「どこかにビューーン!」は、4つの行先候補からランダムに選ばれた新幹線駅へ、JRE POINT 5,000~6,000ポイントで往復できるサービスです。出発駅は東京駅、上野駅、大宮駅に加えて、2023年12月から仙台駅、盛岡駅、新潟駅、長野駅が選択できるようになります。東京出発の場合、最も遠い場合には、東京~新青森を往復6,000円相当で利用できることになります。この記事では、「どこかにビューーン!」の概要に加えて、お得な使い方についてお届けします。また、実際に筆者が利用した際の感想や注意点についてもお伝えします。
ランダムに選ばれた新幹線駅へJRE POINTで往復できる「どこかにビューーン!」
「どこかにビューーン!」は、4つの行先候補駅からランダムに選ばれた新幹線駅に、東京・上野・大宮の各駅から、JRE POINT 5,000~6,000ポイントで往復できるサービスです。2023年12月からは、出発駅として、仙台駅、盛岡駅、新潟駅、長野駅が加わります。
「どこかにビューーン!」を簡単にまとめると、以下のようになります。
- JR東日本がおすすめする4つの行先候補駅(新幹線駅)のなかから、ランダムで1つの新幹線駅が選ばれ、出発駅からJRE POINT 5,000~6,000ポイントで往復できる
- 行先候補はJR東日本の新幹線駅(出発地により候補となる駅が異なる)
- 往復ともJR東日本が指定する列車の普通車指定席を利用可能
- 申込可能期間は往路乗車日の21日前~6日前
- 1名~6名で同一行程での旅行が可能(複数名の場合は、各人のJRE POINTを利用)
JRE POINTを利用して新幹線に乗車できるサービスとしては「JRE POINT 特典チケット」がありますが、この「どこかにビューーン!」は、行先がランダムで決まる点が面白いところです。
詳しくは、JR東日本の「どこかにビューーン!」のWebサイトをご覧ください。
「どこかにビューーン!」はJR東日本の新幹線駅4つの候補からランダムに行先が決まる!
「どこかにビューーン!」は、出発駅から、JR東日本の新幹線駅4駅の候補から、ランダムに行先が決まるサービスです。行先候補と必要なJRE POINTのポイント数は、出発駅によって異なります。
首都圏(東京・上野・大宮)出発の目的地・必要ポイント数(JRE POINT 6,000ポイント)
出発駅が首都圏の3駅(東京・上野・大宮の各駅)の場合、行先の対象となる新幹線駅は全部で47駅あります。具体的には、以下の図のようになっています。
(出典)「どこかにビューーン!」で新幹線の新しい旅行が始まります(JR東日本ニュースリリース 2022年7月5日 PDF)
また、必要となるJRE POINTのポイント数は以下のとおりです。
- 出発駅(東京・上野・大宮): 必要なポイント数 6,000ポイント
対象となる駅は、東京駅からおおむね150km以上離れた駅です。具体的には、以下の駅が対象となります。
- 東北新幹線: 那須塩原~新青森の各駅
- 秋田新幹線: 全駅(盛岡~秋田の各駅)
- 山形新幹線: 全駅(福島~新庄の各駅)
- 北陸新幹線: 安中榛名~上越妙高の各駅
- 上越新幹線: 上毛高原~新潟の各駅
仙台・盛岡・新潟・長野出発の目的地・必要ポイント数(JRE POINT 5,000ポイント)
2023年12月申し込み分から、仙台、盛岡、長野、新潟の各駅が出発駅として選べるようになります。行先候補は以下のとおりです。
- 仙台駅出発: 東京、上野、大宮、小山、宇都宮、那須塩原、新白河、郡山、水沢江刺、北上、新花巻、盛岡、いわて沼宮内、二戸、八戸、七戸十和田、新青森、雫石、田沢湖、角館、大曲、秋田
- 盛岡駅出発: 東京、上野、大宮、小山、宇都宮、那須塩原、新白河、郡山、福島、白石蔵王、仙台、古川、くりこま高原、秋田、七戸十和田、新青森
- 新潟駅出発: 東京、上野、大宮、熊谷、本庄早稲田、高崎、上毛高原、越後湯沢、浦佐、安中榛名、軽井沢、佐久平、上田、長野、飯山、上越妙高
- 長野駅出発: 東京、上野、大宮、熊谷、本庄早稲田、高崎、上毛高原、越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、新潟、(ガーラ湯沢 ※営業期間中のみ)
仙台駅、盛岡駅出発の場合は、新幹線1本で行ける東北新幹線、秋田新幹線の沿線が行先候補になっています。一方、新潟駅、長野駅出発の場合は、それぞれ上越新幹線、北陸新幹線だけで行くことができる候補駅に加えて、高崎駅で折り返す候補駅もあります。
必要となるJRE POINTのポイント数は以下のとおりです。
- 出発駅(仙台・盛岡・新潟・長野): 必要なポイント数 5,000ポイント
首都圏発より必要なポイント数が少ないですが、その分、出発駅から近い駅も含まれています。とはいえ、全ての候補駅が、出発地からの片道正規運賃+指定席特急料金で5,000円以上(往復1万円以上)となっていますので、損をすることはありません。
目的地の中から選ばれた4つの候補駅からランダムで決定!
「どこかにビューーン!」では、対象となる候補駅のうち、行先候補が4駅表示され、その4駅の中からランダムに行先が選ばれる仕組みになっています。候補の4駅は選びなおすことができますが、1日の検索の回数には制限があります。
そのため、回数制限に注意が必要ではありますが、最も旅行先に選びたい駅が4つの候補に入るまで再検索するようにすれば、その駅が選ばれる確率は1/4ということになります(4つの候補の確率が同じ場合)。
「どこかにビューーン!」の割引率は40%以上! 80%以上になることも!
「どこかにビューーン!」は、そのサービス名のとおり、「どこか」の新幹線駅へ往復できるサービスです。最終的は4駅の候補から選ばれるとはいえ、思いどおりの行先に当たる確率は高くはありません。
その代わり、「どこかにビューーン!」は、通常の新幹線の料金(新幹線eチケット)に比べると、かなり安くなっています。通常料金と比べて、どのくらいお得になるのかを見てみましょう。
東京駅出発の場合の割引率、新青森・秋田は83%引き!
東京駅を起点とした場合、「どこかにビューーン!」がどれくらいお得になるのかを見てみましょう。
路線 | 行先の新幹線駅 |
どこかにビューーン! (往復) |
割引率 |
JRE POINT 特典チケット (往復) |
新幹線eチケット (往復) |
---|---|---|---|---|---|
東北新幹線 | 那須塩原 | 6,000 ポイント | 48% | 9,240 ポイント | ¥11,640 |
仙台 | 6,000 ポイント | 73% | 15,880 ポイント | ¥22,420 | |
盛岡 | 6,000 ポイント | 80% | 24,220 ポイント | ¥29,620 | |
新青森 | 6,000 ポイント | 83% | 24,220 ポイント | ¥34,940 | |
秋田新幹線 | 秋田 | 6,000 ポイント | 83% | 24,220 ポイント | ¥35,640 |
山形新幹線 | 山形 | 6,000 ポイント | 73% | 15,880 ポイント | ¥22,500 |
北陸新幹線 | 安中榛名 | 6,000 ポイント | 42% | 9,240 ポイント | ¥10,300 |
長野 | 6,000 ポイント | 63% | 15,880 ポイント | ¥16,280 | |
上越妙高 | 6,000 ポイント | 68% | 15,880 ポイント | ¥18,480 | |
上越新幹線 | 上毛高原 | 6,000 ポイント | 48% | 9,240 ポイント | ¥11,640 |
越後湯沢 | 6,000 ポイント | 54% | 9,240 ポイント | ¥13,180 | |
新潟 | 6,000 ポイント | 72% | 15,880 ポイント | ¥21,120 |
※割引率は新幹線eチケット(往復)に対する割引率。1ポイント=1円換算。
比較対象は、前述の「JRE POINT 特典チケット」と、通常料金(新幹線eチケット)です。割引率は、新幹線eチケットに対するものになっています。
「どこかにビューーン!」の対象となる47駅のうち、東京駅から最も近いのが、北陸新幹線の安中榛名駅ですが、それでも割引率は42%にもなります。
「どこかにビューーン!」は、行先がどの駅でも一律で6,000ポイント(6,000円相当)ですので、行先の駅が遠ければ遠いほど、割引率は高くなります。東京~新青森や東京~秋田では、割引率は83%にもなります。通常、往復で3万5千円前後の区間を、6,000ポイント(6,000円相当)で移動できるわけですから、いかにお得に設定されているかがわかると思います。
仙台・盛岡・新潟・長野各駅出発の割引率も40%以上!
2023年12月から出発駅として新たに加わる仙台、盛岡、新潟、長野の各駅から主要駅への割引率も見てみましょう。
出発駅 | 行先の新幹線駅 |
どこかにビューーン! (往復) |
割引率 |
新幹線eチケット (往復) |
---|---|---|---|---|
仙台 | 東京 | 5,000 ポイント | 78% | ¥22,420 |
新青森 | 5,000 ポイント | 78% | ¥22,440 | |
秋田 | 5,000 ポイント | 76% | ¥20,520 | |
郡山 | 5,000 ポイント | 53% | ¥10,560 | |
盛岡 | 東京 | 5,000 ポイント | 83% | ¥29,620 |
新青森 | 5,000 ポイント | 59% | ¥12,100 | |
くりこま高原 | 5,000 ポイント | 52% | ¥10,320 | |
新潟 | 東京 | 5,000 ポイント | 76% | ¥21,120 |
長野 | 5,000 ポイント | 81% | ¥25,760 | |
浦佐 | 5,000 ポイント | 49% | ¥9,900 | |
長野 | 東京 | 5,000 ポイント | 69% | ¥16,280 |
新潟 | 5,000 ポイント | 81% | ¥25,760 | |
高崎 | 5,000 ポイント | 49% | ¥9,900 |
※割引率は新幹線eチケット(往復)に対する割引率。1ポイント=1円換算。
こちらも、東京駅出発の場合とほぼ同じく、最低でも40%台、80%以上の割引となる区間もあります。
もっとも近い目的地としては、新潟駅出発の浦佐駅、長野駅出発の高崎駅で、普通車指定席の正規価格は4,950円、往復で9,900円。「どこかにビューーン!」の必要ポイント数は5,000ポイントですので、これでも半額近い割引率となっています。
割引率に関しては、「どれくらいお得になるか」を考える必要はなさそうです。
「どこかにビューーン!」に他のきっぷや青春18きっぷを組み合わせて格安旅行も!
「どこかにビューーン!」では、選ばれた行先の駅を旅行の最終的な目的地とする必要はありません。というのも、往路と復路の間の滞在期間は「最長で7日間」となっているためです。
- 日帰りの場合: 現地滞在時間は最短で5時間以上
- 宿泊の場合: 現地滞在時間は最長で7日間
「どこかにビューーン!」で選ばれた駅から先は、別のきっぷを組み合わせて旅行をすることもできます。通常の「きっぷ」(乗車券や特急券)でもいいですし、フリーきっぷでもいいでしょう。青春18きっぷでローカル線の旅を楽しむこともできます。
例えば、以下のような例が考えられます。
- 「どこかにビューーン!」の行先が秋田駅や新青森駅になった場合、五能線フリーパスを組み合わせて、「リゾートしらかみ」で五能線を旅する
- 「どこかにビューーン!」の行先が仙台駅になった場合、小さな旅ホリデー・パスを組み合わせて、南東北周遊の旅にする
- 「どこかにビューーン!」の行先が越後湯沢~新潟のどこかの駅になった場合、えちごツーデーパスを組み合わせて、新潟エリアの周遊の旅にする
- 「どこかにビューーン!」の行先が軽井沢~飯山のどこかの駅になった場合、信州ワンデーパスを組み合わせて、信州周遊の旅にする
「どこかにビューーン!」を、「どこかの」新幹線駅までの格安往復きっぷだと思えばよいでしょう。
あるいは、出発地から観光地近くの駅までの往復+フリーエリア内乗り放題というきっぷが多く発売されていますが、このようなきっぷの「出発地から観光地近くの駅までの往復」だけを格安で購入できるきっぷと思ってもよいでしょう。
実際に、筆者は2022年12月に、「どこかにビューーン!」と冬の青春18きっぷを組み合わせた旅を実践してみました。「どこかにビューーン!」の行先は新潟駅でしたが、そこから北東北まで足を延ばし、雪景色のローカル線を楽しむ旅をしてきました。詳しくは、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
「どこかにビューーン!」で決まった行先駅を軸に、そこから先の旅程を自分なりに考えてみるのも楽しそうですね。
「どこかにビューーン!」の申し込み方法・注意点
「どこかにビューーン!」の申し込み方法と、利用する際の注意点を紹介します。
「どこかにビューーン!」専用サイトから「えきねっと」のIDでログイン
「どこかにビューーン!」は、以下の専用Webサイトから申し込むことができます。
「えきねっと」のIDとパスワードでログインできます。「えきねっと」のアカウントをまだお持ちでない方は、「新規会員登録」からアカウントを作成しましょう。
出発駅、日付、時間帯などを入力して行先候補を検索
ログインすると、「行き先候補を検索」の画面が表示されますので、以下の内容を入力します。
- 出発駅: 東京駅、上野駅、大宮駅から選択
- 行きの出発日・出発時間帯
- 出発時間帯は6時~9時台、10時~12時台、13~16時台、17~19時台、20~23時台、指定なしの中から選択
- 帰りの出発日・到着時間帯
- 到着時間帯は6時~9時台、10時~12時台、13~16時台、17~19時台、20~23時台、指定なしの中から選択
- 人数: おとな、こどもの人数を選択(6名まで)
入力したら「この条件で検索する」を押します。
なお、申し込み可能期間、旅行期間(行き、帰りの間の期間)は以下のようになっています。
- 申込可能期間: 往路乗車日の21日前の午前0時~6日前の23時59分
- 旅行期間: 往路の乗車日を含めて7日間
申込可能期間は、通常のきっぷ(1ヵ月前から申込可能)と比べると短いです。旅行をしたい日が決まったら、上記の申込可能期間中に忘れずに申込みましょう。
4つの行き先候補が表示
すると、上の画面のように、4つの行き先候補駅が表示されます。この4つの行き先候補からランダムに1つが選ばれることになります。
この候補でよければ、「この4つの駅で申込む」をタップすればOKです。候補の4つの駅が気に入らなければ、再検索を実施することができます。
ただし、1日の再検索の回数には制限があるようです。検索回数の上限に達してしまったら、翌日にならないと検索できないようです。
旅行者情報を入力して申し込み、3日以内に行き先が確定!
4つの行き先候補で申し込みを実施したあとは、以下のような流れになります。
- 人数分の旅行者情報を入力
- 複数名の場合、それぞれの JRE POINT を利用して申込むことも可能
- 複数名の場合には、並び席が用意される
- 申し込み完了から3日以内に「行き先決定のご案内」がメールで届く
- 乗車する列車も申し込み後3日以内に決まる
- 座席は自動的に決まるが、「えきねっと」で変更可能
- 「えきねっと」にログインし、旅行する方のICカード番号と座席を登録する
上の画像のように、3日以内に行先と乗車する列車が決まります。筆者がサービス開始直後に申込んだ時には、申込み後、2~3時間で行先が決まりました。
指定された行先への新幹線の列車は、申込み時に指定した時間帯の中から、JRが指定します。列車の変更は一切できません。
座席も勝手に指定されていますが、座席の変更だけは「えきねっと」からできます。行先決定の通知があったら、えきねっとにログインして座席を確認し、必要であれば変更するのがよいでしょう。
- 出発当日は、登録したICカードで新幹線の自動改札機を通って出発
行き先と列車が決まれば、あとは交通系ICカードで新幹線に乗車できる「新幹線eチケット」と同じです。手持ちのSuica等の交通系ICカードと紐づけておけば、当日はその交通系ICカードを新幹線の改札機にタッチするだけで乗車できます。
「どこかにビューーン!」利用の際の注意点
「どこかにビューーン!」を利用する際に覚えておきたい注意点について説明します。
- 「どこかにビューーン!」はランダムに行き先が決まる「往復きっぷ」
「どこかにビューーン!」は、4つの行き先候補から行き先となる駅が決まるきっぷです。決まった行き先への往復に新幹線が利用できる、いわば「往復きっぷ」のようなものです。そのため、往路と復路で別の区間を選ぶことはできません。
- 発駅は東京駅・上野駅・大宮駅、仙台駅、盛岡駅、新潟駅、長野駅の7駅のみ
「どこかにビューーン!」の発駅は、東京駅・上野駅・大宮駅、仙台駅、盛岡駅、新潟駅、長野駅の7駅のみとなっています。これ以外の駅からは利用することができません。
- 「どこかにビューーン!」で決まった列車の変更はできない
「どこかにビューーン!」では、行き先だけでなく、どの列車に乗車できるかも自動的に指定されてしまい、その列車を変更することができません。申し込み時に往路の出発時間帯、復路の到着時間帯を指定できますので、必ず乗車できる時間帯を指定しておきましょう。
- 「どこかにビューーン!」で申込んだ列車をキャンセルしてもポイントは戻らない!
「どこかにビューーン!」で予約した列車のキャンセルはできますが、払戻手数料が利用ポイントと同じ6,000ポイント(片道ずつ3,000ポイント)となっているため、ポイントは戻りません。必ず旅行に行くことができる日付・時間帯を確認してから申込みましょう。
「どこかにビューーン!」に関する疑問については、JR東日本の「どこかにビューーン!」のWebサイトの「よくあるご質問」に掲載されています。
「どこかにビューーン!」を利用してみての感想・注意点
2022年12月下旬、筆者は実際に「どこかにビューーン!」を利用してみました。乗車駅は大宮駅、行先は新潟駅となりました。
「とき301号」という東京駅から新潟駅への始発列車になったため、新潟駅に到着したのは午前8時過ぎ。まだたっぷりと移動する時間があるため、特急「いなほ」に乗り継いで秋田駅へ。その後は、冬の青春18きっぷを利用して、五能線「リゾートしらかみ」に乗車したり、北東北のローカル線で「雪見鉄」を楽しんだりしました。帰路は新潟駅から2日後の「とき344号」で帰宅しました。
このときの様子は、「どこかにビューーン!」の申込みから実際の旅行の様子まで、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
以下、「どこかにビューーン!」を利用してみての感想や注意点です。
JRE POINT 6,000ポイントで新幹線往復はお得!
「どこかにビューーン!」を利用してみての感想ですが、JRE POINT 6,000ポイントで新幹線の往復ができるのはやはりお得だなと感じました。
今回の行先は新潟駅でしたが、大宮~新潟間の上越新幹線の正規料金(運賃+指定席特急料金)は10,330円、往復で20,660円です。これを6,000円相当のポイントで利用できるのですから、やはり破格です。
行先を自分で選べない点はそういうものと理解して利用
4つの候補からランダムで行先が決まる、つまりは、行先を自分では選べないという点については、最初からそういうものだと理解したうえで、旅行の趣旨を決めておけば問題にならないでしょう。
今回は「乗り鉄」がメインの旅行で利用しました。選ばれた行先から、その周辺、あるいは、2泊3日で乗りに行ける路線を後から選べばいいやというつもりで計画したため、特に問題はありませんでした。
一方、当たり前ですが、特定エリアの観光地や温泉地などへの旅行には向いていません。行ったことのないエリアで観光をしたり、グルメや温泉を楽しんだりといった旅行であれば、利用する価値はあると思います。
唯一の問題は申込み時に旅行日程を決めなければならないこと
今回、利用してみて、唯一、これは改善してもらった方がいいなと思ったのは、行先が決まっていない時点で旅行日程を決めなければならない ということです。
「どこかにビューーン!」では、日帰りから7日間までの旅行期間を選択できますが、これを行先が決まっていない時点で決めなければならないのです。
例えば、2泊3日の行程で申込んだあと、行先が日帰りあるいは1泊で十分に観光できる比較的近い場所になってしまったら、時間を持て余してしまいますよね。その逆の場合には、もっと観光したいのにとんぼ返りになってしまった、ということになりかねません。
「どこかにビューーン!」のシステム上、難しそうな気もしますが、行先が決まったあとに往路の列車の日時を決められる(あるいは変更できる)ようになると良いと思いました。
「どこかにビューーン!」に必要な JRE POINT はビューカード+モバイルSuicaで貯めよう!
「どこかにビューーン!」を利用するには、JRE POINT が5~6,000ポイントも必要になりますが、どのように JRE POINT を貯めるとよいでしょうか?
筆者のおすすめは、ビューカード+モバイルSuicaの組み合わせで、JR東日本の列車の乗車と、コンビニやスーパー等での普段使いに利用することです。
JR東日本の「えきねっと」できっぷを購入したり、Suicaで列車に乗車したりすることで、JRE POINT が貯まります。以下の記事では、列車に乗車することに絞って、どのように JRE POINT を貯めていくと良いかを紹介しています。
普段、旅行で新幹線や特急列車などをよく利用する場合には、
- 新幹線は「新幹線eチケット」で乗車する(JRE POINT 2% + ビューカード決済 3%)
- 在来線特急列車は「えきねっとチケットレスサービス」で乗車する(JRE POINT 5% + ビューカード決済 3%)
を意識すると良いでしょう。
また、コンビニやスーパーなどでの買い物でも、モバイルSuicaでのチャージ(オートチャージ含む)、ICカードSuicaのオートチャージで、JRE POINT が1.5%付与されます。
ビューカードでJRE POINTが付与される「VIEWプラス」については、以下の記事をご覧ください。
「どこかにビューーン!」でお得に自分なりの旅をしてみよう!
「どこかにビューーン!」は、これまでにないタイプのサービスです。
JR東日本の提案どおり、訪れたことのないエリアに旅をして、新たな発見や体験を楽しむのも良いですし、上で紹介したように、他のきっぷと組み合わせて周遊ルートを自分で作ってみるのも良いと思います。
同じような商品としては、JR西日本が先日発表した「サイコロきっぷ」があります。
「サイコロきっぷ」が期間限定の「きっぷ」として発売されるのに対して、JR東日本の「どこかにビューーン!」は「サービス」としてアナウンスされています。
「サービス」ということは、ある程度の期間、継続して提供されると思われます。実際に、「どこかにビューーン!」のWebサイトにも、「ご利用いただけない期間はありません」と記載されています。そのため、利用できる機会は多くありそうです。
行き先を自分で選べないという点を逆手にとって、自分なりの旅を組み立ててみるのも楽しいでしょう。
以上、「【どこかにビューーン!】4つの候補からランダムに選択した新幹線駅に JRE POINT 5~6000ポイントで往復できるサービス! 新幹線利用の格安旅行、乗り鉄にぴったり!」でした。使い道はいろいろありそうな「どこかにビューーン!」で、自分ならではの旅を楽しんでみたいですね。
関連記事
JR各社が発売している期間限定の格安きっぷ(フリーきっぷや割引きっぷ)をまとめた記事です。随時更新して、最新情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。
JR東日本のお得なきっぷ(フリーきっぷ・割引きっぷ)のまとめ記事です。非常に多くのきっぷが発売されていますが、乗り鉄や鉄道旅行に利用価値の高いきっぷを厳選して紹介しています。
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