JR東日本は、東京都区内発の北陸新幹線の往復と、北陸のフリーエリアがセットになった「北陸応援フリーきっぷ」を、2024年2月16日~3月15日に発売します。北陸のフリーエリアは、JR西日本・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道が4日間乗り放題で、20,000円と破格のきっぷになっています。北陸復興支援の一環として、急遽、発売されるフリーきっぷです。
「北陸応援フリーきっぷ」北陸新幹線往復+北陸エリア4日間乗り放題で2万円!
JR東日本は、2024年2月16日~3月15日に利用できる「北陸応援フリーきっぷ」を急遽発売します。「北陸応援フリーきっぷ」の概要は以下のとおりです。
きっぷ名 | 北陸応援フリーきっぷ |
---|---|
利用期間 | 2024年2月16日~2024年3月15日 ※2024年3月13日~15日が利用開始日となるきっぷは発売しない |
備考 | |
発売期間 | 2024年2月15日~2024年3月11日 |
有効期間 | 4日間 |
フリーエリア | ・北陸新幹線(黒部宇奈月温泉~金沢) ・北陸本線(敦賀~金沢) ・小浜線(敦賀~小浜) ・越美北線(越前花堂~九頭竜湖) ・氷見線(全線) ・城端線(全線) ・七尾線(津幡~和倉温泉) ・高山本線(富山~猪谷) ・IRいしかわ鉄道(全線) ・あいの風とやま鉄道(倶利伽羅~黒部) |
フリーエリア (図) | |
出典 | https://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2894 |
効用 | ・東京都区内~北陸フリーエリアまでの往路には、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の普通車指定席を利用可能 ・北陸フリーエリアから東京都区内までの復路には、北陸新幹線「はくたか」の普通車自由席を利用可能 ・フリーエリア内の特急(新幹線を含む)・急行・普通列車の普通車自由席に4日間乗り放題 |
発売会社 | JR東日本 |
発売箇所 | JR東日本の首都圏エリアの主な駅の指定席券売機 |
価格(大人) | 20,000円 |
価格(小児) | 20,000円 |
東京都区内~北陸エリアの北陸新幹線往復に、北陸の広いフリーエリアに4日間乗り放題のフリーきっぷがセットになって、2万円という破格の価格設定がされています。北陸新幹線の往復だけで、十分に元が取れてしまうほどお得なきっぷです。
「北陸応援フリーきっぷ」は北陸新幹線の往復だけで元が取れる!
「北陸応援フリーきっぷ」には、東京都区内~北陸フリーエリア間の北陸新幹線の往復が含まれます。北陸新幹線の往復だけで、「北陸応援フリーきっぷ」は元が取れてしまいます。
東京~富山・金沢間の通常料金と比較してみると、以下の表のようになります。
東京~富山 | 東京~金沢 | |
---|---|---|
通常料金 (往復) |
25,520円 | 28,360円 |
北陸応援 フリーきっぷ |
20,000円 | 20,000円 |
ただ単に往復するだけでかなりお得になります。
さらに、「北陸応援フリーきっぷ」には、4日間も乗り放題となるフリーエリアがあります。このフリーエリアもかなり広く、西側は小浜線の小浜駅や北陸本線の敦賀駅から、東側は北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅やあいの風とやま鉄道の黒部駅までが含まれます。JR線に加えて、IRいしかわ鉄道やあいの風とやま鉄道といった第三セクター路線もフリーエリアに含まれます。
また、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉~金沢間をはじめ、北陸本線を走る特急「サンダーバード」の自由席にも乗車できますので、フリーエリア内での移動も便利です。
北陸新幹線の往路は指定席、復路は自由席となる点に注意!
「北陸応援フリーきっぷ」の往復には北陸新幹線が利用できますが、往路と復路で、利用できる列車や座席種別が異なります。
- 往路: 「かがやき」「はくたか」の普通車指定席
- 復路: 「はくたか」の普通車自由席
復路の北陸エリア→東京都区内は「はくたか」の普通車自由席しか利用できません。平日であれば問題ないかもしれませんが、土休日や三連休に復路の北陸新幹線を利用する場合には、始発の金沢駅から乗車して、座席を確実に確保したほうがよさそうです。
富山エリア、金沢エリアの両方を観光する場合には、往路を富山駅で下車して富山エリアを観光、その後、金沢駅に移動して金沢を観光するという順番のほうがよさそうです。
北陸本線 金沢~敦賀間の乗り納めにもぴったり!
北陸新幹線の敦賀延伸開業が3月16日に控えていますが、その前に、この「北陸応援フリーきっぷ」を利用して、北陸本線の金沢~敦賀間の乗り納めをするのもよさそうです。
普通列車はもちろんのこと、「北陸応援フリーきっぷ」はフリーエリア内の特急列車にも乗車できます。主な特急列車としては、以下の列車があります。
- サンダーバード: 金沢~敦賀
- しらさぎ: 金沢~敦賀
- 能登かがり火: 金沢~和倉温泉(一部列車は運休中)
- ひだ: 富山~猪谷
このうち、「サンダーバード」と「しらさぎ」は、北陸新幹線敦賀延伸開業により運転区間が敦賀駅発着に短縮されます。金沢~敦賀間を走る「サンダーバード」と「しらさぎ」の乗り納めにも「北陸応援フリーきっぷ」は利用できます。
有効期間は4日間とたっぷりありますので、北陸の観光やグルメと乗り鉄の両方を楽しむことも難しくありませんね。
以上、「【北陸応援フリーきっぷ】北陸新幹線の往復+北陸フリーエリア4日間乗り放題で2万円のフリーきっぷ!」でした。能登半島地震の被害が軽微なエリアでも観光客が減っているそうですので、このきっぷを活用して交通費を抑えつつ、北陸の観光やグルメにお金を使う旅行をするのがよさそうですね。
関連記事
JR東日本のお得なきっぷのまとめです。新幹線や特急列車の割引きっぷから、広範囲で利用できるフリーきっぷまで、鉄道旅行に便利なきっぷを幅広く紹介していますので、ぜひご覧ください。
現在~3か月後に利用できるJR各社のお得なきっぷ(フリーきっぷ・割引きっぷ)のまとめです。期間限定のきっぷも含めて、鉄道旅行・乗り鉄に便利なきっぷをピックアップして紹介しています。鉄道旅行の計画の際には、ぜひご覧ください。
コメント