北海道はとても広いうえに、列車の本数も少ないので、青春18きっぷで旅行しようとするとかなり大変です。そこで、JR北海道が発売している、北海道の鉄道旅行におすすめのお得なきっぷ(フリーきっぷ・割引きっぷ)をまとめてご紹介します。どのように使い分ければよいかも解説しますので、どのきっぷを使えばよいか迷っている方も、ぜひ読んでみてください。
青春18きっぷだけでは北海道の周遊は大変!
鉄道旅行の定番フリーきっぷといえば、全国のJR全線の普通列車・快速列車に乗り放題の「青春18きっぷ」です。
ところが、北海道はとても広いのです。札幌から、函館、稚内、釧路、網走といった道内の主要都市までは300~400km。特急を利用しても4時間以上かかってしまいます。青春18きっぷだけで乗り継ごうとすると、移動だけで丸一日費やしてしまうのです。
普通列車に乗ることが目的であればそれでもいいのですが、観光名所の多い北海道ですので、なるべく観光に時間をとりたいと思う方が多いのではないでしょうか。
そこで、JR北海道が発売している道内で利用可能なフリーきっぷをご紹介します。旅行の行先や行程に応じて、最適なきっぷを選んで、北海道の汽車旅を楽しみたいですね。
JR北海道のお得なきっぷのおおまかな使い分け
JR北海道が発売するお得なきっぷ(フリーきっぷ・割引きっぷ)は、以下のような使い分けができます。
- 新千歳空港・札幌から道東方面を周遊したい! → 「ひがし北海道フリーパス」
- 新千歳空港・札幌から道北方面へ旅をしたい! → 「きた北海道フリーパス」
- とにかく北海道内を鉄道で乗りまわりたい! → 「北海道フリーパス」
- 旅行会社のツアーで北海道入りして周遊旅行を楽しみたい! → 旅行商品オプションの「JRフリーパス」
- 普通列車でのんびり&格安旅行! → 「北海道&東日本パス」
- 北海道新幹線・特急列車に乗りたい!
- 札幌・旭川起点で都市間往復! → 「Rきっぷ」「Sきっぷ」
- 観光地周辺の移動に便利!
- 札幌エリア → 「一日散歩きっぷ」
- 函館エリア → 「はこだて旅するパスポート」
- 富良野・美瑛エリア → 「ふらの・びえいフリーきっぷ」「ラベンダーフリーパス」
- 道東エリア → 「釧網線フリーパス」「花咲線フリーパス」
ただし、以下で紹介するように、行程や旅行期間などによっては、必ずしも上記のとおりにならない場合もあります。おおまかな使い分けを頭に入れて、予定している行程にあてはめてみることをおすすめします。
期間限定! 北海道を旅する時に使える格安なフリーきっぷ・割引きっぷ
JR北海道は、期間限定で設定されている格安なフリーきっぷや割引きっぷも販売しています。利用できる期間や制限がありますので、いつでも利用できるわけではありませんが、条件があえば、通常のフリーきっぷよりもかなりお得に旅行ができます。
【期間限定】新幹線・特急列車が30~50%引き! 「トクだ値スペシャル21」
現在、北海道新幹線とJR北海道の特急列車には、期間限定の「トクだ値スペシャル21」や「トクだ値14」は設定されていません。
期間限定の「トクだ値スペシャル21」「トクだ値14」などについては、JR東日本の新幹線・特急列車に設定されているものも含めて、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
【大人の休日倶楽部会員限定】大人の休日倶楽部パス(利用期間限定)
JR北海道・JR東日本が提供するシニア向けの会員制サービス「大人の休日倶楽部」は、50歳以上で加入できるミドル以上向けのサービスです。この「大人の休日倶楽部」会員限定で、JR北海道エリアまたはJR東日本+JR北海道エリア全体がフリーエリアになる「大人の休日倶楽部パス」を購入することができます。
閑散期を中心に年に何度か発売され、利用できる期間もそれほど長くはないのですが、通常のフリーきっぷに比べると、かなりお得な価格になっています。
- 設定期間
- 2024年6月20日(木)~7月2日(火)
- 2024年9月26日(木)~10月8日(火)
- 2024年11月11日(月)~12月10日(火
- 2025年1月16日(木)~1月28日(火)
- 北海道用(有効期間5日間)
- フリーエリア: JR北海道 在来線全線(北海道新幹線は利用できない)
- 価格: 普通車用 17,400円、 グリーン車用 35,000円
- 東日本・北海道用(有効期間5日間)
- フリーエリア: JR北海道全線、JR東日本全線(北海道新幹線含む)、東日本エリアの一部の第三セクター路線・私鉄路線
- 価格: 普通車用 26,620円、グリーン車用 50,000円
普通車用はフリーエリア内の特急列車の自由席に乗り放題、指定席も6回まで利用できるます。グリーン車用は、普通車指定席またはグリーン席が6回まで利用できます。
利用期間等、詳しくは、以下の記事をご覧ください。
北海道鉄道旅行の万能きっぷ「北海道フリーパス」
- きっぷ名: 北海道フリーパス
- 効力: JR北海道全線(普通・快速・在来線特急)に7日間乗り放題(指定席は6回まで)
- 利用期間: 通年(4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~1月6日を除く)
- 有効期間: 7日間
- おねだん: 27,430円(こども用の設定なし)
JR北海道の在来線全線の特急列車・快速列車・普通列車に7日間乗り放題となるフリーきっぷです。指定席にも6回まで乗車できます。価格は27,430円と安くはないですが、北海道のあちこちを鉄道で旅行したい方にはおすすめのフリーきっぷです。
特に、札幌から距離のある道東(釧路、網走、釧網本線や花咲線など)、道北(稚内、宗谷本線)も含めて、北海道を周遊するなら、適切なきっぷは北海道フリーパスしかありません。
一方、2~3泊で、旅行する方面が決まっている場合には、別のフリーきっぷのほうが適している場合もありますので、十分に比較検討したほうがよいでしょう。具体的には、のちほど紹介する「ひがし北海道フリーパス」や「きた北海道フリーパス」などが候補になります。
また、北海道フリーパスでは、北海道新幹線には乗車できません。本州から北海道新幹線で北海道に入る場合、北海道フリーパスの利用を開始するのは、新函館北斗駅からになります。北海道新幹線の運賃や特急料金は別途必要になりますので、注意しましょう。
北海道フリーパスについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
道央・道東の特急列車が4日間乗り放題「ひがし北海道フリーパス」
- きっぷ名: ひがし北海道フリーパス
- 利用期間: ~2025年4月4日(金)
- 有効期間: 4日間
- 効力: 道央~道東のフリーエリア内の特急列車の自由席に4日間乗り放題、指定席に5回まで乗車可能
- 発売箇所: 新千歳空港駅のみ
- おねだん: おとな 20,000円, こども 10,500円,U25用 16,300円
有効期間は4日間で、新千歳空港から、札幌・小樽方面、旭川・富良野方面、釧路方面、網走方面といった道央・道東がフリーエリアに含まれます。
札幌から旭川・網走方面への特急「ライラック」「カムイ」「大雪」「オホーツク」や、帯広・釧路方面への「とかち」「おおぞら」に乗車できますし、指定席にも4回まで乗車できます。有効期間は4日間と、道東を周遊する旅でも十分です。札幌・新千歳空港から道東方面への旅行にぴったりのきっぷです。
「ひがし北海道フリーパス」については、以下の記事で詳しく紹介しています。おすすめの使い方など詳しく解説していますので、興味がありましたらご覧ください。
さらに、バニラエア(成田国際空港→新千歳空港、現Peach)で渡道し、「ひがし北海道フリーパス」を利用してみましたので、そのレポート記事を公開しています。
道央・道北の特急列車に3日間乗り放題「きた北海道フリーパス」
- きっぷ名: きた北海道フリーパス
- 利用期間: ~2025年4月3日(木)
- 有効期間: 3日間
- 効力: 道央~道北のフリーエリア内の特急列車の自由席に3日間乗り放題、指定席に4回まで乗車可能
- 発売箇所: 新千歳空港駅のみ
- おねだん: おとな 16,200円,こども 8,600円,U25用 13,600円
上で紹介した「ひがし北海道フリーパス」の道北版です。フリーエリアは宗谷本線を中心する道北方面で、有効期間は3日間となっています。
ひがし北海道フリーパスと同様におすすめ!と言いたいところですが、道央~道東方面で周遊ルートを組みやすいひがし北海道フリーパスに対して、この「きた北海道フリーパス」は周遊ルートが組みにくいという問題があります。
宗谷本線は長大な盲腸線で、鉄道だけで移動しようとすると、基本的には同じルートを戻るしかありません。特定の区間を往復する場合には、あとで紹介する「Sきっぷ」「Rきっぷ」の割引率が高いため、「きた北海道フリーパス」の優位性が薄れてしまいます。
フリーエリア内でどのようなルートで乗車する予定かをよく検討して、他の割引きっぷと比較したほうがよいでしょう。
「きた北海道フリーきっぷ」については、以下の記事で詳しく紹介しています。他のフリーきっぷや割引きっぷとの比較もしています。「きた北海道フリーきっぷ」の利用を考えていらっしゃる方は、以下の記事をよく読んでいただき、他に良い割引きっぷがないかを検討してみてください。
旅行商品にオプションで付けられる割安な「JRフリーパス」
フライトと宿泊がセットになった旅行商品で北海道入りして、鉄道での周遊旅行や乗り鉄を楽しむなら、旅行商品にJR北海道のフリーパスが付けられないかを調べてみましょう。ここでは、旅行会社が提供している旅行商品のオプションとして付けられる「JRフリーパス」を紹介します。
ラインナップはかなり豊富で、フリーエリアが広いものでは、以下のようなものがあります。
- 道南フリーパス: 道央~道南エリア(2~5日間、12,500円~16,400円)
- 道央フリーパス: 道央エリア(2~5日間、11,800円~15,100円)
- 道東フリーパス: 道央~道東エリア(3~5日間、15,500円~17,700円)
- 北海道フリーパス: JR北海道在来線全線(3~5日間、22,000円~24,200円)
※いずれも特急列車の普通車指定席・自由席に乗車可能
JR北海道のフリーきっぷには該当するものがない「道南フリーパス」や「道央フリーパス」があるほか、「ひがし北海道フリーパス」(4日間有効、20,000円)と似ていますが、有効期間が選べるうえに割安な「道東フリーパス」など、かなり内容が充実しています。他にも、エリア限定のフリーパスもいくつかラインナップされています。
「JRフリーパス」が付けられる旅行商品は、フライト+宿泊(最低1泊)のシンプルなプランにオプションで付けられるもものほか、「JRフリーパス」が組み込まれたツアー商品もあります。
「JRフリーパス」については、以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。「JRフリーパス」を付けられる代表的な旅行商品も紹介しています。
普通列車の乗り放題ならコレ!「北海道&東日本パス」
- きっぷ名: 北海道&東日本パス
- 効力: JR東日本・JR北海道の普通列車・快速列車に7日間乗り放題
- 利用期間(春季): 3月1日~4月22日
- 利用期間(夏季): 7月1日~9月30日
- 利用期間(冬季): 12月10日~1月10日
- 有効期間: 連続する7日間
- おねだん: おとな 11,330円,こども 5,660円
JR北海道・JR東日本エリアの普通列車・快速列車の自由席に乗り放題となるフリーきっぷです。青春18きっぷの北海道・東日本版ともいうべきっぷです。旅行先がJR北海道エリア・JR東日本エリアの場合には、青春18きっぷより利便性が高いです。
北海道エリアを旅行する場合には、青春18きっぷと比べると以下のメリットがあります。
- JR東日本エリアから普通列車で北海道を目指す場合、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道に乗車可能
- 別途、特急券を購入すれば、北海道新幹線(新青森~新函館北斗相互発着のみ)に乗車可能
- 新青森~新函館北斗間の特定特急券(空いている席を利用できる)は4,000円
- 青春18きっぷより若干安いうえに、有効期間が7日間と長い(ただし、連続する7日間のみ有効で、青春18きっぷのように利用日をバラして使うことはできない)
青春18きっぷ同様、春・夏・冬の期間限定ですが、青春18きっぷより利用可能期間が少し長くなっています。
なお、2023年度まで発売されていた「北海道線特急オプション券」(北海道新幹線とJR北海道の在来線特急列車に1日乗り放題で6,110円)は、2024年は発売されませんので、ご注意ください。
「北海道&東日本パス」の詳細や、青春18きっぷとの比較を、以下の記事で解説していますので、よろしければご覧ください。
割引率が高い特急列車の割引きっぷ
JR北海道の在来線特急列車には、多くの区間で割引率の高い割引きっぷが設定されています。札幌・旭川から宗谷本線・石北本線へは往復きっぷ「Rきっぷ」「Sきっぷ」が、特急列車の片道利用であれば「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」が設定されています。
札幌・旭川から道東・道北への都市間往復は「Rきっぷ」「Sきっぷ」
札幌や旭川から、函館本線(札幌~旭川)、宗谷本線(旭川~稚内)、石北本線(旭川~網走)への往復に利用できるのが、「Rきっぷ」「Sきっぷ」です。
往復特急列車が利用でき、割引率もかなり高く設定されています。「Rきっぷ」は指定席が利用可能、「Sきっぷ」は自由席専用です。それぞれ、設定されている区間が異なります。
お盆休みや年末年始も含めて、利用制限期間がなく、通年で利用できるのも大きな特徴です。
フリーきっぷではないので、あちこち乗りまわることはできませんが、札幌や旭川を起点に、稚内や網走などへ旅行し、現地ではレンタカーや路線バスなどで観光するのであれば、十分に検討に値する割引きっぷです。
【「Rきっぷ」の主な設定区間とおねだん】
Rきっぷの主な設定区間とおねだん、有効期間です。観光シーズンではない冬料金のほうが割引率が低いのは、自家用車や高速バスの利用を避ける人が多く、鉄道の需要があるからでしょうね。
宗谷本線への割引率がとても高いのが特徴ですね。
設定区間 | 夏料金 | 冬料金 | 有効期間 |
---|---|---|---|
札幌~網走 | 17,500円(-17%) | 17,940円(-15%) | 6日間 |
札幌~稚内 | 13,310円(-40%) | 14,410円(-35%) | 6日間 |
※夏料金は4月~11月利用分、冬料金は12月~3月利用分に適用、カッコ内は通常料金(普通車指定席)からの割引率
※他に、札幌~遠軽・北見・音威子府の設定あり
Rきっぷの詳細や、他の設定区間については、JR北海道のサイトをご覧ください。
【「Sきっぷ」の主な設定区間とおねだん】
Sきっぷの主な設定区間とおねだん、有効期間です。Rきっぷとは異なり、通年で均一料金です。Rきっぷに比べて近距離での設定になっています。
設定区間 | おねだん | 有効期間 |
---|---|---|
札幌~旭川 | 5,550円(-41%) | 6日間 |
旭川~稚内 | 10,830円(-35%) | 6日間 |
旭川~網走 | 14,070円(-12%) | 6日間 |
※カッコ内は通常料金(普通車自由席)からの割引率
※他に、札幌~岩見沢・美唄・砂川・滝川・深川・士別・名寄、旭川~深川・滝川・北見の設定あり
Sきっぷの詳細や、他の設定区間については、JR北海道のサイトをご覧ください。
在来線特急の片道利用ならインターネット限定の「特急トクだ値」
JR北海道の特急を片道利用する場合には、インターネット予約サービスの「えきねっと」で購入できる 「特急トクだ値」 がおすすめです。
「特急トクだ値」は、以下のような割引きっぷです。
- 乗車券と特急券(指定席)がセットになった割引きっぷ
- 列車・席数限定(空席があっても、トクだ値の販売席数に達したら購入できない)
- インターネット予約サービス「えきねっと」での購入限定
- 「トクだ値1」は乗車前日の23時50分まで、「トクだ値14」は乗車14日前の23時50分までの購入が必要
- きっぷ受け取り前の払い戻しは320円、きっぷ受け取り後は割引率分の手数料(30%割引のきっぷは、30%の払い戻し手数料)がかかる
制限が多いように見えますが、割引率が40%や50%の設定もありますので、北海道内で特急列車を片道利用する場合には、「特急トクだ値」が設定されていないか調べてみましょう。
「特急トクだ値」が設定されているかを調べるには、えきねっとにログインし、乗車したい列車の区間・日時・時刻を入力して、列車の一覧を表示させるとわかります。
「特急トクだ値」は片道利用が可能ですので、青春18きっぷや北海道&東日本パスと併用するのもおすすめです。例えば、札幌から帯広や釧路へ、「特急トクだ値」で購入したきっぷを使って特急で一気に移動、その後、青春18きっぷや北海道&東日本パスで、ローカル線の旅を楽しむ、といった使い方です。
2024年10月現在の「特急トクだ値」の主な区間の割引率は以下の通りです。
路線 | 列車名 | 主な設定区間 |
チケットレス 特急券 (トク割) |
トクだ値1 | トクだ値14 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
函館本線 | 北斗 |
札幌-南千歳 ⇔ 新函館北斗-函館 |
- | 10~15% | 20~30% |
トクだ値1/14は 価格変動制 |
苫小牧 ⇔ 東室蘭 | ||||||
苫小牧-八雲 ⇔ 新函館北斗-函館 |
||||||
千歳線 室蘭本線 |
すずらん |
札幌-南千歳 ⇔ 苫小牧-室蘭 |
- | 10~35% | 40~45% |
トクだ値1/14は 価格変動制 |
苫小牧 ⇔ 東室蘭・室蘭 |
- | 10~35% | 40~45% | |||
北斗 すずらん |
札幌・新札幌 ⇔ 苫小牧 |
15% | - | - | - | |
根室本線 | おおぞら |
札幌-南千歳 ⇔ 帯広・釧路 |
- | - | - | - |
札幌-南千歳 ⇔ 新得-釧路 |
- | 10~25% | 30~40% |
トクだ値1/14は 価格変動制 |
||
帯広 ⇔ 釧路 | ||||||
とかち |
札幌-南千歳 ⇔ 帯広 |
- | - | - | - | |
札幌-南千歳 ⇔ 帯広 |
- | - | - | ~2024年3月15日 | ||
札幌-南千歳 ⇔ 新得-帯広 |
- | 10~40% | 45~55% |
トクだ値1/14は 価格変動制 |
||
函館本線 |
ライラック カムイ |
札幌 ⇔ 旭川 | - | - | - | - |
札幌 ⇔ 岩見沢-旭川 |
- | 30~45% | - |
トクだ値1は 価格変動制 |
||
旭川 ⇔ 深川・滝川 |
||||||
ライラック カムイ オホーツク 宗谷 |
札幌 ⇔ 岩見沢 | 35% | - | - | - | |
宗谷本線 | 宗谷 |
札幌 ⇔ 名寄-稚内 |
- | 35% | - | - |
サロベツ |
旭川 ⇔ 士別-稚内 |
- | 45~55% | - | - | |
石北本線 | オホーツク |
札幌 ⇔ 遠軽-網走 |
- | 30~35% | - | - |
大雪 |
旭川 ⇔ 遠軽-網走 |
- | 50~55% | - | - |
「特急トクだ値」の設定区間、割引率は、季節等によって変更になる可能性があります。
えきねっと限定の割引きっぷ「トクだ値」全般については、以下の記事で詳しく紹介しています。在来線特急列車のほかに、北海道新幹線が割引になる「新幹線eチケット トクだ値」などもあります。早期購入割引きっぷならではの注意点も解説していますので、ぜひご覧ください。
観光に便利なエリア限定のフリーきっぷ
札幌・函館などの主要都市周辺の観光や、富良野エリアへの往復が含まれたフリーきっぷなど、特定のエリアの観光に便利なきっぷも多く発売されています。
【期間限定】釧網線・花咲線に3日間乗り放題のフリーきっぷ「釧網線フリーパス」「花咲線フリーパス」
2025年3月末までの期間限定で、釧網線に3日間乗り放題の「釧網線フリーパス」と、花咲線に3日間乗り放題の「地球探索鉄道花咲線フリーパス」が発売されます。
- きっぷ名: 釧網線フリーパス・花咲線フリーパス
- 効力
- フリーエリア内の普通列車・快速列車の自由席に3日間乗り放題
- 別途、指定席券を購入すれば普通車指定席にも乗車可能
- フリーエリア
- 釧網線フリーパス: 釧網線全線(釧路~網走)
- 花咲線フリーパス: 花咲線全線(釧路~根室)
- 利用期間: 2024年11月2日〜2025年3月29日
- 有効期間: 3日間
- おねだん
- 釧網線フリーパス: おとな 4,100円, こども 2,050円
- 花咲線フリーパス: おとな 3,000円, こども 1,500円
釧路空港や女満別空港などに到着後、道東エリアの路線を乗り歩くのに便利なフリーきっぷです。
片道の乗車のみでは元が取れませんが、往復すればもちろんのこと、途中下車などで観光を楽しむような使い方ではお得になります。
「釧網線フリーパス」「花咲線フリーパス」については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
札幌から富良野・美瑛への観光なら「ふらの・びえいフリーきっぷ」
地域限定となりますが、札幌から富良野・美瑛へ観光に行くのであれば、「ふらの・びえいフリーきっぷ」が最適です。
- きっぷ名: ふらの・びえいフリーきっぷ
- 効力: 札幌~フリーエリアの往復に特急列車(自由席)が利用でき、フリーエリア内では普通列車の自由席乗り降り自由
- フリーエリア: 函館本線(滝川~旭川)、富良野線(旭川~富良野)、根室本線(滝川~富良野~幾寅)
- 利用期間(夏季): 2024年4月29日(月)~10月14日(月)
- 有効期間: 4日間
- おねだん: おとな 7,400円, こども 3,700円
札幌近辺に在住の方に限らず、北海道外から北海道へ旅行する際にも使いやすいきっぷです。新千歳空港に到着し、札幌を起点として富良野や美瑛まで足を延ばしたいときにはちょうどよいきっぷです。
夏の観光シーズンには、旭川~富良野間にトロッコ列車「富良野・美瑛ノロッコ号」や、特急車両を利用した「快速ふらの・びえい」が運転されますが、これらの列車にももちろん乗車することができます。また、札幌~富良野を直通する臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」にも乗車できます。
有効期間が4日間もありますので、フリーエリア内の富良野・美瑛周辺や、旭川などに宿泊して観光することもできます。
また、フリーエリアのみ1日乗り放題の「ラベンダーフリーパス」も同期間で発売されています。札幌からの往復が不要な方は、「ラベンダーフリーパス」を利用するとよいでしょう。
「ふらの・びえいフリーきっぷ」「ラベンダーフリーパス」については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
札幌近郊の日帰り観光に最適!「一日散歩きっぷ」
札幌近郊がフリーエリアとなっている「一日散歩きっぷ」です。普通列車の普通車自由席にのみ乗車できます。
- きっぷ名: 一日散歩きっぷ
- 効力: 札幌近郊のフリーエリア内の普通列車・快速列車に乗り放題
- 利用期間: 2024年4月27日(土)~11月10日(日)の土休日
- 有効期間: 1日間
- おねだん: おとな 2,540円, こども 1,270円
札幌から小樽、苫小牧、室蘭、富良野・美瑛などへの日帰り旅に利用できます。
新千歳空港もエリアに含まれるため、北海道外からの観光客も利用できます。ただし、「一日散歩きっぷ」を購入できるのは札幌近郊の駅のみで、新千歳空港駅では購入できません。利用するとしたら、札幌から小樽へ移動して観光、その後、新千歳空港で帰宅、というような使い方になります。旅行最終日が土休日で、札幌近郊を観光後に新千歳空港から帰途に就く場合にはお得に使える可能性があります。
利用できるのは土休日のみですが、札幌近郊のJRの駅で当日購入できるため、「一日散歩きっぷ」の利用日であれば、気軽に利用してみるのが良いでしょう。
「一日散歩きっぷ」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
函館観光に便利! バスと市電にも乗車できる「はこだて旅するパスポート」
函館エリアの観光に便利なのが「はこだて旅するパスポート」です。函館周辺の鉄道(JR線、道南いさりび鉄道)に加えて、函館バスや函館市電にも乗車できますので、エリア内での観光スポット間の移動にも便利です。
- きっぷ名: はこだて旅するパスポート
- フリーエリア: JR線(函館~森)、道南いさりび鉄道全線、函館バス(函館市・北斗市・七飯町・鹿部町・森町・木古内町の全線)、函館市電全線
- 利用期間: ~2025年3月31日
- おねだん(1日間): おとな 2,690円, こども 1,340円
- おねだん(2日間): おとな 3,650円, こども 1,810円
函館エリアを公共交通機関で観光するのであれば、この「はこだて旅するパスポート」1枚あれば十分です。1日間用に加えて2日間用もありますので、函館エリアで宿泊する1泊旅行でも利用できます。
「はこだて旅するパスポート」の詳細については、JR北海道のWebサイトをご覧ください。
以上、JR北海道の主要なお得なきっぷ(フリーきっぷ・割引きっぷ)をご紹介しました。JR北海道は、特急列車での往復や片道にもかなり割引率の高いきっぷを用意していますので、フリーきっぷのほうが良いのか、往復・片道の割引きっぷがよいのか、行程を考えながら比較検討されることをおすすめします。
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現在~3か月後くらいに利用できるJR各社の格安フリーきっぷをまとめた記事です。鉄道旅行、乗り鉄に便利なきっぷをピックアップして紹介しています。随時更新しており、最新情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。
JR東日本のフリーきっぷのまとめ記事です。
当ブログで紹介しているお得なきっぷのトップページです。JR各社の、鉄道旅行や乗り鉄に便利でお得なきっぷを中心に紹介していますので、ぜひご覧ください。
コメント
「一日散歩きっぷ」について。
新千歳空港もエリアに含まれるため、札幌近郊に在住の方だけでなく、
北海道外から新千歳空港に到着した観光客も利用できます。
と、ありますが、私の経験では、新千歳空港駅では、一日散歩きっぷを購入できなかったので、
新千歳空港に「到着した」観光客は、このきっぷを利用する事ができません。
「到着」ではなく「帰る」場合にだけ、このきっぷで、新千歳空港駅を出入りできるのではないでしょうか?
Yujiさん、コメントありがとうございます。
そのとおりですね。新千歳空港では購入できないようです。「新千歳空港に到着した観光客も利用できる」というのは間違っていますので、修正しておきます。
ご指摘ありがとうございます。