中央本線では比較的長距離を走る普通列車が多いですが、その中でも最も長距離を走るのが大月～長野を結ぶ列車です。各駅に停車するにもかかわらず、表定速度が50km/hを超える俊足です。下りの長野行きは、長野駅到着が19時頃と使いやすい時間帯に運転されていますので、ぜひ青春18きっぷの旅で活用しましょう！
この記事では、青春18きっぷの旅で利用したい中央本線を走る長距離列車を紹介します。
※2024年3月改正ダイヤの情報に更新しました
今では珍しい大月～長野を結ぶ長距離普通列車が中央本線に！
中央本線の東側（JR東日本エリア、通称 中央東線）では、長距離を走る普通列車が多くあります。
2017年のダイヤ改正で高尾発長野行き（441M）という長距離列車が誕生しました。各駅に停車する普通列車でありながら、245kmを5時間以内で結ぶ俊足の列車でしたが、残念ながら2024年3月のダイヤ改正で大月駅始発に短縮されてしまいました。
それでも、中央本線には、大月～長野の210kmを走る普通列車をはじめ、高尾・八王子～松本を結ぶ列車など、比較的長距離を走る普通列車が多く残っています。
中央本線を走る長距離普通列車（2024年3月改正ダイヤ）
中央本線を走る長距離普通列車は多くありますが、その中でも特に長距離を走る大月以西～松本・長野を結ぶ普通列車をピックアップしてみます。
※2024年3月改正の平日ダイヤ（カッコ内は土休日の運転時刻、記載がないものは土休日も同時刻で運転）
【下り（松本方面行き）】
- 高尾 06:15発 → 松本 09:35着（高尾06:14発）
- 八王子 06:35発 → 松本 10:17着（途中駅の時刻が異なる）
- 大月 13:45発 → 松本 16:58着
- 大月 14:46発 → 松本 17:31着/17:34発 → 長野 18:51着
- 八王子 15:45発 → 松本 19:58着（八王子15:47発）
- 豊田 18:05発 → 松本 21:42着（豊田18:04発）
- 大月 19:53発 → 松本 22:54着
【上り（高尾方面行き）】
- 松本 05:47発 → 高尾 09:23着（高尾09:24着）
- 松本 07:12発 → 高尾 10:56着
- 松本 08:43発 → 高尾 12:11着（高尾12:03着）
- 松本 09:39発 → 高尾 13:18着（高尾13:17着）
- 松本 10:40発 → 大月 13:34着
- 松本 16:41発 → 大月 19:48着
- 長野 17:12発 → 松本 18:43発 → 大月 21:27着
大月以西と松本駅・長野駅を直通する普通列車は1日7往復あります。
東京・新宿～高尾・大月間で運転されている、いわゆる中央線快速列車から乗り継げば、一度の乗り換えだけで、都心と松本駅・長野駅の間を移動できます。
中央本線の東側は、特急「あずさ」「かいじ」が頻繁に運転されていますが、時間はかかるものの、普通列車でも最小限の乗り換えで移動することができるのです。
中央本線で一番の長距離列車 大月発長野行きは俊足！
長距離普通列車が多く残る中央本線ですが、その中でも一番の長距離を走る列車が、大月～長野間の1往復です。
- 下り: 大月 14:46発 → 松本 17:31着 → 長野 18:51着（441M）
- 上り: 長野 17:12発 → 松本 18:43発 → 大月 21:27着（446M）
下りの大月発長野行きは、210.3kmを4時間5分で走破します。表定速度は51.5km/hと、各駅に停車する普通列車としては、かなりの俊足を誇ります。
普通列車ですので全駅に停車しますが、3分以上の長時間停車駅は甲斐大和（8分）、小淵沢（3分）、松本（3分）の3駅のみ です。
中央本線では頻繁に特急列車が走っていますが、大月発長野行きの普通列車（441M）は、甲斐大和駅で「あずさ29号」に抜かれるだけです。甲府駅にはあとから追いかけてくる「かいじ31号」よりも先に到着し、同様に、松本駅には後続の「あずさ33号」よりも6分ほど先に到着します。なかなか見事なスジですね。
なお、前述のとおり、大月発長野行きの普通列車（441M）は、2023年のダイヤまでは高尾発でした。2024年3月のダイヤ改正で、日中時間帯に都心方面から大月駅へ直通する列車が増えた関係で、大月駅始発に短縮されてしまいました。
中央本線の長距離普通列車の車両は？
長距離を走る列車が多い中央本線の普通列車
長時間の普通列車となると、気になるのはどのような車両で運転されるかということですね。現在、中央本線の東側（中央東線）の主力車両は211系という電車です。以前、高崎線などで活躍していた車両です。
この211系には、ロングシートの編成とボックスシートの編成があります。どちらが来るかは運次第ということで、運が悪いとロングシートで3～4時間を耐えることになってしまいます。
なお、中央東線の普通列車に利用されている211系にはトイレがあります。6両編成で運転される普通列車の場合には、以下の2種類の編成があり、トイレの位置が異なります。
- 6両固定編成: 1号車と6号車にトイレあり
- 3両×2編成: 3号車と6号車にトイレあり
松本・長野方面行きの普通列車は6号車が先頭となりますので、上記のいずれの編成の列車でも、一番前の車両にトイレがあります。大月～長野の普通列車を全区間乗車するなど、長時間乗車するためにトイレのある車両に座りたいということであれば、一番松本寄りの車両がおすすめです。
大月～長野の普通列車を青春18きっぷの旅で活用しよう！
大月～長野の普通列車は、大月駅で中央線の快速や中央特快と乗り継ぐことで、都心～長野駅をたった1回の乗り換えで移動することができます。
【平日の乗り継ぎ】
- 東京 12:49発 → 新宿 13:07発 → 大月 14:37着（中央特快 大月行き）
- 大月 14:46発 → 松本 17:31着 → 長野 18:51着（普通列車 441M）
【土休日の乗り継ぎ】
- 東京 12:50発 → 新宿 13:06発 → 大月 14:37着（中央特快 大月行き）
- 大月 14:46発 → 松本 17:31着 → 長野 18:51着（普通列車 441M）
この441M、長野到着が19時前と、使いやすい時刻で運転されています。都心から信州へ青春18きっぷで移動する際には、有力な選択肢になりそうです。
日本三大車窓の一つ、姨捨駅ホームからの善光寺平の眺めは絶景です！
夏の青春18きっぷの時期であれば、明るいうちに中央本線を走りますので、南アルプスや八ヶ岳といった、山岳路線らしい車窓を楽しむことができそうです。日本三大車窓の一つ、姨捨駅にも停車しますので、善光寺平の車窓も楽しめそうです。
以下の記事で、中央本線を含む青春18きっぷで利用したい長距離列車をまとめていますので、興味がありましたらぜひご覧ください。
以上、『中央本線 大月発長野行きの長距離普通列車（441M）は俊足！ 青春18きっぷの旅で活用しよう！』でした。ロングシート車にあたる心配はありますが、青春18きっぷで中央本線の旅を考えている方は、大月～長野の長距離普通列車を利用してみてはいかがでしょうか？
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コメント
211系の運用について
0番台、1000番台、2000番台がありますが、長距離の運用にはクロスシートの車両が充当されることが多い様です。
高尾在住の427Mさん、コメントありがとうございます。
5時間乗り通そうとしたら、ロングシートだとつらいですよね。景色も見づらいですし。