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【越乃Shu*Kura乗車記】食事付き旅行商品でお酒を楽しみながら日本海の絶景を楽しむ旅!

乗車レポート
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新潟のお酒をコンセプトにした観光列車「越乃ShuKura」に乗ってきました。「越乃ShuKura」に乗車するのは4回目ですが、今回は初めて食事付きの旅行商品での乗車。車内で提供されるお酒や料理を味わいながら、日本海の絶景車窓も楽しめる素晴らしい旅でした。

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新潟のお酒を楽しめる観光列車「越乃Shu*Kura」

「越乃Shu*Kura」はJR東日本が運行する観光列車です。週末を中心に、上越妙高駅~十日町駅などで運転されています。

「越乃Shu*Kura」が他の観光列車と違うのは、「新潟のお酒」をコンセプトにしていること。車内では新潟の地酒や、そのお酒にあうおつまみ類が販売されているほか、車内にカウンターテーブルやスタンディングテーブルが用意されているなど、飲食に適した列車となっています。

「越乃Shu*Kura」の車内の様子や、運転日・乗車方法などについて、以下の別記事にまとめていますので、興味がありましたらぜひご覧ください。

【越乃Shu*Kura】新潟の日本酒を楽しめる観光列車! 地酒のふるまいなどのイベントも充実した「走る日本酒バー」!
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お酒・食事付きで1号車に乗車できる「越乃Shu*Kura」の旅行商品

そんな「越乃Shu*Kura」に、今回は食事付きの旅行商品を購入して乗車してきました。

「越乃Shu*Kura」に乗車するには、乗車券+指定席券(840円)で乗車する方法に加えて、JR東日本の「のってたのしい列車予約サイト」で販売されている旅行商品を購入する方法もあります。

「越乃Shu*Kura」の場合は、旅行商品を購入すると、車窓を眺めやすいように配置された1号車の座席が割り当てられます。通常のきっぷ(乗車券+指定席券)での乗車の場合は、リクライニングシートの3号車となります。

「越乃Shu*Kura」の旅行商品に含まれているものは以下のとおりです。

  • 乗車区間の乗車券+指定席券(1号車の座席を購入時に指定)
  • 食事・お酒のセット
    • 食事(季節によって異なるおつまみのセット)
    • ウェルカムドリンク
    • 大吟醸酒
    • オリジナル大吟醸酒(180mlボトル)
    • おみやげ(おちょこと巾着)
    • 和らぎ水(500mlペットボトルのミネラルウォーター)
  • 利き酒チケット
    • 2号車サービスカウンター「蔵守」の利き酒コーナーで利用できるチケット(お酒または対象商品と交換)

「越乃Shu*Kura」の旅行商品には、乗車区間の乗車券と指定席券も含まれるため、この旅行商品さえ購入しておけば、「越乃Shu*Kura」に乗車することができます。

ただし、「越乃Shu*Kura」の乗車駅までと降車駅からの乗車券などは含まれませんので、別途、新幹線などの交通機関のきっぷを用意する必要があります。

なお、お酒をのまない(のめない)方や20歳未満の方向けに、上記のセットのお酒類をソフトドリンクに変更したコースも用意されています。価格は同一で、車内でどちらのコースを選択するかを聞かれるようになっています。

食事やお酒のセット内容は季節によって異なります。詳しくは、JR東日本の「のってたのしい列車」のWebサイトをご確認ください。

JR東日本の「のってたのしい列車」:越乃Shu*Kura
JR東日本「のってたのしい列車 ポータル」オフィシャルWebサイト。『越乃 Shu*Kura』に関する情報をご紹介します。
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「越乃Shu*Kura」乗車記(旅行商品/十日町→上越妙高)

今回は、十日町駅から上越妙高駅までの全区間、「越乃Shu*Kura」の食事付きの旅行商品を購入して乗車してきましたので、その様子をお届けします。

十日町駅から「越乃Shu*Kura」に乗車!

飯山線を走る観光列車「おいこっと」

飯山線を走る観光列車「おいこっと」

当日は長野駅からスタート。長野駅から十日町駅までは、飯山線を走る観光列車「おいこっと」に乗車してきました。「おいこっと」は千曲川の眺めが良いのんびりとした観光列車です。十日町駅で「越乃Shu*Kura」に乗り継ぐことができるので、この2列車を乗り継ぐ旅もおすすめです。

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十日町駅で発車を待つ「越乃Shu*Kura」

十日町駅で発車を待つ「越乃Shu*Kura」

十日町駅周辺で時間をつぶし、14時半過ぎに十日町駅に戻ってくると、すでに「越乃Shu*Kura」が入線していて、ドアが開いていました。

ちなみに、旅行商品で「越乃Shu*Kura」に乗車するには、「のってたのしい列車予約サイト」で予約したあとに送られてくるメールに記載されている「ご予約内容の確認」のURLにログインし、スマートフォンで乗車票を提示する必要がありますので、あらかじめ準備しておきましょう。

越乃Shu*Kura 1号車の車内の様子

越乃Shu*Kura 1号車の車内の様子

今回は旅行商品での乗車ですので1号車の座席が割り当てられています。「越乃Shu*Kura」に乗車するのは4回目ですが、旅行商品での乗車は初めてなので、1号車に入るのも初めてです。

越乃Shu*Kura1号車の展望ペアシート

越乃Shu*Kura1号車の展望ペアシート

今回予約した席は、海側を向いた「展望ペアシート」です。座り心地はイマイチですが、目の前が大きな窓になっているので、車窓を眺めるのには最適な席です。座り心地重視なら、通路を挟んで反対側に並ぶ「くつろぎペアシート」のほうが良さそうです。

発車前から大盛況のサービスカウンター「蔵守」

越乃Shu*Kura 2号車のイベントスペース

越乃Shu*Kura 2号車のイベントスペース

座席に荷物を置いてから2号車へ。2号車のほとんどはイベントスペースになっていますが、端の方にサービスカウンター「蔵守」があります。ここで、いろいろな日本酒や飲み物、おつまみ類等を購入することができます。

乗車した時は誰もいなかったのですが、荷物を置いてから戻ってみると、すでに行列ができていました。まだ発車前なのですが……。

サービスカウンター「蔵守」で購入した生ビールセット

サービスカウンター「蔵守」で購入した生ビールセット

ビール党の私は、とりあえずビールを飲みたいので「生ビールセット」(870円)を購入。ビール党にもうれしい生ビールが販売されているのです。そしておつまみの「鮭の焼漬け」がとてもおいしい!

2号車のイベントスペースは、窓側にカウンターが、中央に樽型のスタンディングテーブルが置かれているのですが、すでにカウンターテーブルで飲み始めている方もいらっしゃいました。3種類の日本酒+おつまみ(鮭の焼漬け)のセット(2,000円)が人気のようです。

食事の準備とウェルカムドリンク

そうこうしているうちに、14時49分、「越乃Shu*Kura」は十日町駅を発車。飯山線を越後川口方面へ向けて速度を上げていきます。

越乃Shu*Kura旅行商品の食事の前に配られるもの一式

越乃Shu*Kura旅行商品の食事の前に配られるもの一式

発車してすぐに、1号車の各座席では食事の準備が始まります。車内のアテンダントさんが、各座席を訪れて、お酒のコース(基本コース)かソフトドリンクコースかを聞いてまわります。その際に、上の写真のようなもの一式が配られます。

左上から反時計回りに、記念のステッカー(裏にアンケートのQRコードあり)、2号車のサービスカウンター「蔵守」で利用できる利き酒チケット、食事のお品書きと利き酒のメニュー、コースター、お土産の特製おちょこです。

越乃Shu*Kura 旅行商品のウェルカムドリンク

越乃Shu*Kura 旅行商品のウェルカムドリンク

次いで、ウェルカムドリンクが提供されます。2024年夏のウェルカムドリンクは、「発泡性清酒 Sweetfishブルーラベル」(鮎正宗酒造/妙高市)です。サイダーのように爽やかで、とても口当たりがよく、良い意味で日本酒という感じがしませんね。

おいしい食事とお酒を堪能

越乃Shu*Kura 旅行商品の食事とお酒(2024年夏バージョン)

越乃Shu*Kura 旅行商品の食事とお酒(2024年夏バージョン)

ウェルカムドリンクを飲み切った頃、メインとなるお食事とお酒が運ばれてきました。

お酒は、升に入っているのが「越後お福政宗 純米大吟醸」(お福酒造/長岡市)、ボトルが「越乃Shu*Kura オリジナル大吟醸酒」です。「越後お福政宗 純米大吟醸」はまろやかで口当たりがよく、料理によくあいました。後者のボトルはお持ち帰りにしました。

料理は、もずく、ピーマンの肉詰め、豚チーズ巻き、夏野菜のラタトゥーユで、いずれも味付けがとても上品で、おいしくいただきました。

「新潟米の塩むすび」もシンプルながらお米がとてもおいしいですね。新潟名物の笹団子もついて大満足。量的には「食事」というには少なめですが、おつまみとしては十分という感じでした。

越後川口駅に停車中の越乃Shu*Kura

越後川口駅に停車中の越乃Shu*Kura

お酒と食事をいただいていると、列車は15時20分に越後川口駅に到着。「越乃Shu*Kura」は越後川口駅から上越線に入りますが、この駅で21分もの停車時間があります。ホームに降りて列車を撮影してきました。

振る舞い酒を楽しみながら柏崎駅へ

小さなカップに入った振る舞い酒

小さなカップに入った振る舞い酒

15時41分に越後川口駅を発車して、食事とお酒を楽しんでいると、振る舞い酒が配られました。「天神囃子 特別本醸造」(魚沼酒造/十日町市)です。旨味が際立つやさしい飲み口のお酒です。

「越乃Shu*Kura」では、このような振る舞い酒がふるまわれることが多く、1号車だけでなく、乗車券+指定席券で乗車している3号車の乗客にも配られているようです。これまで3号車に乗車したときも、毎回のように振る舞い酒をいただきました。

長岡駅で進行方向が変わる越乃Shu*Kura

長岡駅で進行方向が変わる越乃Shu*Kura

宮内駅で信越本線に入って、16時06分、長岡駅に到着。長岡駅から進行方向が変わるため、7分ほどの停車時間があります。

信濃川橋梁を渡る越乃Shu*Kuraからの車窓

信濃川橋梁を渡る越乃Shu*Kuraからの車窓

先ほどは通過した宮内駅に停車。宮内駅を出て少しすると大きな川を渡ります。信濃川です。奥に見える山は弥彦山ですね。

柏崎駅に停車中の越乃Shu*Kura

柏崎駅に停車中の越乃Shu*Kura

16時51分、柏崎駅に到着しました。柏崎駅では12分の停車時間があるので、酔いさましも兼ねてホームに降りてみます。

柏崎駅では快速列車を先行させます

柏崎駅では快速列車を先行させます

柏崎駅での長時間停車は、後から追いかけてくる快速列車を先に通すためのようです。この快速列車は、長岡駅から直江津駅までを1時間ちょっとで走りますが、「越乃Shu*Kura」は途中駅での停車時間が長いこともあり2時間以上もかかります。「越乃Shu*Kura」も種別は「快速」ではあるものの、観光列車という性格上、のんびり運転でも問題ないのでしょう。むしろ、乗車時間が長い方が、たくさんお酒を味わえて良いでしょうし。

そんなのんびり観光列車「越乃Shu*Kura」の旅は、この柏崎駅でまだ半分。この先、まだ1時間半ほどの乗車時間があります。

利き酒チケットで購入したお酒を2号車のスタンディングテーブルで楽しむ

越乃Shu*Kura 2号車「蔵守」の利き酒のラインナップ

越乃Shu*Kura 2号車「蔵守」の利き酒のラインナップ

柏崎駅を発車してから、利き酒チケットをもって2号車へ。2号車のサービスカウンター「蔵守」では、5種類の利き酒を提供しています。300~400円程度で少しずつお酒を味わえるので、好みのお酒を見つけるのにもいいですね。

越乃Shu*Kura 2号車のスタンディングテーブルでお酒をいただく

越乃Shu*Kura 2号車のスタンディングテーブルでお酒をいただく

「越乃Shu*Kura」の旅行商品に付属している「利き酒チケット」で、この5種類のお酒の中から一つと交換できます。今回は4番の「越後杜氏 純米吟醸 じゅんぎん」(金鵄盃酒造/五泉市)を選択。せっかくなので2号車のスタンディングテーブルで味わうことにします。すっきりとした味わいの呑みやすいお酒でした。

2号車はとても賑わっています。グループで3号車に乗車している方々は、リクライニングシートの座席よりも、2号車のカウンターテーブルやスタンディングテーブルのほうが楽しく飲めますし、多少大きめの声で話をしていても、まわりに迷惑にならないです。

日本海に沈む夕陽を眺められる青海川駅で長時間停車

青海川駅に停車中の越乃Shu*Kura

青海川駅に停車中の越乃Shu*Kura

17時11分、青海川駅に到着。この駅で22分の停車時間があります。青海川駅は海のすぐ近くにある駅。ホームから日本海の絶景を楽しむことができます。

下り列車の「越乃Shu*Kura」は、海とは反対側のホームに到着するので、跨線橋を通って海側の上りホームへ。

青海川駅ホームから眺める日本海と夕陽

青海川駅ホームから眺める日本海と夕陽

ホームからは、夕方の日本海を眺めることができました。雲が多く、夕陽は微妙に雲に隠れてしまっていましたが、夕陽から延びる光の道が日本海を照らしていました。素晴らしい光景でした。

青海川駅から眺める日本海と佐渡島の島影

青海川駅から眺める日本海と佐渡島の島影

日本海の沖には大きな島影を見ることができました。佐渡島ですね。

お酒のイメージが強い越乃Shu*Kuraですが、この青海川駅付近では日本海の絶景車窓を楽しむことができます。時期にもよりますが、今回のような下り列車に乗車すれば、夕陽を眺めることもできます。

青海川駅で長時間停車中の越乃Shu*kura

青海川駅で長時間停車中の越乃Shu*kura

青海川駅に停車中の「越乃Shu*Kura」。本線上に20分以上も停車していて大丈夫なのかと思いますが、柏崎駅で快速列車を先行させたばかりなので、次の列車までは時間的に余裕があるようです。

日本海に沈む夕陽を眺めながら〆のお茶漬けを食べる

越乃Shu*Kuraの車内から眺める日本海に沈む夕陽

越乃Shu*Kuraの車内から眺める日本海に沈む夕陽

17時33分に青海川駅を発車。太陽の高度が下がり、雲の下に出てきました。青海川駅を出ても、しばらくは日本海沿いを走るので、車窓からしっかりと夕陽を眺めることができました。

サービスカウンター「蔵守」で購入した柏崎名物「鯛茶漬け」

サービスカウンター「蔵守」で購入した柏崎名物「鯛茶漬け」、〆に最適!

〆にお茶漬けを注文。柏崎名物だという「鯛茶漬け」です。ごはんの上に載っている鯛がとても良い味を出しています。

デザートに購入した「こしひかりのジェラート」

デザートに購入した「こしひかりのジェラート」

デザートにはアイスクリームを購入。新潟らしい「こしひかりのジェラート」ミルク味。優しいミルク味のアイスクリームで、飲んだ後のデザートにぴったりです。

直江津駅からえちごトキめき鉄道に入り終点の上越妙高駅へ

直江津駅で乗務員が交代するために停車する越乃Shu*Kura

直江津駅で乗務員が交代するために停車する越乃Shu*Kura

18時04分、直江津駅に到着。直江津駅では13分の停車時間があります。ここから先は、えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインに入ります。乗務員交代のための停車時間でしょう。

終点の上越妙高駅に到着した越乃Shu*Kura

終点の上越妙高駅に到着した越乃Shu*Kura

18時17分に直江津駅を発車。高田駅に停車したあと、18時38分、終点の上越妙高駅に到着しました。4時間弱に及ぶ「越乃Shu*Kura」の旅もこれにて終了です。

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お酒が好きなら満足度の高い「越乃Shu*Kura」の旅行商品

飲んで、食べて、日本海の絶景も眺められる、とても満足度の高い旅でした。観光列車で4時間という所要時間はかなり長い方ですが、飽きることなく楽しむことができました。

今回、初めて「越乃Shu*Kura」の旅行商品を購入してみました。乗車券+指定席込みで1万円~1万1千円前後ということで、フルコースのお食事が提供されるような観光列車に比べればリーズナブルです。

新潟のお酒とおつまみが中心ですので「食事」としては量が少なめです。それでも、2号車のサービスカウンター「蔵守」でおつまみやお茶漬けなども購入できますし、お酒が足りなければ、いろいろな銘柄の新潟の地酒を追加で購入することもできます。

旅行商品ではなく、乗車券+指定席券での乗車でも十分に楽しめる列車ですが、列車の中で食事が提供される特別感はやはりいいですね。

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この記事を書いた人
乗り鉄歴25年!
ひさ

乗り鉄歴25年! 青春18きっぷやフリーきっぷを利用して、関東甲信越、北海道、東北によく乗り鉄に出かけます。このブログでは、これまでの乗り鉄経験を活かして、おすすめの列車や路線、お得なきっぷの情報などを掲載しています。

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