下館で軽く昼食を済ませ、次は真岡鐵道に乗車します。真岡鐵道は、茨城県の下館駅と栃木県の真岡駅を結ぶ、全長41.9kmの路線です。
真岡鐵道に初乗車
下館駅に戻ると、JRや関東鉄道から少し離れた端っこのホームに、単行の気動車がぽつんと止まっていました。先ほどまで乗ってきた常総線の車両と比べると、ずいぶん派手なデザインですね。
13時01分、雨のぱらつく下館駅を出発です。すぐにJR水戸線の線路と別れて北へ進路をとります。下館の市街地や住宅地を抜けると、あたりは田んぼが目立つようになります。このあたりは関東平野の北東のはずれですが、まだまだ平野の開けた景色が続きます。
30分弱で、沿線の中心駅、真岡に到着です。あとで途中下車することにして、まずは終点の茂木まで乗りとおすことにしました。
焼き物で有名な街、益子を過ぎると、だんだん山が迫ってきます。お昼時の列車とあってか、益子で多少の乗降があった以外は、ほとんど動きがありません。静かで気だるい雰囲気のまま、14時06分に終点の茂木に到着です。
SLキューロク館
茂木からは、そのまま折り返し列車に乗車します。今朝、取手駅で購入した「常総線・真岡鐵道線共通一日自由きっぷ」のフリー区間は益子までのため、益子→茂木の乗り越し清算をして、茂木→益子の乗車券を購入します。
14時12分に茂木を 出て、40分ほどで真岡に到着、途中下車します。真岡鐵道はSLで有名です。週末なるとSL真岡が走り、親子連れでにぎわいます。真岡駅には、SLの街真岡を象徴するような、SLや旧車両の展示施設「SLキューロク館」があります。入場無料とのことなので、早速見学してみます。
まず目に入るのがブルーの客車、スハフ4425です。説明書きによると、北海道を走っていた急行「ニセコ」の客車として活躍していたそうです。その後、お台場の船の科学館に保存されている羊蹄丸内に展示されていたそうです。
内部は当時のままで、青いボックスシートがずらっと並びます。天井にJNRマークがついた扇風機が並んでいるのも懐かしいですね。
スハフ44の奥に、キューロク館の主役、9600形蒸気機関車が展示されています。1920年に製造され、北海道で活躍していたそうです。1976年に廃車となったあとは、真岡の井頭公園に生態保存されていたようです。今は、屋根のある展示室内で大事に保管され、こまめに手入れがされているようです。見学したときにも、作業員らしき方が、車輪をチェックしていました。
曜日・時間限定のようですが、この9600形蒸気機関車が動くところを見られるようです。蒸気ではなく、圧縮空気を利用した動力で動くように整備しているとのこと。
キューロク館の展示を堪能したあとは、15時31分真岡始発の下館行きで下館まで戻り、水戸線、東北本線経由で帰宅しました。(おわり)
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