関東鉄道竜ケ崎線に佐貫駅から乗車して一駅、無人駅の入地(いれじ)駅で下車しました。天気も良かったので、終点の竜ケ崎駅までの一駅分を線路に沿って散策してみました。
田園風景が広がる入地駅周辺を散策
雰囲気の良い入地駅を堪能(?)したあとは、竜ケ崎線の線路に沿って竜ケ崎駅まで散策してみます。とはいっても、入地駅の近くには、線路に沿った道路が見当たらないため、少し北側の道を歩きます。
竜ケ崎線の北側には県道271号線、南側には県道5号線が並行していて、それなりに交通量も多いのですが、竜ケ崎線の周囲には田んぼと畑が広がります。県道を走るクルマの音もほとんど聞こえず、田んぼの中からウシガエルの迫力のある鳴き声が聞こえるだけです。
入地駅の少し竜ケ崎側にある踏切に寄ってみました。線路が少しカーブした先に入地駅の小さなホームが見えました。線路の中まで雑草が生い茂っています。列車がいない踏切はしーんと静まり返っていて、風になびく木々のざわめきだけが聞こえました。
入地駅と反対方向(竜ケ崎側)をパチリ。季節柄、抜けるような青空とはいきませんが、田んぼの鮮やかな緑の中を、線路が青空に向けて伸びていくようでした。
線路沿いの道で撮り鉄もどきに挑戦!
入地駅から10分ほど歩くと、線路沿いの道に出ました。気温は30度近く、日差しがじりじりと熱いですが、広々とした田園風景に風が吹くととても心地よいです。
ちょうど竜ケ崎行きの列車がやってきたので、撮り鉄もどきをやってみました。普段、ほとんど撮り鉄はしないので、うまく撮影できませんでした…。この写真は列車が通過したあとを追う形で撮影したものです。動くものを構図・ピントともに最適なタイミングで写すのは想像以上に難しいですね。
小さな車両基地に止まる2両の気動車
入地駅から徒歩で30分ちょっと、竜ケ崎駅の近くまでやってきました。
竜ケ崎駅の少し手前に跨線橋があったので、そこから竜ケ崎駅を撮影してみました。手前で二手に分岐している線路のうち、左側が竜ケ崎駅のホーム。右側は竜ケ崎線の小さな車庫です。2両の車両が止まっていましたが、竜ケ崎線に所属する車両は3両のみ。この2両に加えて、先ほどまで乗車してきた1両ですべてですね。
竜ケ崎駅のすぐ近くの踏切から、車庫に止まっていた車両を撮影してみました。「まいりゅう」のキャラクターがラッピングされた気動車です。この「まいりゅう」は龍ヶ崎市のキャラクターのようですね。
マスコットキャラクター『まいりゅう』 | 龍ケ崎市公式ホームページ
上記の龍ヶ崎市のサイトによると、この「まいりゅう」がラッピングされた車両(まいりゅう号)は、毎週日曜日に終日運転されているそうです。
そのまいりゅう号の後ろに隠れている、クリーム色の車体に朱色のラインを巻いたツートンカラーの車両が「キハ532形」という古い気動車です。何でも、日本の私鉄で初めてワンマン運転を始めたのがこの竜ケ崎線だそうで、その当時から活躍していた車両と同形式のものだそうです。現在は、毎週土曜日の午前9時頃~午後3時頃を中心に運転されているようです。
昔ながらの造りの竜ケ崎駅
竜ケ崎駅に到着しました。バス停がある側から見た竜ケ崎駅の駅舎ですが、コンクリート造りの古めかしい建物です。1974年に建て替えられたものだそうですが、昭和のにおいを感じる駅舎ですね。
駅舎内にはオープンなスペースに待合室があります。平日のお昼過ぎの時間帯でしたが、かなり大勢の人が列車を待っていました。
少し暗くてわかりづらいですが、改札口の横には窓口もあり、駅員さんがきっぷや定期券を販売していました。
竜ケ崎駅から再び単行気動車に乗車して佐貫駅までわずか7分ほど。これで竜ケ崎線のミニ汽車旅は終了です。起終点駅以外は中間駅が1駅のみの超ミニ鉄道ですが、平日の昼間にもかかわらずそれなりの乗車率でしたので、地元民の足として頼りにされているのではないかと思います。
取手からもすぐですので、近くまで来られた際には竜ケ崎線まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
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