JR北海道は、2週間前までの購入で、乗車券+特急券の合計が55%引きとなる「お先にトクだ値」を、札幌~帯広の特急「とかち」に設定しています。また、前日までの予約で乗車券+特急券の合計が15%または40%引きになる「えきねっとトクだ値」を、特急「おおぞら」(帯広~釧路)に設定しています。設定期間は2024年2月末まで。札幌・帯広から道東方面へ、お得に鉄道で旅ができるチャンスです。
特急「とかち」を50%以上割り引く「お先にトクだ値」を期間限定で発売
JR北海道は、札幌~帯広を結ぶ特急列車「とかち」に、2週間以上前の購入で、乗車券+特急券を50%以上割引く「お先にトクだ値」を期間限定で設定します。普通車指定席に加えて、割引率は25%と低めですが、グリーン車用も設定されます。
「とかち」のお先にトクだ値(普通車用)は、2024年2月29日までに延長されました。
設定区間、設定期間、料金は以下の通りです。(表は左右にスクロールできます)
路線名 | 列車名 | 設定期間 | 主な設定区間 | 座席種別 | お先にトクだ値 |
---|---|---|---|---|---|
石勝線 根室本線 |
とかち | ~2024/2/29 | 札幌・新札幌 ⇔ 帯広 | 普通車 | 3,490円 |
南千歳 ⇔ 帯広 | 普通車 | 2,850円 | |||
~2023/11/30 | 札幌・新札幌 ⇔ 帯広 | グリーン車 | 8,580円 | ||
南千歳 ⇔ 帯広 | グリーン車 | 6,470円 |
※席数限定、札幌・新札幌発着の乗車券は札幌市内発着
詳しくは、JR北海道のニュースリリースをご覧ください。
- 在来線特急「とかち」の「お先にトクだ値」の設定期間延長、特急「おおぞら」の「えきねっとトクだ値」の設定区間を追加します!(JR北海道ニュースリリース 2023年10月24日 PDF)
- 在来線特急「とかち」 えきねっと会員限定おトクなきっぷの設定期間を延長します!(JR北海道ニュースリリース 2023年5月24日 PDF)
特急「おおぞら」のえきねっとトクだ値の設定区間を期間限定で帯広~釧路に拡大!
特急「おおぞら」のえきねっとトクだ値(15%引きまたは40%引き)の設定区間が、2024年2月末までの期間限定で、帯広~釧路間に拡大されます。
路線名 | 列車名 | 設定期間 | 主な設定区間 | 座席種別 |
えきねっと トクだ値 |
---|---|---|---|---|---|
石勝線 根室本線 |
おおぞら | 通年 | 札幌 ⇔ 帯広 | 普通車 |
6,610円 (15%引き) |
普通車 |
4,670円 (40%引き) |
||||
札幌 ⇔ 釧路 | 普通車 |
8,480円 (15%引き) |
|||
普通車 |
5,980円 (40%引き) |
||||
~2024/2/29 | 帯広 ⇔ 釧路 | 普通車 |
4,430円 (15%引き) |
||
普通車 |
3,120円 (40%引き) |
なお、札幌~帯広・釧路を結ぶ特急「おおぞら」「とかち」には、ふだんから乗車券+特急券の合計が15~40%引きになる「えきねっとトクだ値」(前日まで購入可能)が設定されています。
2週間前までに予定が決められない場合でも、割引率は多少下がりますが、普通にきっぷを購入するよりはだいぶ安く買えますので、「えきねっとトクだ値」があるかを確認してみたほうがよいでしょう。
詳しくは、JR北海道のニュースリリースをご覧ください。
「お先にトクだ値」は2週間前までに「えきねっと」での購入が必要
JR北海道は、JR東日本と同じインターネット予約・購入サービス「えきねっと」のシステムを利用しています。今回「とかち」に設定された「お先にトクだ値」は、えきねっと専用の早期購入割引きっぷとなります。
「お先にトクだ値」の購入にあたって、いくつか注意すべき点をまとめてみます。
- 席数限定
- 2週間前までの予約・購入が必要
- 発券後の払い戻し手数料は高額(割引率分の払い戻し手数料がかかる)
まず、席数限定のサービスですので、指定席に空席があるからといって、「お先にトクだ値」の価格で購入できるとは限りません。旅行の日程が決まったら、早めに「えきねっと」で購入しましょう。
次に、「お先にトクだ値」は2週間前、正確には乗車日の13日前の午前1時50分までに購入を完了している必要があります。この「午前1時50分」という中途半端な時刻は、えきねっとシステムの営業終了時刻です。
最後に、発券に関する注意です。「えきねっと」では、インターネットで予約・購入手続き後、乗車前に自動券売機や窓口できっぷを発券する必要があります。
注意したいのは、発券後に払い戻しをすると、払い戻し手数料が高額になる という点です。「えきねっと」の早期購入割引では、発券後は、割引率分の払い戻し手数料がかかることになっています。例えば、札幌~帯広間の「お先にトクだ値」(3,490円)を購入し、発券後に払い戻すと、このきっぷは50%引きですので、払い戻し手数料は50%(3,490円×50%=1,740円)となります。
発券前であれば、「えきねっと」からオンラインで払い戻しができますし、払い戻し手数料は320円(えきねっと特典対象列車)で済みます。「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」は、予約は早めに、発券は直前に が原則です。
詳しくは、以下の記事でまとめていますので、よろしければご覧ください。
「お先にトクだ値」で道東方面へお得に旅行するチャンス!
いろいろな制約があるとはいえ、半額というのはやはり魅力的です。旅行の日程を早めに決めて、「お先にトクだ値」を活用してみましょう。
「お先にトクだ値」は、札幌からだけでなく、南千歳からの設定もあります。南千歳は、新千歳空港から一駅(運賃220円が別途必要)。道外から飛行機で新千歳空港に到着後、南千歳まで移動して、「おおぞら」「とかち」で道東方面へ、という使い方ができます。
鉄道旅行なら、道東でのおすすめは、沿線に釧路湿原や阿寒湖、摩周湖などの北海道らしい観光スポットが点在する釧網本線です。途中下車しながら観光やグルメを楽しめば、満足度の高い旅になります。釧網本線の乗車記については、以下の記事をご覧ください。
また、日本離れした雄大かつ荒涼とした車窓を楽しみたいのなら、花咲線(根室本線の釧路~根室)もおすすめです。以下の記事で紹介しているような、北海道らしい車窓を眺めることができます。
冬季、特に2月におすすめなのが、オホーツク海の流氷です。網走駅から路線バスで約10分の乗船場から、流氷観光砕氷船「おーろら号」に乗ることができます。海一面を埋め尽くす流氷を、バリバリと割って進む砕氷船は迫力満点です。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
以上、『札幌~帯広の特急「とかち」が55%引き、帯広~釧路の特急「おおぞら」が15%または40%引き! 期間限定の「お先にトクだ値」「えきねっとトクだ値」を設定!』でお届けしました。観光シーズンに設定される割引きっぷをうまく活用して、道東を訪れてみてはいかがでしょうか。
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