青春18きっぷ旅の旅程が決まり、必要な指定券も確保できたら、あとは宿泊の手配をしましょう。宿と言っても、ビジネスホテル、温泉宿、ネットカフェなどいろいろありますが、旅行の目的や旅程によって上手に使い分けましょう! この記事では、「青春18きっぷ旅プランニングガイド4」として、青春18きっぷ旅での宿・ホテルの選び方、予約の方法を説明します。
「青春18きっぷ旅プランニングガイド」の前回の記事は、以下のリンクからご覧ください。
青春18きっぷ旅ではどんな宿・ホテルを選ぶとよいか?
まず、どんな宿やホテルに泊まりたいかを決める必要があります。候補としては、
- ビジネスホテル
- 温泉宿
- ネットカフェ
- 夜行バス・フェリー
があります。基本的には旅行をする人の好みの問題なのですが、青春18きっぷの旅という観点で見ると、メリット・デメリットがあります。
以下では、それぞれについて説明していきます。
【ビジネスホテル】深夜の到着、早朝出発もできる最も実用的な選択肢
まずは、定番のビジネスホテルです。
- メリット
- 駅に近い(徒歩圏内)の宿が多い
- 値段が比較的安い(特に地方都市では安い宿が多い)
- 夜遅いチェックイン・早朝のチェックアウトに対応してくれる
- 当日夕方までキャンセル可能の宿が多い
- デメリット
- 旅情がない
- サービスは最低限
鉄道に乗ることが主目的の旅をする場合、最も重要なメリットは、夜遅いチェックイン・早朝のチェックアウトに対応してくれるということです。青春18きっぷで旅をしていると、始発列車に乗って出発したくなることが多く、午前6時前にチェックアウトするなんてことも多くあります。ビジネスホテルでは、早朝のチェックアウトにも問題なく対応してもらえます。
また、当日夕方までキャンセルが可能なホテルが多いことも大きなメリットです。気まぐれな旅の場合、旅行の途中で行先を変えたり、宿泊地を変えたりすることがありますが、そんなときでも柔軟に対応できるのがビジネスホテルの良いところです。
また、駅から近いのもメリットです。深夜・早朝には、路線バスなどの交通機関が動いていないことも多いので、徒歩圏内であることはかなり重要です。
一方、サービスは最低限ですし、旅情はありません。その代わり、ビジネスホテルのチェーンでは、日本中どこで泊っても同じレベルのサービスが受けられる安心感はあります。青春18きっぷ旅での宿という観点からいえば、最も実用性重視です。
各県の県庁所在地や中核都市の駅近くには、たいていはビジネスホテルがありますので、有力な候補になるはずです。
【温泉宿】旅情は一番! 温泉と郷土料理で旅を満喫!
青春18きっぷでの旅と言っても、列車に乗ってばかりではつまらない! という方向けには、温泉宿に宿泊してみることをおすすめします。
- メリット
- 旅情があり「旅」に出ていることが実感できる
- 温泉・おいしい料理でリラックスできる
- デメリット
- 駅から遠く、路線バスなどの交通機関で行く必要があるところが多い
- 夕食付きの場合は、チェックインが早い時間になってしまう
- 朝食付きの場合は、チェックアウト時間が遅い時間になってしまう
やはり、温泉宿の魅力は、温泉に浸かってリラックスできることや、その土地の郷土料理や名物料理を味わうことで食欲も満たせることでしょう。最も旅情を感じるのは、間違いなく温泉宿だと思います。
最近では、青春18きっぷの旅=節約旅行とは限りません。青春18きっぷで交通費を節約したぶん、宿や食事で少し贅沢をしようという傾向もあります。そんな方には、温泉宿がおすすめです。
デメリットとしては、駅から遠いことと、チェックイン・チェックアウトの時間が限定されてしまうことでしょう。例えば、早朝の列車に乗ろうとしても、宿で朝食が摂れなかったり、宿から駅までの交通機関がなかったりと、なかなか苦労することが多いです。
山間部のローカル線の沿線には、たいてい温泉街がありますので、青春18きっぷの旅に出なければ一生訪れることはなかったであろう温泉宿で宿泊するのも、汽車旅に彩を添えてくれます。
また、例えば、鳴子温泉がある陸羽東線や、天童温泉・かみのやま温泉などがある奥羽本線(山形線)のように、沿線が温泉地に点在している路線もあります。そんな路線を旅するときには、日帰り温泉を楽しみつつ、宿泊も駅近の温泉宿を選んでみても良いでしょう。
以下の記事では、温泉が点在する陸羽東線、奥羽本線を青春18きっぷで旅をしたときの様子を紹介しています。宿泊には、駅から徒歩でアクセスできる「かみのやま温泉」の温泉宿を選びました。
【ネットカフェ】格安宿泊の定番!
宿泊にもお金をあまりかけたくないという方には、ネットカフェが良いでしょう。一晩を明かすだけであれば、2,000円~3,000円程度で泊ることができます。
フラット席であれば横になることもできますし、シャワー完備の店舗も多くあります。持ち込みが自由な店舗も多く、コンビニやスーパーで食料を購入しておけば、さらに節約できます。
- メリット
- 何といっても安い!
- フラット席なら横になることもできて、安いわりにはしっかりと休むことができる
- 入店・退店時間が自由
- デメリット
- 慣れていないと熟睡できないことが多い
- 駅近の店舗がない場合もある
ネットカフェに宿泊する場合には、駅近の店舗があるかをしっかりと確認しておきましょう。店舗によっては予約ができるところもあります。予約をしておけば、当日、店舗についてみたら満室で泊れなかった、なんていうこともなくて安心です。
【夜行バス・夜行フェリー】移動しながら睡眠、時間も宿代も節約!
最後は、もはや「宿」ではないのですが、乗り鉄にはご用達と思われる夜行バスとフェリーです。
- メリット
- 寝ている間に移動でき、時間の節約になる
- ビジネスホテルに泊まるのとほぼ同じ料金で移動できる
- デメリット
- 特に夜行バスは体力的にはきつい
夜行バスはいろいろな都市間を結んでいますので、お金と時間の両方を節約しながら移動したい方には利用価値が高いです。個人的なおすすめは、自宅から一気に目的地に移動する という使い方です。
関東地方に在住の方であれば、東北北部や関西、九州などへ一気に夜行バスで移動し、そこから青春18きっぷの旅を開始するといった具合です。早朝から青春18きっぷ旅が開始できますので、移動時間もタップリとることができて、極めて効率的です。
デメリットは、体力的には相当きつい ことです。熟睡することは難しいでしょうし、横になることもできないので、疲れが残ってしまいます。体力的に心配な方は、青春18きっぷ旅を終えて、自宅への帰路に利用するのがよいでしょう。
一方、フェリーの航路がある区間であれば、フェリーの夜行便を利用するのもおすすめです。フェリーは広い船内でゆったりと過ごすことができる反面、速度が遅く時間がかかるのが難点ですが、夜行便であれば、寝ているうちに移動できるというメリットがあります。
夜行バスに比べると時間はかかりますが、横になって休むことができる点で、体力的には楽でしょう。
北海道~本州の移動で利用できるフェリーの夜行便を以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
宿・ホテルはどこで予約するの?
宿・ホテルをどこで予約するかですが、慣れている方法で予約するのがよいでしょう。
個人的には、ビジネスホテル利用が多いので、以下のように予約しています。
- 楽天トラベルで検索、料金をチェック
- ホテルや旅館のWebサイトがある場合は、Webサイトから予約ができるかを確認して、料金をチェック
- 上記の安いほう(またはお望みの宿泊プランがあるほう)で予約
楽天トラベルは、宿の登録数が多いうえに、クチコミがとても参考になる ので、愛用しています。また、楽天ポイントが付いたり、宿泊料金にもポイントが利用できたりするので、楽天カードをお持ちの方は楽天トラベル経由での予約がよいでしょう。
【まとめ】宿を予約しよう! 旅程に合わせてビジネスホテル・温泉宿などを使い分けよう!
- ビジネスホテル、温泉宿、ネットカフェ、旅行の目的や予算に合わせて宿を選ぼう!
- 深夜の到着、早朝の出発になる場合は駅前のビジネスホテルがおすすめ!
- 体力に自信があれば夜行バス、フェリーの夜行便も利用してみよう!
「青春18きっぷ旅プランニングガイド」はここまでです。あとは、事前に手配した青春18きっぷや指定席券を持って旅に出かけましょう! 旅行の当日に青春18きっぷを利用する方法や注意点については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
以上、「青春18きっぷ旅プランニングガイド4」として、青春18きっぷ旅での宿・ホテルの選び方と予約方法についてご紹介しました。青春18きっぷ旅といっても、いろいろな旅がありますので、旅のスタイルに合わせて宿を選ぶとよいでしょう。
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