転となります。普通列車を併結するため、上記のダイヤ以外の途中駅にも停車しますが、「のと里山里海号」の乗車・下車は、上記ダイヤに記載の駅のみに限られます。

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「のと里山里海号」座席配置と車内の様子

「のと里山里海号」は、「里山車両」と「里海車両」の2両編成で運転されますが、どちらの車両も座席配置は同じです。

のと里山里海号「里山車両」の座席表

のと里山里海号「里山車両」の座席表

のと里山里海号「里海車両」の座席表

のと里山里海号「里海車両」の座席表

(出典)のと鉄道 観光列車「里山里海号」車両紹介

「里山車両」の車内の様子

のと里山里海号「里山車両」の車内の様子

のと里山里海号「里山車両」の車内の様子

オレンジ色のモケットのボックス座席が並ぶ「里山車両」の車内の様子です。「里山車両」は、穴水側の車両になりますので、穴水行きの列車では先頭車になります。

「里山車両」には、飲み物、お土産、のと鉄道グッズなどを販売しているサービスカウンターがあります。

「里海車両」の車内の様子

今回、「里海車両」のほうに乗車しましたので、こちらの車両の様子を詳しく紹介します。前述のとおり、座席の配置は、どちらの車両も同じです。

のと里山里海号「里海車両」の車内の様子

のと里山里海号「里海車両」の車内の様子

海をイメージしたブルーのシートが並ぶ「里海車両」の車内の様子です。

のと里山里海号の4人掛けのボックス席

のと里山里海号の4人掛けのボックス席

1両の6つある4人掛けのボックス席です。大きなテーブルが設置されていて、グループでの利用に最適です。今は、新型コロナウイルス感染症対策として、透明な衝立が設置されています。

車両の半分は、このボックス席が占めています。

のと里山里海号の海向き席

のと里山里海号の海向き席

海向き席(海側)です。七尾湾の車窓が目の前に見えますので、景色を楽しみたい方は、この海側の海向き席がおすすめです。往路ではこの座席に乗りましたが、車窓を存分に楽しむことができました。

1つの車両に、2人掛けが2つと、4人掛けが1つあります。

のと里山里海号の6人掛けの海向き席

のと里山里海号の6人掛けの海向き席

6人掛けのソファのように形の海向き席です。前述の2人掛けの海向き席とは通路を挟んで反対側にありますが、車窓を見やすいように、一段高いところに座席が設置されています。

この6人掛けの海向き席は、1両に1つのみです。

七尾湾の絶景を眺めるには海側の座席がおすすめ!

「のと里山里海号」の車窓のハイライトは、七尾湾の絶景ですので、2人掛けか4人掛けの海向き席、または、海側のボックス席をお勧めします。

座席番号では、「里山車両」「里海車両」ともに、以下の座席になります。

座席種別 座席番号
海向き席 9A,9B
10A,10B
12A-12D
ボックス席 3A-3D
5A-5D
7A-7D

あとで紹介しますが、乗車整理券の予約は、現在、電話でのみ受け付けていますので、その際に希望を伝えれば、海側の座席を確保してくれます。

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「のと里山里海号」乗車に必要な乗車整理券の予約方法

「のと里山里海号」に乗車するには、乗車整理券(500円)が必要です。2023年2月現在、「のと里山里海号」は全席指定での運転になっていますので、座席を指定された乗車整理券が必要になります。

「のと里山里海号」乗車に必要なきっぷ類と料金

「のと里山里海号」に乗車するには、以下のきっぷ類が必要です。

  • 乗車券(ふつうの「きっぷ」)
    • 七尾~穴水: 850円
    • 和倉温泉~穴水: 690円
  • 「のと里山里海号」の乗車整理券
    • 1乗車 500円

乗車券としては、のと鉄道が発売するフリーきっぷを利用することもできます。

期間限定で「七尾市・穴水町生活応援フリーきっぷ」が発売されています。

  • きっぷ名: 七尾市・穴水町生活応援フリーきっぷ
  • 利用期間: 2023年8月1日~2024年3月31日
  • 販売期間: 2023年8月1日~2024年2月29日
  • 有効期間: 1日
  • 効力: のと鉄道の普通列車に1日乗り放題
  • 販売箇所: 穴水駅、能登中島駅、田鶴浜駅、七尾駅(のと鉄道販売所)、のと鉄道車内運転士
  • 価格: 大人 800円 小人 400円

「七尾市・穴水町生活応援フリーきっぷ」が、のと鉄道全線に乗車できるフリーきっぷとしては最安です。乗車整理券(500円)を追加すれば「のと里山里海号」にも乗車できます。七尾~穴水間の片道に乗車するだけで元が取れてしまう格安のフリーきっぷです。

一方、通年発売のフリーきっぷとしては、土休日のみ利用できる「つこうてくだしフリーきっぷ」がおすすめです。

  • きっぷ名: つこうてくだしフリーきっぷ
  • 利用期間: 土日祝日、年末年始(12/29~1/3)
  • 有効期間: 1日
  • 効力: のと鉄道の普通列車に1日乗り放題
  • 販売箇所: 穴水駅、能登中島駅、田鶴浜駅、七尾駅(のと鉄道販売所)、のと鉄道車内運転士
  • 価格: 大人 1,000円 小人 500円

七尾~穴水間を往復すると1,700円、和倉温泉~穴水間の往復でも1,380円になりますので、「つこうてくだしフリーきっぷ」(1,000円)はかなりお得になります。

「七尾市・穴水町生活応援フリーきっぷ」「つこうてくだしフリーきっぷ」について、詳しくはのと鉄道のWebサイトをご確認ください。

のと鉄道 – 七尾駅から穴水駅まで、 能登半島・七尾湾側の海沿いを走る ローカル線「のと鉄道」

「のと里山里海号」の乗車整理券は電話による事前予約が必要(2023年11月現在)

2023年11月現在、「のと里山里海号」の乗車整理券を予約する方法は以下のとおりです。

  • 「のと鉄道観光列車予約センター」での電話予約
  • 穴水駅窓口での購入

これまでインターネットでの予約も受け付けていましたが、現在は新型コロナウイルス感染症対策のため、電話受付のみとなっています。他のお客様との密を避けるためだそうです。

予約期間は以下のようになっています。

  • 「のと里山里海号」乗車整理券の予約期間
    • 乗車日1ヶ月前~前日の正午

予約期限は乗車日前日の正午までとなっていますので、ご注意ください。

「のと鉄道観光列車予約センター」で予約した場合、料金の支払いは、乗車当日に改札口・駅窓口で、または、「のと里山里海号」車内のアテンダントへの支払いになります。

詳しくは、のと鉄道のWebサイトをご確認ください。

ご利用方法|のと里山里海号

スイーツプラン・寿司御前プランの予約は乗車6日前の17時まで!

車内でスイーツや寿司御前が提供される「スイーツプラン」「寿司御前プラン」については、予約期限がかなり早くなっています。

  • スイーツプラン: のと里山里海4号(穴水14:15発)
  • 寿司御前プラン: のと里山里海3号(七尾12:30発)
  • 予約期限: 乗車日の6日前の17時まで
  • 料金: スイーツプラン 1,800円、寿司御前プラン 2,550円

「スイーツプラン」「寿司御前プラン」は、乗車日の6日前の17時までの予約が必要です。これらの軽食がついたプランは、提供できる座席が限られているようですので、空席があるからといって、必ずこれらのプランを購入できるとは限りません。

なお、2023年11月現在、「スイーツプラン」はのと里山里海4号のみ、「寿司御前プラン」はのと里山里海3号のみでの提供となっています。

最新情報等については、のと鉄道のWebサイトをご確認ください。

運行時刻・料金|のと里山里海号

「のと里山里海号」は空席があれば当日先着順での乗車も可能!

「のと里山里海号」の乗車整理券の予約は前日の正午までとなっていますが、当日、空席がある場合には、先着順で乗車することができます。

その場合、「のと里山里海号」に乗車したい駅で、アテンダントに申し出ることになります。空席があれば、その場で座席を割り当ててくれます。乗車整理券(500円)の支払いは、乗車後に、座席ですることになります。

現在、新型コロナウイルス感染症対策で、ボックス席や海向き席など、複数名用の座席については、複数グループで共用しないような割り当てがされているようですので、連休などは満席になってしまうことがあるかもしれません。

事前に「のと鉄道観光列車予約センター」に電話をして、乗りたい列車に空席があるかどうかを確認しておいた方がよいでしょう。

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のと里山里海3号 乗車記

2021年7月に、「のと里山里海3号」に乗車してきましたので、乗車記をお届けします。

「のと里山里海号」乗車整理券は当日購入

「のと里山里海号」に乗ろうと決めたのは前日でした。乗車整理券の予約は前日の正午までなのですが、「正午まで」というところを見落としていて、「のと鉄道観光列車予約センター」に電話をしてしまいました。

その結果、「正午を過ぎているので予約を受けられないが、空席多数のため当日受付で乗車できる」と教えていただきました。

JR七尾駅

JR七尾駅

当日は、金沢駅からJR西日本の観光列車「花嫁のれん」に乗車して、七尾駅へやってきました。「花嫁のれん」の様子については、以下の乗車記をご覧ください。

【花嫁のれん】華やかな車内でのお食事を楽しむ観光列車! 車内の様子、おすすめの座席、指定席の予約方法を紹介!(2024年度版)
JR西日本の「花嫁のれん」は、金沢~和倉温泉を結ぶ観光列車です。華やかに装飾された車内を楽しむだけでなく、事前予約の軽食もあり、「食」を楽しめる列車になっています。【ひさの乗り鉄ブログ】では「花嫁のれん」の乗車記に加えて、おすすめの座席や指定席・軽食の予約方法も紹介します。
「のと里山里海号」が七尾駅に入線

「のと里山里海号」が七尾駅に入線

12時05分頃、「のと里山里海2号」が七尾駅に到着しました。乗客は数名と少ないようでした。この列車が、車内清掃後、折り返し「のと里山里海3号」となります。

車内清掃が終了して乗車できるようになると、乗車口の前でアテンダントさんが、一人一人予約を確認して、座席を案内してくれます。まずは、事前予約した方が先に乗車。その後、事前予約していない人の受付を開始します。

「つこうてくだしフリーきっぷ」とのと里山里海号の乗車整理券

「つこうてくだしフリーきっぷ」とのと里山里海号の乗車整理券

乗車口のところで座席を割り当ててくれるので、乗車したらまずは座席へ。その後、車内でアテンダントさんから乗車整理券と乗車券を購入することになります。乗車券は、前述のフリーきっぷ「つこうてくだしフリーきっぷ」を購入しました。

乗車整理券は、硬券ほど厚みはないですが、しっかりした紙質のきっぷです。

「のと里山里海3号」は七尾駅を発車、車窓には七尾湾の景色が!

当日購入で割りあられたのと里山里海号のボックス席

当日購入で割りあられたのと里山里海号のボックス席

割り当てられた座席は「里海車両」のボックス席でした。この日は乗客が少なかったためか、相席になることはなく、1グループで1ボックス、それでも空きボックスがあるほどでした。乗車人数を制限しているようなので、相席にならないようにしているのかもしれません。

和倉温泉駅からの乗車は1組だけ。車内は空いたままでした。

水田の向こうに七尾湾が見えるのと鉄道の車窓

水田の向こうに七尾湾が見えるのと鉄道の車窓

和倉温泉駅を出ると、水田の向こうに七尾湾が見えてきます。もくもくした雲が青空に浮かんで、夏らしい風景が続きます。

アニメ「花咲くいろは」のラッピング車両

田鶴浜駅で、アニメ「花咲くいろは」のラッピング車両と行き違い

次の田鶴浜駅では運転停車。対向列車との行き違いです。「のと里山里海3号」の停車駅ではないので、ドアは開きません。

対向列車は、2011年に放送されたアニメ「花咲くいろは」のラッピング車両。のと鉄道沿線が舞台になっているそうで、のと鉄道の西岸駅が、作中では「湯乃鷺駅」(ゆのさぎ駅)として登場しているそうです。

「のと里山里海号」から眺める七尾湾の穏やかな海

「のと里山里海号」から眺める七尾湾の穏やかな海の車窓

田鶴浜駅を出発すると、進行方向右側の車窓には、七尾湾が間近に見えるようになってきます。能登半島の富山湾側は「内浦」と呼ばれていて、穏やかな海が続きます。特に、のと鉄道が面している七尾湾は、真ん中に能登島がある大きな入り江のような地形になっているため、波がほとんどない穏やかな海になっています。大きな湖のような雰囲気ですね。

能登中島駅に停車、郵便車「オユ10形」を見学!

12時47分、「のと里山里海3号」は能登中島駅に到着しました。能登中島駅では11分の停車時間がありますが、この停車時間を利用して、能登中島駅構内に留置されている郵便車「オユ10形」を見学することができます。

能登中島駅に留置されている郵便車「オユ10形」

能登中島駅に留置されている郵便車「オユ10形」

「オユ10形」という形式の車両は、昭和時代に活躍した「郵便車」と呼ばれているものの一つです。鉄道での郵便輸送が行われていた時代に、郵便物を運ぶために製造された車両です。能登中島駅に展示されている「オユ10 2565」は、旧郵政省が保有していた車両だそうです。

「のと里山里海号」に乗車すると、この「オユ10形」の内部も見学することができるのです。

郵便車「オユ10形」の内部

郵便車「オユ10形」の内部

郵便車は、単に郵便物を運ぶだけでなく、車内で区分け作業が行われていました。この写真のように、区分け作業をするスペースが大きくとられています。

郵便車「オユ10形」の車端部

郵便車「オユ10形」の車端部

車端部には郵便ポストなどが展示されていました。このスペースに郵便物を詰めた郵便袋を置いていたのかもしれません。

「オユ10形」は、現在、2両のみ保存されている非常に貴重な車両です。1両は能登中島駅の「オユ 10 2565」、もう1両は東京都国立市にある中央郵政研修センターに保存されています。

そんな貴重な車両を見学したければ、「のと里山里海号」に乗車するのが一番手っ取り早いですね。

「のと里山里海3号」はビュースポットが連続する区間へ!

12時59分、「のと里山里海3号」は能登中島駅を発車しました。終点の穴水駅までは約30分ですが、ここから先は、絶景スポットが連続する区間に入っていきます。3つあるビュースポットでは、停車または徐行し、アテンダントさんが車内放送で説明してくれますので、見逃すことはありません。

「のと里山里海号」ビュースポットの一つ、深浦漁港

「のと里山里海号」ビュースポットの一つ、深浦漁港

最初のビュースポットは、西岸駅の少し手前、中島町深浦というところにある入り江と漁港の風景です。こじんまりとした風景ですが、「夏の田舎の漁村」といった感じで、個人的にはこの景色が一番でした。

入り江に沿って漁船が停泊しているところが深浦漁港。緑の丘に囲まれた入り江は、波もなくとても静かでした。入り江を出たところには牡蠣棚がたくさん見えます。

そして、入り江の周りの家には黒瓦。能登地方の家は、伝統的に黒瓦が多いそうです。諸説あるようですが、屋根に積もった雪が溶けやすいからという理由のようです。

西岸駅に設置されている「湯乃鷺駅」の駅名板

西岸駅に設置されている「湯乃鷺駅」の駅名板

13時08分頃、西岸駅を通過。前述のアニメ「花咲くいろは」に出てくる架空の駅「湯乃鷺駅」(ゆのさぎ駅)のモデルになった駅です。「ゆのさぎ駅」の駅名板も建てられていて、聖地になっているようです。

「のと里山里海号」2つめのニュースポット、七尾湾と能登島の風景

「のと里山里海号」2つめのニュースポット、七尾湾と能登島の風景

2つめのビュースポットは、西岸駅を過ぎて2分ほど進んだところ。七尾湾(穴水湾)の向こうに能登島が見える風景です。

手前に見えているのは能登島の北西端でしょうか。奥にも陸地が見えますが、あれも能登島でしょう。

右端に見える橋は、「中能登農道橋」という能登半島と能登島を結ぶ橋です。「ツインブリッジのと」の愛称で呼ばれています。

春は桜が満開になる能登鹿島駅

春は桜が満開になる能登鹿島駅

13時16分、能登鹿島駅に運転停車。ここでも対向列車との行き違いです。能登鹿島駅は、春になるとホームに植えられた桜に覆われる駅。「能登さくら駅」という別名がつけられています。

「のと里山里海3号」、最後のビュースポットを経て終点の穴水駅へ

能登鹿島駅近くにある鹿島神社

能登鹿島駅近くにある鹿島神社、七尾湾にぽっかりと浮かぶように見えます

能登鹿島駅を発車すると、車窓の右側に鹿島神社が見えます。列車の中から見ると、海の上にぽっかりと浮かんでいるように見えます。

「のと里山里海号」最後のビュースポット「ボラ待ち櫓」

「のと里山里海号」最後のビュースポット「ボラ待ち櫓」

最後のビュースポットは、能登鹿島駅と穴水駅の中間あたりからの景色。七尾湾(穴水湾)の中に、ぽつんと建てられている櫓(やぐら)がある風景です。

この櫓は、「ボラ待ち櫓」と呼ばれるものです。櫓の上に漁師が乗ってボラの群れがやってくるのを見張り、ボラがやってきたら網をたぐるという原始的な漁に使われます。

一時期は、この漁法は使われなくなったそうですが、ここ数年で再開されているとのことです。

穴水駅近くの入り江

穴水駅近くの入り江

穴水駅に到着する直前、入り江の脇を通過していきます。のと鉄道の沿線には、このような入り江が多くあり、小さな漁村が点在しています。

この入り江にも牡蠣棚がありました。牡蠣棚の下には、50cm間隔でたくさんの牡蠣が結びつけられているそうです。七尾湾は、能登半島の山々から豊富な植物プランクトンが流れ込む環境にあるため、牡蠣の養殖に適したいるんだそうです。

終点の穴水駅に到着した「のと里山里海号」

終点の穴水駅に到着した「のと里山里海号」

13時29分、「のと里山里海3号」は終点の穴水駅に到着しました。七尾駅から1時間ちょっとのミニトリップですが、前半の田園風景、能登中島駅での郵便車の見学、後半の絶景が続く七尾湾の車窓など、見どころがたっぷりの旅でした。

先頭に普通列車の車両を連結した「のと里山里海4号」

先頭に普通列車の車両を連結した「のと里山里海4号」

帰路は、この列車の折り返しとなる「のと里山里海4号」に乗車しました。穴水駅到着後に、窓口で乗車整理券を買いましたが、「里海車両」のほうはガラ空きで、座席を自由に選べましたので、2人掛けの海向き席を選びました。

「のと里山里海4号」は、先頭に普通列車の車両を1両連結して、3両での運転。普通列車ですので全駅に停車しますが、「のと里山里海4号」として運転される2両からの乗車・下車ができるのは、能登中島駅、和倉温泉系、七尾駅のみです。

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「のと里山里海号」は七尾湾の穏やかな海の景色を楽しめる観光列車! 「花嫁のれん」との乗り継ぎもおすすめ!

のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」の乗車記をお届けしました。

全車指定制ですので満席の場合は乗車できませんが、予約さえしておけば、運賃+500円で乗車できるカジュアルな観光列車です。

その一方で、車窓はなかなか良く、特に、能登中島~穴水間の七尾湾沿いに点在するビュースポットは必見です。

乗車記のところで触れましたが、今回は、金沢駅からJR西日本の観光列車「花嫁のれん」に乗車して七尾駅までやってきました。「花嫁のれん」と「のと里山里海号」というタイプの異なる観光列車を乗り継ぐ旅もおすすめします。

輪島や奥能登方面への観光には、金沢駅から特急バスを利用するのが便利で速いのですが、JR七尾線とのと鉄道の観光列車を乗り継いで、のんびりとアクセスする旅もよいのではないでしょうか。


以上、『【のと里山里海号 乗車記】能登半島・七尾湾の車窓が素晴らしいのと鉄道の観光列車! 予約方法も紹介します!』でした。お手軽な料金で乗れるカジュアルな観光列車ですが、車窓は一級品。アテンダントの案内もしっかりしており、1時間のミニトリップは観光そのものです。能登観光へおでかけの際は、乗車をおすすめしたい列車の一つです。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
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乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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