JR九州は多くのフリーきっぷや割引きっぷを発売しています。定番のお得なきっぷから、期間限定のもの、観光地への往復に便利なきっぷなどさまざまです。この記事では、九州を鉄道で旅行する際に利用できるJR九州のフリーきっぷ・割引きっぷを紹介します。おおまかな使い分けについても解説していますので、九州旅行の際に参考にしてくださいね。
【結論】JR九州フリーきっぷのおおまかな使い分け
おおまかな使い分けは以下のようになります。
- 鉄道旅行・乗り鉄で九州内を周遊する旅(新幹線・特急利用)、観光列車の旅
- →ぐるっと九州きっぷ + 特急券(JQ CARD会員はeきっぷ)
- 【九州外からの旅行者限定】 → JR九州フリーきっぷ
- 乗り鉄メインで九州内を周遊する旅(普通列車+私鉄三セク利用)
- →旅名人の九州満喫きっぷ
- →シーズン中であれば青春18きっぷも
- エリア限定の鉄道周遊の旅(新幹線・特急利用)
- 【期間限定】熊本・鹿児島・宮崎エリア → 南九州DE超回復!きっぷ
- 九州新幹線・西九州新幹線・特急列車の片道利用・都市間移動
- 山陽新幹線~九州新幹線をまたがる区間の移動
以下、それぞれのフリーきっぷについて詳しく解説していきます。
JR九州の期間限定のお得なきっぷ
JR九州は、通年で利用できるフリーきっぷ・割引きっぷに加えて、キャンペーンとの連動や閑散期に期間限定でお得なきっぷを発売することがあります。ここでは、現在~3か月後までに利用できる期間限定のお得なきっぷを紹介します。
【期間限定】南九州3県のJR線に3日間乗り放題!「南九州DE超回復!きっぷ」
- きっぷ名: 南九州DE超回復!きっぷ
- 利用期間: 2024年10月1日~2025年3月31日
- 有効期間: 3日間
- フリーエリア: 熊本・鹿児島・宮崎のJR線(九州新幹線 新玉名~鹿児島中央含む)
- きっぷの効力: フリーエリア内の新幹線・特急列車(指定席3回まで)、普通・快速列車の普通車自由席に乗り放題
- おねだん: 大人 15,000円 小児 6,000円
「南九州DE超回復!きっぷ」は、南九州3県のJR線に3日間乗り放題となるフリーきっぷです。フリーエリア内の九州新幹線や特急列車の普通車自由席に乗り放題、普通車指定席にも3回まで乗車できます。
新幹線や特急列車に乗車できますので、熊本~鹿児島や、鹿児島~宮崎といった南九州周遊の旅に向いています。阿蘇方面を走る「かわせみ・やませみ」、鹿児島中央から指宿方面への「指宿のたまて箱」、日南線を走る「海幸山幸」といった、JR九州自慢の観光列車「D&S列車」の乗車にも向いています。
「南九州DE超回復!きっぷ」については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。
【期間限定】JR九州全線が1日乗り放題で100円!「こどもぼうけんきっぷ」
- きっぷ名: こどもぼうけんきっぷ
- 利用期間: 2024年12月24日(火)~2025年1月7日(火)
- 有効期間: 1日間
- フリーエリア: JR九州全線
- きっぷの効力: フリーエリア内の普通・快速列車の普通車自由席に1日乗り放題、特急券を追加すれば新幹線・特急列車にも乗車可能
- おねだん: 小児 100円
「こどもぼうけんきっぷ」は、こども(小学生)限定のフリーきっぷです。なんと1日100円でJR九州全線に乗り放題! 別途、特急券を購入すれば、九州新幹線・西九州新幹線や特急列車にも乗車できるという破格のきっぷです。
年末年始の期間に利用できますので、ご家族での帰省や初詣、旅行などに利用できます。
「こどもぼうけんきっぷ」については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。
鉄道メインの乗り鉄の旅に利用したい「ぐるっと九州きっぷ」
- きっぷ名: ぐるっと九州きっぷ
- 効力: JR九州の普通列車・快速列車に乗り放題、別途特急券等を購入すれば、九州新幹線・西九州新幹線・在来線特急列車にも乗車可能
- 利用期間: 通年 ※利用制限日なし
- 有効期間: 連続する3日間
- おねだん: おとな 14,300円,こども 7,150円
「ぐるっと九州きっぷ」は、JR九州全線の普通列車・快速列車に連続する3日間乗り放題 となるフリーきっぷです。鉄道での周遊の旅や乗り鉄メインの旅では、まず利用を検討したいきっぷです。
この「ぐるっと九州きっぷ」の大きな特徴は、特急券を別途購入すれば、九州新幹線・西九州新幹線や在来線特急列車に乗車できることです。3日間で14,300円という価格は、普通列車だけで元を取ろうとすると難しいですが、新幹線や特急列車を利用して、九州全体を周遊するような旅であれば、かなりお得になります。
また、JR九州自慢の観光列車に乗車するのにも便利なきっぷです。JR九州の観光列車は特急として運転されているものが多いため、特急券を別途購入することで特急列車に乗車できる「ぐるっと九州きっぷ」は最適なきっぷです。
この「ぐるっと九州きっぷ」は、利用制限日がなく、いつでも利用できるのもうれしいですね。年末年始やお盆休み、ゴールデンウィークでも利用できます。
詳しくは以下の記事で解説していますので、ご覧ください。
青春18きっぷが利用できない期間の乗り鉄に!「旅名人の九州満喫きっぷ」
- きっぷ名: 旅名人の九州満喫きっぷ
- 効力: 九州内のすべての鉄道(地下鉄・モノレール・市電含む)に乗り放題
- 利用期間: 通年 ※利用制限日なし
- 有効期間: 3回分(有効期間は発売日から3か月間)
- おねだん: 11,000円(おとな・こども同額)
「旅名人の九州満喫きっぷ」の特徴は、何といっても九州のすべての鉄道路線に乗車できることです。JR九州、私鉄、第三セクターなどの鉄道はもちろんのこと、地下鉄やモノレール、市電(路面電車)にまで乗車できてしまうフリーきっぷなのです。
青春18きっぷとは異なり、3回分をバラして利用することができますので、
- 都市間の移動には九州新幹線や特急列車の割引きっぷを利用
- 乗り鉄や観光を楽しむ日に「旅名人の九州満喫きっぷ」を利用
といった使い方ができます。
長崎や熊本、鹿児島の路面電車にも乗車できるので、乗り鉄の合間に観光を楽しむのにも便利ですね。乗車できる路線の多さと使い勝手のよい柔軟性がウリのフリーきっぷです。
詳しくは、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
シーズンであれば「青春18きっぷ」もおすすめ!
私鉄や三セクの路線には乗車できませんが、春・夏・冬のシーズン中であれば、「青春18きっぷ」を利用するのもありです。
「旅名人の九州満喫きっぷ」が1日あたり約3,700円なのに対して、青春18きっぷは2,410円。乗車できるのがJR九州の路線に限られますが、「旅名人の九州満喫きっぷ」の3分の2くらいの費用で旅ができます。
注意したいのは、「旅名人の九州満喫きっぷ」では乗車できる肥薩おれんじ鉄道(八代~川内間)に、青春18きっぷでは乗車できない点です。この区間、普通運賃は2,670円、当日有効な青春18きっぷを提示すると購入できる「おれんじ18フリーきっぷ」は2,100円です。青春18きっぷの旅で、八代~川内間を乗車する場合には、別途の出費が必要になりますので、注意しましょう。
青春18きっぷについては、当ブログのサブサイト「青春18きっぷナビ」をご覧ください。最新情報や基礎知識、お得な使い方など、さまざまな記事を掲載しています。
LCC機内販売・旅行商品専用で新幹線・特急乗り放題の「JR九州フリーきっぷ」
- 商品名: JR九州フリーきっぷ
- 効力: フリーエリア内の新幹線・特急列車を含む普通車自由席に2~5日間乗り放題
- 利用期間:通年 ※利用制限日なし
- ※LCC機内販売、旅行商品専用のフリーきっぷ
ソラシドエアやPeachなどの九州到着便の機内販売や、各社の旅行商品のオプション等でしか購入できない旅行商品専用のフリーきっぷが「JR九州フリーきっぷ」です。フリーエリアの違いで、以下の6つのラインナップがあります。
- 全九州フリーきっぷ: JR九州全線(3~5日間)
- 北九州フリーきっぷ: 博多~小倉・門司エリア(2日間)
- 西九州フリーきっぷ: 博多~長崎エリア(2~3日間)
- 中九州フリーきっぷ: 博多・小倉~阿蘇・別府・由布院エリア(2~3日間)
- 由布院・別府フリーきっぷ: 博多~由布院・別府エリア(2~3日間)
- 鹿児島・宮崎フリーきっぷ: 鹿児島・宮崎エリア(2~3日間)
全九州フリーきっぷは3万円台とかなり割高ですが、それ以外は数千円~1万円台とお手頃な価格になっています。フリーエリア内の特急列車(一部きっぷは新幹線も含む)の普通車自由席に乗り放題、利用当日に空きがあれば差額を支払うことで普通車指定席にも乗車できる優れモノのフリーきっぷです。
JR九州には、新幹線や特急列車に乗り放題のフリーきっぷはあまりありません。その点だけでも「JR九州フリーきっぷ」は価値があるきっぷです。
2024年現在、ソラシドエア、Peachの九州到着便の機内販売か、いくつかの旅行商品のオプション、あるいは、すでにJR九州フリーきっぷが組み込まれた旅行商品などで入手することができます。旅行商品にはダイナミックパッケージのような、往復フライト+宿泊を自由に組み合わせられるものもありますので、JR九州フリーきっぷを手に入れつつ、ほぼ自前で手配したのと変わらない自由な行程を組み立てることができます。
「JR九州フリーきっぷ」の詳細、購入できるLCCや旅行商品などについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
高い割引率が魅力! 乗車券+特急券がセットになった片道きっぷ「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」
- きっぷ名: 九州ネットきっぷ・かもめネットきっぷ
- 効力: 乗車券と特急券(グリーン車用は特急券+グリーン券)がセットになった片道利用の割引きっぷ
- 利用期間:通年 ※利用制限日なし
- JR九州インターネット列車予約限定
※「かもめネットきっぷ」は西九州新幹線に乗車できる割引きっぷ
九州新幹線やJR九州の特急列車にお得に乗車できるのが「九州ネットきっぷ」、西九州新幹線にお得に乗車できるのが「かもめネットきっぷ」です。その名のとおり、JR九州のインターネット列車予約限定のきっぷです。
この「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」は、乗車券と特急券(グリーン車用は特急券+グリーン券)がセットになった片道利用の割引きっぷです。
当日の購入も可能であるにもかかわらず、正規料金の35%引きや45%引きといった設定があるなど、高い割引率が特徴 です。九州新幹線・西九州新幹線や特急列車に乗車する場合には、まず「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」が利用できるかを確認したほうがよいでしょう。
また、一部区間では3日前までの購入で割引率が高くなる「九州ネット早特3」「かもめネット早特3」や、7日前までの購入でさらに割引率が高くなる「九州ネット早特7」などが設定されています。
九州を鉄道旅行する場合には、都市間の移動を「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」、目的地の周辺でエリア限定のフリーきっぷを活用するという方法がおすすめです。
「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」の主要区間の価格は以下のとおりです。
【九州ネットきっぷ】
主な区間 | 通常価格 |
九州ネット きっぷ |
九州ネット 早特3 |
九州ネット 早特7 |
利用列車 |
---|---|---|---|---|---|
博多~熊本 | 5,230円 | 4,700円 | - |
3,400円~ 4,200円 |
九州新幹線 |
博多~鹿児島中央 | 10,640円 | 10,110円 | - | - | 九州新幹線 |
博多~佐賀 | 2,660円 | 1,150円 | - | - | 特急列車 |
博多~佐世保 | 4,500円 | 2,350円 | 2,040円 | - | 特急列車 |
博多~小倉 | 2,440円 | 1,470円 | - | - | 特急列車 |
博多~中津 | 4,500円 | 2,880円 | - | - | 特急列車 |
博多~別府 | 6,470円 | 3,150円 | 2,550円 | - | 特急列車 |
博多~大分 | 6,470円 | 3,150円 | 2,550円 | - | 特急列車 |
博多~宮崎 | 10,500円 | 5,760円 | - | - | 特急列車 |
熊本~鹿児島中央 | 7,070円 | 6,540円 | - | - | 九州新幹線 |
小倉~大分 | 4,860円 | 3,040円 | 2,500円 | - | 特急列車 |
大分~宮崎 | 7,000円 | 5,240円 | - | - | 特急列車 |
宮崎~鹿児島中央 | 4,860円 | 2,620円 | - | - | 特急列車 |
【かもめネットきっぷ】
主な区間 | 通常料金 |
かもめネット きっぷ |
かもめネット 早特3 |
かもめネット 早特7 |
利用列車 |
---|---|---|---|---|---|
博多~浦上・長崎 | 6,050円 | 4,200円 | 3,600円 | 3,200円 |
西九州新幹線 特急列車 |
博多~諫早 | 5,270円 | 4,200円 | - | - |
西九州新幹線 特急列車 |
佐賀~浦上・長崎 | 4,630円 | 4,100円 | - | - |
西九州新幹線 特急列車 |
熊本~浦上・長崎 | 9,370円 | 6,500円 | - | - |
西九州新幹線 九州新幹線 特急列車 |
鹿児島中央 ~浦上・長崎 |
15,080円 | 12,800円 | - | - |
西九州新幹線 九州新幹線 特急列車 |
小倉~浦上・長崎 | 8,390円 | 5,550円 | - | - |
西九州新幹線 特急列車 |
別府・大分 ~浦上・長崎 |
12,410円 | 6,300円 | - | - |
西九州新幹線 特急列車 |
※「かもめネット早特7」(正式には「私たちも、かもめ。早特7」)は、当初、2023年9月までの期間限定でしたが、通年で発売されることになりました。
当日まで購入可能な「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」は、非常に多くの区間で設定されています。詳しくは、JR九州のWebサイトをご覧ください。
↓九州ネットきっぷ(JR九州)
↓かもめネットきっぷ(JR九州)
山陽新幹線~九州新幹線にまたがる区間の割引きっぷ
山陽新幹線と九州新幹線にまたがる区間では、JR西日本と共同で発売している「スーパー早特きっぷ21」「スーパー早特きっぷ」や、旅行会社が発売している格安きっぷを利用することができます。
山陽新幹線・九州新幹線の主要駅間の早期購入割引きっぷ「スーパー早特きっぷ21」「スーパー早特きっぷ」
九州内ではありませんが、山陽新幹線~九州新幹線にまたがる区間に乗車する場合には、「スーパー早特きっぷ21」「スーパー早特きっぷ」がおすすめです。
- きっぷ名: スーパー早特きっぷ21
- 概要: 21日前までの購入で山陽新幹線~九州新幹線が27%引き
- 設定区間: 新大阪・新神戸~熊本・鹿児島中央
「スーパー早特きっぷ21」は、21日前までの購入が必要となりますが、新大阪・新神戸~熊本・鹿児島中央間の乗車券+指定席特急券の合計が27%の割引となるお得なきっぷです。旅行の日程などが早めに決まる場合には、ぜひ活用しましょう。
- きっぷ名: スーパー早特きっぷ
- 概要: 14日前までの購入で山陽新幹線~九州新幹線が約15%引き
- 設定区間: 新大阪・新神戸・岡山・広島~熊本・鹿児島中央・長崎など
「スーパー早特きっぷ」は14日前までの購入で、山陽新幹線~九州新幹線にまたがる主要駅間の乗車券+特急券が15%前後の割引となるきっぷです。「スーパー早特きっぷ21」よりも設定区間が多くなっています。
「スーパー早特きっぷ21」「スーパー早特きっぷ」については、以下の山陽新幹線の割引きっぷのまとめ記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
「こだま」「つばめ」限定の格安きっぷ「バリ得」「トクトクひかり・こだま」
山陽新幹線~九州新幹線にまたがる区間では、原則「こだま」と「つばめ」の乗り継ぎ限定となりますが、日本旅行が発売する「バリ得」や、JTBが発売する「トクトクひかり・こだま」などの格安きっぷも利用できます。
- きっぷ名: 「バリ得」「トクトクひかり・こだま」
- 設定区間: 山陽新幹線・九州新幹線(関西、中国、九州の各エリア相互間)
- 割引率: 20~30%程度
- 列車種別: 「こだま」、一部の「ひかり」「さくら」「つばめ」
- 購入期限: 前日まで
- 制限事項: 購入後の変更不可、10日前から払い戻し手数料が発生
厳密には、旅行会社が発売する「旅行商品」ですが、ネットで前日までに予約して、乗車当日に駅の指定席券売機できっぷを受け取れるため、通常のきっぷと同様の使い勝手で利用できる商品です。
主な区間の料金・割引率は以下のとおりです。
- 新大阪~熊本
- バリ得: 14,600円(23%引き)
- トクトクひかり・こだま: 14,400円(24%引き)
- 新大阪~鹿児島中央
- バリ得: 17,000円(24%引き)
- トクトクひかり・こだま: 17,000円(24%引き)
「こだま」と「つばめ」の乗り継ぎとなりますので、所要時間はかかりますが、前日まで購入できるきっぷとしてはかなりお得な20~25%前後の割引となっています。急ぐ旅でなければ、「バリ得」「トクトクひかり・こだま」を利用してみるのも良いでしょう。
上記の区間以外にも、多数の区間で設定されています。
日本旅行の「バリ得」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
JTBの「トクトクひかり・こだま」については、以下の記事で紹介しています。
「ぐるっと九州きっぷ」と組み合わせたい割引特急券「eきっぷ」(JQ CARD会員限定)
- きっぷ名: eきっぷ(JQ CARD会員限定)
- 効力: 特急料金・グリーン料金を割引にした料金券(乗車券が別途必要)
- 利用期間:通年 ※利用制限日なし
- JR九州のクレジットカード「JQ CARD」会員限定
「eきっぷ」は、特急料金・グリーン料金を割引にした料金券です。「eきっぷ」単独では利用できず、普通の乗車券やフリーきっぷ等と組み合わせて利用します。また、JR九州が発行するクレジットカード「JR CARD」会員限定となっています。
この「eきっぷ」、山陽新幹線と九州内の各都市間の割引料金券として利用されることが多いのですが、実は九州内での新幹線や特急列車でも利用できます。九州内に閉じた利用では、上で紹介した「九州ネットきっぷ」のほうが割引率が高いため、単独ではあまり使われていないようです。
それでも、この「eきっぷ」を紹介したいのは、「ぐるっと九州きっぷ」の特急券として利用できる ためです。「ぐるっと九州きっぷ」は乗車券のみのフリーきっぷですが、別途、特急券を購入すれば、新幹線や特急列車にも乗車できます。その特急券に、この「eきっぷ」を利用することができるのです。
割引率は高くなく、自由席料金で指定席に乗車できるくらい(数百円程度の割引き)ですが、JR九州の新幹線・特急列車では、どの区間でも利用できますので、JQ CARD会員の方はぜひ利用したいところです。
九州内のおもな区間の指定席特急料金とeきっぷ(指定席)の比較は以下のとおりです。
路線 | 区間 | 指定席特急料金 | eきっぷ(指定席) |
---|---|---|---|
九州新幹線 | 博多~熊本 | 3,060円 | 2,960円 |
博多~鹿児島中央 | 5,030円 | 4,860円 | |
西九州新幹線 | 博多~長崎 | 3,190円 | 2,660円 |
日豊本線 | 博多~大分 | 2,730円 | 2,200円 |
博多~宮崎 | 3,130円 | 2,600円 |
他にも、非常に多くの区間で設定されています。詳しくは、JR九州のWebサイトをご覧ください。
以上、九州を鉄道で旅するときにおすすめしたいフリーきっぷ・割引きっぷをご紹介しました。JR九州はかなり多くのフリーきっぷを発売していますので、どれを使ったらよいのか迷う方も多いでしょう。本記事を参考に、お得に汽車旅や観光を楽しんでもらえたらと思います。
関連記事
JR各社で利用できる格安のフリーきっぷ・割引きっぷをまとめた記事です。乗り鉄や鉄道中心の旅行に便利なきっぷを、期間限定のものも含めて、厳選して紹介していますので、ぜひご覧ください。
当ブログで紹介している乗り鉄や鉄道旅行におすすめのフリーきっぷ・割引きっぷ関連のトップページです。JR各社のきっぷを中心に、お得なものをピックアップして紹介しています。
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