JR北海道は、6日間特急列車(自由席)に乗り放題で12,000円という格安のフリーきっぷ「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を発売しています。指定席も4回まで利用でき、長距離の移動も安心! 利用期間は2020年7月下旬~2021年1月末(お盆休み・年末年始を除く)と長く設定されています。
(2020.09.29追記)9月29日で発売終了となりました。
※2020.09.29更新
- JR北海道の特急列車に6日間乗り放題で12,000円!「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」
- 北海道の補助金を活用することで12,000円を実現した「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」
- 「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は都市間往復だけでも十分お得!
- 「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は前日までの購入が必要! 北海道外からの旅行者は要注意!
- 「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の指定席は「えきねっと」で予約可能!
- 「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」で道北・道央周遊旅行を実践!
- 今年の北海道の鉄旅は青春18きっぷより「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」!
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JR北海道の特急列車に6日間乗り放題で12,000円!「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」
JR北海道は、北海道内の在来線特急列車の普通車自由席に6日間乗り放題で12,000円という格安のフリーきっぷ「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を発売します。
- 利用期間: 2020年7月23日(木)~2021年1月31日(日)
- 8月10日~19日、12月28日~1月6日は利用不可
- 有効期間: 連続する6日間
- 発売期間: 2020年7月17日(金)~2021年1月25日(月)
- 有効期間開始日の1か月前から前日まで
- 補助金の上限に達した場合は、発売期間中でも発売を終了
- 新型コロナウイルス感染症の拡大により発売を一時休止することもある
- 発売箇所: JR北海道の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センター
- フリーエリア:
- JR北海道の在来線全線
- ジェイ・アール北海道バス全線(以下の路線を除く)
- 札幌~旭川間、札幌~帯広間、札幌~紋別間、札幌~えりも、札幌~広尾間の都市間バス
- 注意: 北海道新幹線には乗車できません
- きっぷの効力:
- 「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」単体でフリーエリア内の普通・快速列車、特急列車の普通車自由席に6日間乗り放題
- 4回まで普通車指定席に乗車可能(5回目以降は運賃のみ有効)
- グリーン車に乗車する場合には運賃のみ有効(別途、特急料金+グリーン料金が必要)
- おねだん:
24,000円→ 12,000円
詳しくは、JR北海道のWebサイトをご確認ください。
北海道の補助金を活用することで12,000円を実現した「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は、北海道の「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助金を活用することで、本来は24,000円のところを、半額の12,000円で購入できるようになります。
補助金を申請するのはJR北海道ですので、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の利用者は、JR北海道の駅で12,000円で購入することができます。そのため、補助金を利用したきっぷであるということを意識する必要はありません。
一つ注意点としては、補助金を活用したきっぷであることから、補助金の上限に達した場合には、発売期間中でも発売を終了するという点です。
JR北海道のWebサイトにも、以下のように記載されています。
北海道の「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」を活用しているため、補助金の上限に達した場合は、発売期間中でも発売を終了します。
(出典)HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス|JR北海道のおトクなきっぷ
「補助金の上限」なるものがどれくらいかはわかりません。利用期間を2021年1月末まで設定しているため、すぐに発売終了になってしまうことは考えにくいですが、一応、念頭に置いておきましょう。
9月29日で北海道の補助金(販売予定数)上限に到達、発売終了!
JR北海道は、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」で利用している北海道の補助金の上限に到達したとして、9月29日で発売終了になるとアナウンスしました。
北海道の補助金を活用したきっぷの販売予定数に対する消化率を発表しています。
- 9月6日時点: 60%
- 9月13日時点: 75%
- 9月21日時点: 90%
- 9月29日時点: 100%(販売終了)
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の発売開始日は7月17日でした。発売から52日(9月6日時点)で販売予定数の60%、発売から59日(9月13日時点)で75%を消化したことになります。このままいくと、10月まで持つかどうかという感じでしたが、9月下旬の四連休での利用が多かったためか、9月29日に販売終了となりました。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は都市間往復だけでも十分お得!
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の12,000円という価格は、北海道の主要都市間の往復だけでも、十分にもとを取ることができます。
札幌から主要都市への通常料金、通年発売の割引きっぷ、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の料金を比べてみましょう。
区間 |
通常料金 (往復) |
割引きっぷ (往復) |
HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス |
---|---|---|---|
札幌~函館 | 17,820円 | 11,320円 ※1 | 12,000円 |
札幌~旭川 | 9,380円 | 5,550円 ※4 | |
札幌~稚内 | 21,120円 |
13,310円 ※3 14,000円 ※5 |
|
札幌~網走 | 20,020円 |
14,720円 ※5 17,500円 ※3 |
|
札幌~帯広 | 14,520円 | 6,980円 ※2 | |
札幌~釧路 | 18,920円 | 9,980円 ※2 |
※1: 往復「お先にトクだ値」利用の場合(8/20~3/31限定,2週間前までに購入)
※2: 往復「お先にトクだ値」利用の場合(~11/30限定,2週間前までに購入)
※3: Rきっぷ利用(夏季の価格)
※4: Sきっぷ利用(夏季の価格)
※5: 往復「えきねっとトクだ値」利用の場合(通年利用可,前日までに購入)
「通常料金」は特急列車の普通車自由席での往復、割引きっぷは注釈に付記したきっぷを往復使用した場合の価格です。複数の割引きっぷがある場合は、期間限定のものも含めて、最も安いものを選んでいます。
通常料金との比較では、札幌~旭川を除いて、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」のほうが圧倒的に安くなっています。
一方、割引きっぷとの比較では、札幌~稚内・網走では「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」のほうがお得ですが、それ以外では、さらにお得な割引きっぷがあることがわかります。
ただし、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」よりもお得になるのは、いずれも2週間前までに購入する必要がある「お先にトクだ値」で往復した場合に限ります。
札幌~帯広・釧路に設定されている「お先にトクだ値」は、2020年11月30日までの期間限定です。
また、札幌~函館の「お先にトクだ値」も期間限定です。
「お先にトクだ値」の割引率は40~55%とかなり高いため、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」よりも安くなりますが、2週間前までの購入が必要です。事前に予定が決まっていれば「お先にトクだ値」を利用することもできますが、そうでない場合には「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」のほうがよいでしょう。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は前日までの購入が必要! 北海道外からの旅行者は要注意!
北海道外から北海道へ旅行に行く場合に注意したいのが、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は前日までの購入が必要となる点です。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の発売箇所は、JR北海道の主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、旅行センターとなっていて、北海道内でしか購入することができません。
最近は、ネットで購入できるきっぷが増えていますが、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」はネットでは購入できません。
北海道外から北海道へ旅行される場合には、北海道への到着日に、その日から利用できる「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を購入することができませんので注意しましょう。
そのため、
- 北海道へ前日入り(前泊)して、翌日から利用できる「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を購入
- 北海道到着日は別のきっぷで旅行し、翌日から「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を利用
という使い方になります。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を利用して、北海道ての鉄道旅行を考えている方は、利用開始日の前日までに北海道で購入する必要があることを念頭に置いて、旅行の計画を立てるようにしましょう。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の指定席は「えきねっと」で予約可能!
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は、特急列車の指定席に4回まで乗車できます。
前述のように、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は北海道内でしか購入できませんので、北海道外から北海道へ旅行に行く場合には、事前に指定席を予約することはできないのでしょうか?
実は、「えきねっと」を利用すれば、事前に指定席の予約が可能です。筆者が実際に試してみましたので、その時の様子をご紹介します。
「えきねっと」で北海道の在来線特急の指定席を予約
まず、北海道への旅行に出かける前に、「えきねっと」で北海道の在来線特急の指定席を予約します。
この時の注意点は、「乗車券なし」で予約すること。つまり、指定席特急券のみで予約することですね。
北海道に到着後、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を購入
北海道に到着したら、まず「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を購入します。指定席券売機かみどりの窓口で購入できます。
前述のように、利用開始日の前日までしか購入できない点に注意しましょう。
指定席券売機で購入する場合は、「おトクなきっぷ」にあります。利用開始日を選択するだけで購入できます。
指定席券売機で「えきねっと」で予約した指定席券を引き取る
最後に、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を利用して、えきねっとで予約した指定席を引き取ります。
手順は以下の通りです。
- 指定席券売機で「えきねっと予約(きっぷ)の受取」を選択
- 「えきねっと」で予約した際に使用したクレジットカードを挿入
- 引き取る内容を確認・選択(日時・列車等)
- 「どのように購入されますか?」の画面で「回数券等を利用する」を選択
- 「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を挿入
ポイントは、引き取る列車を選択したあとの画面(「どのように購入されますか?」の画面)で、右下にある「回数券等を利用する」を選択することです。
「回数券等」となっているのでわかりにくいのですが、このメニューは、指定席に乗車できるきっぷ(回数券、フリーきっぷ等)の権利を使用して、「えきねっと」で予約した指定席を受け取るためのものです。
このようにすれば、あらかじめ「えきねっと」で指定席を予約しておき、北海道で「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」購入後に、4回分利用できる指定席の権利を使用して、指定席券売機で発券することができます。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の券面には、<指定席発行回数印字欄>があり、指定席を発行するごとに、★マークが一つ印字されます。上記の方法で指定席を発券したあと、<指定席発行回数印字欄>の★が一つ増えていればOKです。
この方法は、JR北海道で発売している「北海道フリーパス」で以前から利用ますが、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」でも同じ方法で利用できるということのようです。
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」で道北・道央周遊旅行を実践!
2020年8月、筆者は、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」を利用して、道北~道央を中心に4日間の北海道旅行に行ってきました。
使い勝手や感想を簡単にまとめてみると、以下のようになります。
- 利用開始日の前日までの購入は、夜の便で北海道入り→「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」購入→翌日から利用開始で解決
- 事前に「えきねっと」で、初日に利用する特急列車の指定席(特急宗谷の指定席)を予約、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」購入後、すぐに同じ指定席券売機で指定席券を受け取り
- 宗谷本線は、特急列車、普通列車ともに結構乗っていた印象。長距離かつ自由席の設定が少ない列車は指定席を「えきねっと」で予約しておくのがおすすめ
- 初日の札幌→稚内の特急宗谷の全区間乗車だけで「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」の元をほぼとれる。元を取るために乗りまわる必要はなく、観光中心の旅行でも十分にお得
詳しくは以下の記事にまとめています。乗車した列車の混雑状況なども記載していますので、これから「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」で北海道を旅行しようと考えている方は、ぜひご覧下さい。
今年の北海道の鉄旅は青春18きっぷより「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」!
「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」は1日あたり2,000円で、JR北海道の特急列車に乗り放題という破格のフリーきっぷです。
この価格は、青春18きっぷ1日分(2,410円)よりも安いのです。
一方、青春18きっぷの北海道&東日本版ともいえる「北海道&東日本パス」(7日間有効, 11,330円)よりは若干高いです。
それでも、北海道を旅するうえで、特急列車に乗れるというのは大きなアドバンテージです。
北海道の路線の中には、特急列車の本数よりも、普通列車の本数が少ない区間があります。都市近郊はそれなりの本数があっても、普通列車での都市間移動を考慮したダイヤにはなっていないため、普通列車だけで都市間移動をしようとすると、それだけで丸一日かかってしまいます。北海道の都市間距離は、東京~名古屋や東京~仙台に匹敵することを忘れてはいけません(笑)
ということで、今年、北海道を鉄道で旅行するのであれば、青春18きっぷよりも、「HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス」が絶対におすすめです。
北海道の特急列車の自由席の混雑がどのくらいかは、時期によって異なりますが、筆者が2018年8月下旬の平日に「ひがし北海道フリーパス」で旅をしたときの様子を以下の記事でまとめています。今年は新型コロナウイルスの影響もあって、例年よりも混雑は少ない傾向ではないかと思いますが、参考にしていただければ幸いです。
以上、「【HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス】 JR北海道の特急列車が6日間乗り放題で12,000円! 夏~冬の北海道周遊の鉄道旅行に最適!」でした。破格のフリーきっぷで、北海道の鉄道旅行を楽しみましょう!
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