「リゾートビュー諏訪湖」は、ふだん大糸線で運転されている「リゾートビューふるさと」の車両を利用した臨時快速列車で、長野~松本~富士見間で運転されます。長野から諏訪方面への観光に便利な列車で、中央本線をハイブリッド車両で走る珍しい列車でもあります。今回、「リゾートビュー諏訪湖」の往路(富士見→長野)に乗車してきましたので、その様子を紹介します。
「リゾートビュー諏訪湖」とは?
「リゾートビュー諏訪湖」は、長野~松本~富士見間を、篠ノ井線・中央本線経由で運転される臨時快速列車です。ふだんは長野~松本~南小谷間で運転されている「リゾートビューふるさと」の車両が利用されます。
現在は、観光シーズンに、月に1日程度運転されています。ふだんは直通する特急列車がない長野から諏訪エリアへの観光に便利な列車です。また、青春18きっぷ+指定席券で乗車でき、中央本線~篠ノ井線をリクライニングシートで快適に移動できる列車として、乗り鉄としても注目の列車です。
週末にコンスタントに運転されている「リゾートビューふるさと」(長野~松本~南小谷)については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。
「リゾートビュー諏訪湖」の運転日とダイヤ(~2024年11月)
「リゾートビュー諏訪湖」の運転日・運転時刻は以下のとおりです。
【快速「リゾートビュー諏訪湖」運転日・運転時刻】
- 運転日: 9月16日(日)
- 往路: 長野 08:36発 → 富士見 11:38着
- 復路: 富士見 13:38発 → 長野 16:32着
2024年10月~11月は「リゾートビュー諏訪湖」の運転はありませんが、代わりに沿線で開催されるイベントにあわせた臨時列車が運転されます。
- 列車名: リゾートビュー下諏訪三角八丁
- 運転日: 10月26日(土)
- 往路: 長野 08:36発 → 下諏訪 11:09着
- 復路: 下諏訪 16:38発 → 長野 18:31着
10月26日には、下諏訪で開催されるイベント「ぶらりしもすわ三角八丁」にあわせて、長野~下諏訪間で「リゾートビュー下諏訪三角八丁」が運転されます。
「ぶらりしもすわ三角八丁」は、下諏訪で開催される街歩きイベントです。
- 列車名: リゾートビューすわ湖鉄道フェスタ
- 運転日: 11月2日(土)
- 往路: 長野 07:08発 → 茅野 10:20着
- 復路: 茅野 13:51発 → 長野 16:30着
11月2日には、茅野駅などで開催される「すわ湖鉄道フェスタ」にあわせて、長野~茅野間で「リゾートビューすわ湖鉄道フェスタ」が運転されます。
「リゾートビュー諏訪湖」の乗車に必要なきっぷ類
「リゾートビュー諏訪湖」は、全車指定席の快速列車として運転されます。乗車するには、乗車する区間の乗車券と、指定席券(840円)が必要となります。
乗車券としてフリーきっぷも利用可能、おすすめは「信州ワンデーパス」
乗車券は、いわゆる「きっぷ」です。乗車する区間によって乗車券のねだん(運賃)は異なります。主な区間の片道の運賃は以下のとおりです。
区間 | 運賃(片道) |
---|---|
長野~富士見 (全区間) |
1,980円 |
長野~上諏訪 | 1,690円 |
長野~松本 | 1,170円 |
通常のきっぷ以外に、乗車する区間をフリーエリアに含むフリーきっぷを利用することもできます。
「リゾートビュー諏訪湖」が運転される全区間をフリーエリアに含むフリーきっぷとしては、「信州ワンデーパス」がおすすめです。主に長野県内のJR線に1日乗り放題で2,680円とお得です。「リゾートビュー諏訪湖」の全区間に乗っても、片道だけでは元を取ることはできませんが、長野発着で上諏訪や富士見まで往復すれば、十分に元を取ることができます。
「信州ワンデーパス」については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
首都圏や南東北など、別のエリアから長野エリアへ新幹線や特急列車を利用して移動する場合には、週末の土休日の2日間有効の「週末パス」(8,880円)が使いやすいです。フリーエリアは、南東北・関東甲信越のJR東日本の路線、主な第三セクター路線と広くなっています。「リゾートビュー諏訪湖」の乗車だけでなく、前後の行程がフリーエリアに含まれるのであれば、このきっぷ1枚で周遊の旅をすることができます。
特急券を追加すれば、新幹線や特急列車にも乗車できますので、北陸新幹線で長野へ移動したり、中央本線の特急「あずさ」で富士見へ移動したりすることもできます。
「週末パス」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
また、利用できる期間が限られますが、青春18きっぷを利用することもできます。当日有効の(当日の日付印が押してある)青春18きっぷに、指定席券をプラスすれば、「リゾートビュー諏訪湖」に乗車することができます。
「青春18きっぷ」については、以下の特設ページで詳しく紹介しています。
「リゾートビュー諏訪湖」の乗車には指定席券が必要
前述のとおり、「リゾートビュー諏訪湖」は全車指定席の快速列車ですから、乗車券のほかに指定席券が必要となります。指定席券を持っていないと、「リゾートビュー諏訪湖」に乗車することができません。また、指定席は定員がありますので、当日購入しようとしても、満席の場合には購入することができません。事前に購入しておきましょう。
「リゾートビュー諏訪湖」の指定席券の購入方法は、主に以下の3つです。
- インターネット予約サービス「えきねっと」で購入する
- 駅の指定席券売機で購入する
- 駅のみどりの窓口で購入する
おすすめは、スマートフォンやPCから指定席券を購入できる「えきねっと」です。座席表で好みの座席を指定することができます。
「えきねっと」では、トップページから「のってたのしい列車(観光列車)の申込」をタップすると表示される列車一覧の中から、「季節のイベント列車」を選ぶと、その中に「リゾートビュー諏訪湖」が入っています。
乗車日と乗車駅、降車駅、乗車人数などを選択し、好みの座席を選択するればOKです。
「リゾートビュー諏訪湖」座席表と車窓が見やすいおすすめの座席
「リゾートビュー諏訪湖」の座席配置(座席表)は、以下の図のとおりです。
「リゾートビュー諏訪湖」の座席は、特急列車のような2名掛けのリクライニングシートとなっています。窓側がA席・D席、通路側がB席・C席となっています。
「リゾートビュー諏訪湖」は車窓が美しい区間を走る列車ですから、窓側のA席かD席がおすすめです。「リゾートビュー諏訪湖」から見られる車窓(車窓が見られる区間)と、その車窓を見やすい座席は、以下のようになっています。
区間 | 主な車窓 | おすすめの座席 |
---|---|---|
篠ノ井~姨捨 | 善光寺平 | A席 |
明科~松本 | 犀川 北アルプス |
D席 |
岡谷~上諏訪 | 諏訪湖 | D席 |
茅野~富士見 | 南アルプス 入笠山 |
D席 |
D席のほうが、北アルプスや諏訪湖、南アルプスなどのいろいろな車窓を眺めることができるのですが、沿線で随一の絶景ポイントである姨捨駅周辺からの善光寺平を眺めるならA席です。
「リゾートビュー諏訪湖」には、運転席の近くに展望スペースがあるので、座席と反対側の車窓を眺めたい場合には、展望スペースに移動するのも良いでしょう。このあとの乗車記でも、写真入りで車窓を紹介します。
また、「リゾートビュー諏訪湖」の車内の様子については、以下の「リゾートビューふるさと」の記事で、写真入りで詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
【リゾートビュー諏訪湖 乗車記1】富士見~松本間
2022年8月に、「リゾートビュー諏訪湖」の下り列車の全区間(富士見→長野)に乗車しましたので、そのときの乗車記をお届けします。
※乗車記のダイヤは2022年8月時点のものです。
中央本線の普通列車で富士見駅へ
この日は、青春18きっぷでの移動。新宿駅から高尾、甲府で乗り継いで、富士見駅に向かいます。「リゾートビュー諏訪湖」の発車時刻にあわせて移動したので、いつもの青春18きっぷ旅よりは少し遅めのスタート。そのせいもあってか、高尾からの普通列車はボックスを占有できるくらい空いていました。
12時44分に富士見駅に到着。2番線には、午前中に長野からやってきた「リゾートビュー諏訪湖」が停車していました。
行先表示器を見ると「快速 全車指定 富士見」となっています。車内の整備は終わっているようで、座席の向きは長野のほうへ向いていました。行先表示だけが、まだ変更されていないようです。
「富士見」という行先は珍しいですね。
駅舎の外に出てみると、まさに「夏」という感じ。青空と、緑色の駅舎の屋根に、もくもくとした夏雲が映えます。
午前中の「リゾートビュー諏訪湖」でやってきた方々なのか、駅舎の待合室では、駅そばをすする人が目立ちました。夏休みの晴天の日曜日ということもあってか、家族連れも多かったですね。
富士見駅の南側(信濃境寄り)にある跨線橋に登ると、八ヶ岳がよく見えます。山頂は大きな入道雲に隠されてしまっていますね。
富士見駅の標高は955メートルで、中央本線では最も標高が高い駅です。東京駅の標高がほぼゼロであることを考えると、同じ路線で1000メートル近くも標高差があることになります。
標高が高いので風は涼しいのですが、日差しが強い! 都心が猛暑日でも、このあたりの気温は28℃くらいと涼しいのですが、日なたにいるととても暑く感じます。
富士見駅の駅前広場では、「富士見駅前マルシェ」が開催されていて、キッチンカーが何台か出ていました。かき氷やクレープなどを販売していたようです。駅前に飲食店が多いわけではないので、ありがたいですね。
「リゾートビュー諏訪湖」富士見駅を定刻に発車!
発車時刻が迫ってきたので、富士見駅の2番ホームへ移動します。ホームには「リゾートビュー諏訪湖」の乗車を待っている人たちと、13時34分発の上り普通列車を待つ人たちがいて、混みあってきました。
「リゾートビュー諏訪湖」の扉が開いたのは発車時刻の10分ほど前。早速乗り込みます。
車内は快適なリクライニングシートが並びます。この座席に、乗車券+指定席券(530円)で乗れるので、かなりお得な列車ですね。
リクライニングシートを横から見るとこんな感じ。シートピッチ(前後の座席の間隔)が1200mmととても広く、なんと、E5系新幹線のグリーン車(1160mm)よりも広いのです。座席に腰かけて、ゆったりと足を伸ばせる広さです。
「リゾートビュー諏訪湖」の行先表示は、「快速 全車指定 長野」に変わっていました。もっとも、この車両を利用した長野行きの列車は、毎週「リゾートビューふるさと」の復路として運転されているので、あまり珍しいものではありません。
そうこうしているうちに、発車時刻に。「リゾートビュー諏訪湖」は、13時38分、富士見駅を時刻どおりに発車しました。
「えきねっと」で見た感じでは、窓側の座席はほぼ埋まり、通路側も埋まっているところがあるくらいだったのですが、富士見駅発車時点では3割くらいしか埋まっていないようです。途中駅から乗ってくるのでしょうか。
山並みと田園風景を眺めながら茅野駅へ
「リゾートビュー諏訪湖」が富士見駅を発車すると、進行方向左側の車窓には、入笠山から続く低い山並みが続きます。その手前には田園風景。夏らしい雲が湧いていて、夏の中央本線の車窓を楽しむことができます。
旅のお供はビールということで、富士見駅の近くにあるコンビニで購入しておいた缶ビールとおつまみで乾杯! ゆったりとしたリクライニングシートで、夏の車窓を眺めながらのビールは最高ですね。
13時50分、茅野駅に到着。私が乗っていた2号車では乗降はなかったようです。車内は静かなまま、茅野駅を発車しました。
上諏訪駅の売店でお買い物して缶バッチをゲット
上諏訪駅に13時58分に到着。上諏訪駅では23分の停車時間があるので、ホームに下りてみます。
上諏訪駅のホームに降りると、乗務員さんから何やら「オリジナル缶バッチ 引換券」なるものをもらいました。上諏訪駅のニューデイズでお買い物をすると、「リゾートビューふるさと」のオリジナル缶バッチがもらえるとのこと。
跨線橋を渡って駅舎側のホームへ行くと、上諏訪駅名物の足湯があります。駅のホームにあるので、列車待ちの間に良さそうですね。
上諏訪駅の待合室にあるニューデイズで、ビールとおにぎりを購入。そして、缶バッチももらってきました。
まだ発車まで時間があるので、再びホームへ。
上諏訪駅の発車案内は「あずさ」や「リゾートビュー」の文字が凝っていますね。そして、この発車案内が示すように、特急あずさ21号に先を譲るようです。
しばらくすると、隣のホームにあずさ21号がやってきました。日曜日の午後、これから下りの特急に乗る人が多くないのか、乗降はあまりありませんでした。
ほぼ同じ時刻に、1番ホームに新宿行きの特急あずさ34号もやってきました。「リゾートビュー諏訪湖」は、上諏訪駅で、あずさ21号に先を譲りつつ、あずさ34号との行き違いをするようです。茅野駅~下諏訪駅は単線なのですよね。
塩尻から篠ノ井線に入り松本へ
14時21分に上諏訪駅を発車。中央本線は、上諏訪~岡谷間で諏訪湖の北岸を回り込むように走りますので、進行方向左側の車窓からは諏訪湖を見ることができます。といっても、それほどしっかり見えるわけではなく、街並みのすき間からちらっと見える程度。
下諏訪駅では2分停車。この間に、新宿行きの臨時特急あずさ74号と行き違いをします。
車窓には底が平らな雲の列が並んでいるのが見えます。近くでは雷雨もあったようですが、幸い、長野駅に到着するまでの間、「リゾートビュー諏訪湖」が雷雨に遭うことはありませんでした。
14時34分、岡谷駅に到着。向かい側のホームには、JR東海の飯田線の電車が止まっているのが見えます。
複雑な配線の線路を渡って塩尻駅へ。
そういえば、上諏訪駅などで少し乗車があり、車内は6~7割程度の乗車率になりました。幸い、私の隣の席には終点まで誰も乗ってこなかったので、ゆったり過ごすことができました。通路側の席に座っているのは、2名で乗車している人たちだけのようで、隣同士でで相席になっているところはなさそうでした。
塩尻駅を出発すると、「リゾートビュー諏訪湖」は松本盆地へ。車窓には、田園風景と夏雲の景色が広がり、夏の信濃路といった風情です。
14時57分、富士見駅から1時間20分ほどで松本駅に到着しました。
いつもは特急あずさで駆け抜けてしまう中央本線~篠ノ井線の区間ですが、「リゾートビュー諏訪湖」ではのんびりとした走りで車窓を楽しむことができました。普通列車の速度で、停車駅は特急並みといった感じです。
そして、中央本線では珍しいハイブリッド車両の列車。架線下をエンジン音を唸らせて走る列車に乗車できるのは貴重な機会ですね。
【リゾートビュー諏訪湖 乗車記2】松本~長野間
松本駅を発車すると、「リゾートビュー諏訪湖」は、篠ノ井線を長野方面へ。臨時列車のせいか、篠ノ井線の単線区間では各駅で通過待ちや行き違いでの運転停車が頻繁にありました。のんびり走る列車で長野へ。
明科、西条、冠着で通過待ち・行き違いで運転停車ののんびり旅
松本駅を発車すると、進行方向左側に、犀川と北アルプスが見えるようになってきます。が、この日は北アルプスには雲がかかっていて、うっすらと稜線が見えるくらい。
今年4月に乗車した時に、同じ場所から眺めた北アルプスと犀川です。北アルプスの近くを走る路線といえば大糸線なのですが、篠ノ井線の松本~明科間からの眺めも素晴らしいです。
松本近くから並走していた犀川と分かれると、明科駅に到着です。特急しなのの通過待ちのため、9分の停車とのこと。「リゾートビュー諏訪湖」の停車駅ではないため、ドアは開きません。
しばらく待っていると、隣のホームを特急「しなの13号」が通過していきました。
ようやく明科駅を発車したかと思ったら、次の西条駅でまた運転停車です。
今度は、名古屋行きの特急「しなの18号」と行き違い。篠ノ井線は単線ですし、こちらはたまにしか運転されない臨時列車ですので、運転停車が多くなるのは仕方がないですね。
車窓には夏の田園風景が広がります。夏らしい雲が湧いているものの、これなら雷雨の心配はなさそうです。
冠着(かむりき)駅で停車。今度は、松本行きの普通列車との行き違いです。
この「リゾートビュー諏訪湖」は、松本駅から長野駅まで、時刻表上の停車駅は姨捨駅と篠ノ井駅の2駅のみですが、所要時間は約1時間半かかります。各駅に停車する普通列車の所要時間が1時間15分~20分くらいですから、いかに「リゾートビュー諏訪湖」がのんびり走っているかがわかります。
実際には、走行中はそれなりの速度で走りますが、ここまで紹介したように、運転停車が多いのですね。
善光寺平の絶景と姨捨駅のスイッチバック
進行方向右側に善光寺平が見えくると、15時56分、姨捨駅に到着です。4分の停車時間がありますが、残念ながら、長野行きの列車は善光寺平の絶景を眺められるホームには停車しないので、列車の中から景色を楽しむことにします。
10分くらい停車時間があれば、列車を下りて、跨線橋を渡って反対側のホームまで景色を見に行けるのですが……。まあ、単線の篠ノ井線ですから、こればかりは仕方がないですね。
そして、姨捨駅といえばスイッチバック! 長野方面行きの列車は、姨捨駅を発車後、いったんバックしてから、長野方面への線路に入って進んでいきます。
姨捨駅発車後から、スイッチバックするまでの様子を動画で撮影してみました。
動画には映っていませんが、運転士さんは、窓から顔を出して後方を確認しながら、マスコンを操作していました。なかなかカッコイイですね。
姨捨発車後に、車窓から眺められる善光寺平の景色です。日本三大車窓の一つに数えられる景色です。いつ見ても素晴らしいですね。
昼間の景色も素晴らしいのですが、夜景もまた美しいです。長野駅から姨捨駅まで、夜景を見るために運転されている観光列車「ナイトビュー姨捨」もあります。「リゾートビュー諏訪湖」と同じリゾートビューふるさとの車両を利用した列車です。詳しくは、以下の記事をご覧ください。姨捨駅ホームから眺めた夜景の写真も掲載しています。
終点の長野駅に向けてラストスパート!
姨捨駅を出発後、徐々に標高を下げて、善光寺平の端まで下りてくると、まもなく篠ノ井駅です。右手からしなの鉄道の線路が近づいてきて、駅構内の複雑なポイントをゆっくり渡ると、16時19分、篠ノ井駅に到着です。
篠ノ井駅を出発すると、複線の信越本線に入ります。線路の規格が高いのか、線形が良いのか、「リゾートビュー諏訪湖」はかなりかっ飛ばして長野駅へ向かいます。ここまでで最も速い走りです。
信越本線といっても、いまや途中の区間がしなの鉄道に移管され、ばらばらになってしまいました。この篠ノ井~長野間は3つに分断された区間のうちの一つ。3つの区間のうちで最も短い「信越本線」で、たった9.3kmしかありません。
途中、千曲川の支流の犀川を渡ります。松本駅からしばらくの間、車窓に見えていた川ですね。この鉄橋の少し下流側で千曲川と合流します。
それにしても、川の水が濁っていますね。あちこちで雷雨があったようなので、その影響でしょうか。
「リゾートビュー諏訪湖」は、時刻どおり、16時30分に終点の長野駅に到着しました。
富士見駅から3時間弱の旅でしたが、楽しむことができました。車窓の見どころも多いですし、中央本線でハイブリッドディーゼルの列車に乗車するのも貴重な経験です。
停車駅は特急並みに少ないにもかかわらず、所要時間は普通列車とあまり変わりません。乗車記で紹介したように、運転停車が多いからですが、それものんびりと旅を楽しめると考えれば良いでしょう。なんといっても、このゆったりとしたリクライニングシートであれば、長時間、乗車していても疲れませんから。
以上、「【リゾートビュー諏訪湖】長野~富士見を結ぶ臨時快速列車! 中央本線・篠ノ井線をハイブリッド車両でのんびり走る観光列車!」でした。長野方面から諏訪エリアへの観光の足として、あるいは、今回の私のように、関東から長野方面への移動手段として、乗車してみてはいかがでしょうか。
関連記事
長野駅から飯山線を走る観光列車「おいこっと」の乗車記です。千曲川沿いの田園風景を楽しめる観光列車です。
小海線の小淵沢~小諸間を走る観光列車「HIGH RAIL 1375」の紹介記事です。JR線で最も標高の高いエリアを走る「高原路線」です。
「ひさの乗り鉄ブログ」でおすすめしている観光列車のトップページです。車窓、グルメ、イベントなどジャンルごとにおすすめの列車を紹介していますので、ぜひご覧ください。
コメント