JR西日本は、JR西日本全線の新幹線・特急列車が2日間乗り放題で18,000円、3日間乗り放題で22,000円の「JR西日本 どこでもきっぷ」を発売します。1名での利用が可能ですので、一人旅や乗り鉄にも活躍しそうです。関西版(2日間で10,000円)も発売されます。
新幹線・特急列車が2・3日乗り放題!「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」
JR西日本は、JR西日本全線の新幹線・特急列車が乗り放題となる「JR西日本 どこでもきっぷ」と、関西エリアが乗り放題となる「JR西日本 関西どこでもきっぷ」を発売します。
利用期間、発売期間、発売条件は以下のとおりです。
- 利用期間: 2021年10月15日(金)~12月26日(日)
- 2日間用は12月25日(土)出発分まで発売
- 3日間用は12月24日(金)出発分まで発売
- 発売期間
- 2日間用: 2021年10月8日(金)~12月18日(土)
- 3日間用: 2021年10月8日(金)~12月17日(金)
- 出発の1ヶ月前から7日前まで発売
- きっぷの効力
- フリーエリア内の新幹線・特急列車・普通列車(新快速・快速含む)の普通車自由席に乗り放題
- 普通車指定席が6回まで利用可能
- 6回を超えて普通車指定席を利用する場合や、グリーン車を利用する場合には、運賃のみ有効となり、別途、必要な料金券(特急券、グリーン券、指定席券等)が必要
フリーエリアと有効期間・価格、発売箇所は下表のとおりです。
JR西日本 どこでもきっぷ | JR西日本 関西どこでもきっぷ | |
---|---|---|
フリーエリア |
JR西日本全線 智頭急行線全線 宮島フェリー |
JR西日本 関西エリア 智頭急行線全線 |
有効期間・価格 |
2日間用 18,000円 3日間用 22,000円 ※こども用は半額 |
2日間用 10,000円 ※こども用は半額 |
発売箇所 |
JR西日本ネット予約「e5489」 JR西日本・JR九州(福岡県・佐賀県内) 管内の主な旅行会社 ※2日間用は旅行会社のみ発売 |
JR西日本ネット予約「e5489」 JR西日本・JR九州(福岡県・佐賀県内) 管内の主な旅行会社 |
JR西日本全線がエリアとなる「JR西日本 どこでもきっぷ」には、2日間用と3日間用があります。2日間用は旅行会社のみでの取り扱いとなるので注意が必要です。
一方、関西エリアがフリーエリアとなる「JR西日本 関西どこでもきっぷ」は2日間用のみとなります。
「JR西日本 関西どこでもきっぷ」のフリーエリアは以下のとおりです。
(出典)【別紙】「JR西日本 関西どこでもきっぷ」乗り放題エリア(PDFファイル)
詳細については、JR西日本のニュースリリースをご確認ください。
「JR西日本 どこでもきっぷ」はJR西日本エリアでは貴重な全線乗り放題フリーきっぷ!
今回発売される「JR西日本 どこでもきっぷ」は、JR西日本では貴重な全線乗り放題のフリーきっぷです。
JR西日本が発売する全線乗り放題のフリーきっぷは、50歳以上の「おとなび」会員限定の「おとなびWEBパス」(期間限定、3日間有効、20,370円)しかありません。しかも、2020年1月~3月の発売を最後に発売されていませんでした。
「JR西日本 どこでもきっぷ」は、JR西日本全線に3日間乗り放題で22,000円となっていて、「おとなびWEBパス」並みにお得なきっぷになっています。
JR西日本は、2021年春に、「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」の発売を発表しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、発売を見合わせてしまいました。結局、当初、発表された利用期間中に発売することはなく、お蔵入りとなってしまったのです。
今回、発売される「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」は、2021年春ものと、内容・金額ともに同一です。いわば「再発売」となるわけです。
「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」は都市間往復でもお得!
「JR西日本 どこでもきっぷ」のフリーエリアは、JR西日本全線(関西版は関西エリア)ととても広いのですが、新幹線や特急列車での単純な都市間往復でも元を取ることができます。
例えば、新大阪を起点にすると、主要駅までの運賃+自由席特急料金は以下の通りです。
区間 | 通常料金 | 備考 |
---|---|---|
新大阪~岡山 | 5,610円 | のぞみ・自由席特急料金 |
新大阪~広島 | 9,890円 | のぞみ・自由席特急料金 |
新大阪~博多 | 14,750円 | のぞみ・自由席特急料金 |
新大阪~鳥取 | 6,590円 | スーパーはくと・自由席特急料金 |
新大阪~出雲市 | 10,340円 | のぞみ~岡山乗り換え ~やくも・自由席特急料金 |
新大阪~金沢 | 7,260円 | サンダーバート 自由席特急料金 |
新大阪~富山 | 8,800円 | サンダーバード~金沢乗り換え ~つるぎ・自由席特急料金 |
新大阪~糸魚川 | 10,450円 | サンダーバード~金沢乗り換え ~はくたか・自由席特急料金 |
「JR西日本 どこでもきっぷ」の2日間用(JR西日本全線乗り放題)は18,000円ですので、新大阪から広島や博多への往復はもちろんのこと、山陰方面(出雲市)への往復利用でもお得になります。
「JR西日本 どこでもきっぷ」3日間用(22,000円)でも、山陽新幹線全線(新大阪~博多間)の往復で十分に元が取れますし、広いJR西日本エリアをあちこち周遊する旅であれば、さらにお得感は増してきます。
関西エリア限定の「JR西日本 関西どこでもきっぷ」も、関西エリアとはいいながら、鳥取や岡山、新宮など、かなり広いエリアが含まれます。新大阪から鳥取や岡山への単純往復でもお得になりますので、京阪神地区からの週末1泊旅行にも便利です。
「JR西日本 どこでもきっぷ」エリア外からの利用は「e5489」予約→現地受け取りがおすすめ!
「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」を利用する際に注意したいのが、購入期限です。
「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」いずれも、利用日の7日前までの発売となっています。旅行の日程が決まったら、忘れないうちに購入しておきましょう。
JR西日本エリア外からJR西日本エリアに旅行に行く場合に、どのように「JR西日本 どこでもきっぷ」を購入すればよいでしょうか?
おすすめは、以下の方法です。
- JR西日本のネット予約「e5489」で7日前までに購入
- 利用開始日、最初の列車に乗る前にJR西日本エリアの駅で受け取る
「JR西日本 どこでもきっぷ」(3日用のみ)と「JR西日本 関西どこでもきっぷ」は、JR西日本のネット予約「e5489」で購入することができます。購入期限の7日前というのは、「e5489」で購入する期限のことです。きっぷの受け取りは、利用開始日まで可能です。
ただし、「JR西日本 どこでもきっぷ」の2日間用は、JR西日本エリアの旅行会社のみでの発売となっています。そのため、上記の方法が使えません。現実的には、JR西日本エリア外に在住の方が「JR西日本 どこでもきっぷ」2日間用を利用するのは難しいので、「JR西日本 どこでもきっぷ」3日間用、または、「JR西日本 関西どこでもきっぷ」のいずれかを利用するのがよいでしょう。
「JR西日本 どこでもきっぷ」は秋の観光シーズンの旅行におすすめ!
「JR西日本 どこでもきっぷ」は、10月15日から利用できますので、秋の観光シーズンの旅行に利用することができます。
残念ながら、「JR西日本 どこでもきっぷ」の利用期間中に3連休はありませんが、11月20日~23日の飛び石連休(22日の月曜日が平日、23日は祝日)を利用したり、他の週末でも月曜日や金曜日を休んで3連休にすることができれば、「JR西日本 どこでもきっぷ」をめいっぱい活用することができそうです。
一方で、JR西日本エリア在住の方は、「JR西日本 どこでもきっぷ」(2日間用)あるいは「JR西日本 関西どこでもきっぷ」を、週末の1泊旅行に使うこともできるでしょう。特に、「JR西日本 関西どこでもきっぷ」は、エリアがかなり広いわりには、2日間で1万円ですので、週末旅行のきっぷとしては、かなりお得です。
以上、『【JR西日本「どこでもきっぷ」「関西どこでもきっぷ」】JR西日本全線の新幹線・特急に3日間乗り放題で22,000円のお得なきっぷ! 関西版2日間用も10,000円で発売!』でした。1名利用も可能という「大物」のきっぷです。鉄道旅行、乗り鉄に活用してみましょう!
関連記事
2021年秋に利用できるJR各社のフリーきっぷ・割引きっぷのまとめです。
コメント