青春18きっぷのリニューアルについてはこちら!
PR

「EL/SLぐんまよこかわ」と鉄道遺産の宝庫「横川駅」を満喫!~青春18きっぷ日帰り旅~

高崎~横川を走る「EL/SLぐんまよこかわ」 日帰り旅
高崎~横川を走る「EL/SLぐんまよこかわ」
本サイトでは記事内に広告が含まれている場合があります。
スポンサーリンク

青春18きっぷでおすすめの日帰り旅を紹介するシリーズ、今回は信越本線で横川駅を往復するルートを紹介します。高崎~横川間で観光シーズンの週末に運転されるSL列車「EL/SLぐんまよこかわ」に乗車、終点の横川駅で「碓氷峠鉄道文化むら」や「アプトの道」などの鉄道遺産を楽しむ日帰り旅です。乗り鉄と鉄道遺産の観光の両方を満喫できる、鉄道ファンにおすすめのルートです。

鉄道遺産の宝庫「横川駅」へ青春18きっぷで日帰り旅!

横川駅は信越本線の終着駅。高崎~横川間の信越本線は、現在は1時間に1本の普通列車が高崎からやってくるだけのローカルな路線になっていますが、かつては首都圏と信州・北陸を結ぶ大動脈でした。横川駅は碓氷峠を超える多数の列車が停車して補助機関車を連結する一大拠点でした。

そんな横川駅の周辺には、かつての横軽を走っていた車両を展示している「碓氷峠鉄道文化むら」や、旧信越本線の線路跡を遊歩道として整備した「アプトの道」など、鉄道遺産の宝庫となっています。

また、高崎~横川間の信越本線には、観光シーズンの週末を中心に、「EL/SLぐんまよこかわ」が運転されます。

この記事では、SL列車に乗って横川駅を訪れ、鉄道遺産の観光を楽しむ青春18きっぷ日帰りルートをご紹介します。

今回、ご紹介する日帰りルートの概要は以下のとおりです。

区間 路線 概要
東京 → 高崎 高崎線 グリーン車がおすすめ!
高崎 → 横川 信越本線 「ELぐんまよこかわ」乗車
横川 → 高崎 信越本線 「SLぐんまよこかわ」乗車
高崎 → 東京 高崎線 グリーン車がおすすめ!

東京から高崎線~信越本線を乗り継いで横川駅を往復するだけのシンプルな行程です。東京駅~高崎駅は高崎線の普通列車で約2時間、高崎駅~横川駅は普通列車で約30分、SL列車では1時間程度です。

高崎~横川間では「EL/SLぐんまよこかわ」に乗車としていますが、もちろん普通列車でも問題ありません。ただ、「EL/SLぐんまよこかわ」が運転される日であれば、ぜひ乗ってみましょう。「EL/SLぐんまよこかわ」は全車指定席の快速列車として運転されますので、指定席券をあらかじめ購入しておきましょう。

青春18きっぷで横川駅へ日帰り旅、おすすめの列車・観光スポットを紹介!

それでは、ルートに沿って、おすすめの列車や観光スポットを紹介しましょう。

掲載してある列車とダイヤは2023年3月改正の土休日ダイヤです。信越本線で「EL/SLぐんまよこかわ」に乗車するための乗り継ぎダイヤです。

高崎線 東京→高崎間はグリーン車がおすすめ!

  • 東京 07:18発 → 高崎 09:17着(上野東京ライン・高崎線 普通高崎行き)

まずは信越本線の起点となる高崎駅へ向かいます。東京駅から上野東京ライン・高崎線直通の高崎行きに乗車すれば、乗り換えなし、約2時間で到着します。渋谷・。新宿・池袋方面からは湘南新宿ラインの高崎線直通の列車に乗車しましょう。

普通列車グリーン車

JR東日本の首都圏を走る普通列車に連結されている2階建てグリーン車

高崎駅まではたっぷり2時間もかかりますので、普通列車グリーン車の乗車をおすすめします。土休日であれば800円で普通列車グリーン券を購入することができます。高崎駅までの2時間をゆったり過ごすことができます。

普通列車グリーン車については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

JR東日本の普通列車グリーン車でプチ贅沢な旅をしよう! グリーン券の購入方法、ルールなど紹介します! 青春18きっぷとの相性も抜群!
JR東日本の首都圏を走る普通列車に連結されているグリーン車には、グリーン券を購入すれば、青春18きっぷでも利用できます。この記事では、普通列車グリーン車の概要、グリーン券の購入方法、混雑状況、【ひさの乗り鉄ブログ】おすすめの利用法について紹...

信越本線 高崎→横川間は「ELぐんまよこかわ」に乗車!

  • 高崎 09:47発 → 横川 10:49着(信越本線 快速「ELぐんまよこかわ」※運転日注意)

高崎駅からは信越本線の快速「ELぐんまよこかわ」に乗車します。高崎~横川間を走るSL列車は、横川駅に転車台がないために、往路はEL(電気機関車)牽引、復路はSL(蒸気機関車)牽引が通例となっています。(まれに逆向きになることもあります)

「ELレトロぐんま横川」を横川駅まで牽引してきた電気機関車「EF64 1001」

「ELレトロぐんま横川」を横川駅まで牽引してきた電気機関車「EF64 1001」

「ELぐんまよこかわ」は電気機関車が客車を牽引する客車列車です。客車には2種類あり、青い12系客車と、焦茶色の旧型客車です。運転日によって連結される客車は異なります。旧型客車で運転される場合は「EL/SLレトロぐんま横川」という列車名となります。

EL/SLぐんまよこかわ6号車「スハフ32 2357」の車内

EL/SLぐんまよこかわ6号車「スハフ32 2357」の車内

いずれの客車も昔ながらのボックスシートが並びます。いまや窓が開く車両はほとんどなくなってしまいましたが、「EL/SLぐんまよこかわ」の客車は窓が開きます。窓を開けて、風を浴びながら、そして、電気機関車や蒸気機関車の警笛を聞き、かすかににおう煤煙を感じながらの旅がとても楽しいです。

横川駅に到着した「ELレトロぐんま横川」

横川駅に到着した「ELレトロぐんま横川」

普通列車で30分ちょっとのところを、「ELぐんまよこかわ」は1時間ほどかけてのんびりと走ります。

終点の横川駅に到着したら、「EL/SLぐんまよこかわ」の撮影タイム。往路の「SLぐんまよこかわ」の出発まで、横川駅のホームに据え置かれたままになりますので、ゆったりと蒸気機関車や客車を見学したり、撮影したりすることができます。(車内に入ることはできません)

「EL/SLぐんまよこかわ」については、以下の記事をご覧ください。最新の運転日、ダイヤに加えて、車内の様子や乗車記も掲載しています。

【EL/SLぐんまよこかわ】高崎~横川をのんびり走るSL列車! 窓の開く客車で煙の匂いを感じながらの旅!
信越本線の高崎~横川間を走るSL列車が「EL/SLぐんまよこかわ」です。往路は電気機関車(EL)牽引、復路は蒸気機関車(SL)牽引で走ります。この記事では、「EL/SLぐんまよこかわ」の概要、指定席の予約方法、おすすめの座席に加えて、旧型客...

横川駅周辺で鉄道遺産の観光とランチタイム!

横川駅に到着したら、駅の周辺を観光しましょう。

「碓氷峠鉄道文化むら」に展示されている車両たち

「碓氷峠鉄道文化むら」に展示されている車両たち

一番のおすすめは、横川駅のすぐ隣にある「碓氷峠鉄道文化むら」です。かつての横軽を行き来した車両や補助機関車がところ狭しと展示されています。信越本線、碓氷峠の歴史を知るには最適の場所です。

また、園内には本物のSLのミニチュア版がけん引する「ミニSL」や、園内を一周してくれる「アプトくん」といった乗り物も充実しています。大人だけでなく、お子様も楽しめるテーマパークになっています。

「碓氷峠鉄道文化むら」については、以下の記事をご覧ください。

「碓氷峠鉄道文化むら」へ行こう! 碓氷峠で活躍した車両展示、廃線跡のトロッコ乗車など楽しみは盛りだくさん!
かつて、信越本線の横川と軽井沢を結んでいた急勾配の「碓氷峠」をご存知でしょうか。北陸新幹線(当時は長野新幹線)の開業とともに廃止になってしまいましたが、横川駅の車両基地の跡地に、その歴史を伝えるテーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」があります。
旧信越本線の線路跡を遊歩道として整備した「アプトの道」

旧信越本線の線路跡を遊歩道として整備した「アプトの道」

横川~軽井沢間の信越本線の線路跡を遊歩道として整備した「アプトの道」もおすすめです。横川駅の近くから、めがね橋を経由して、旧熊ノ平駅までが整備されています。「ELぐんまよこかわ」で横川駅までやってきて、復路に「SLぐんまよこかわ」に乗車する場合は、それほどゆっくりと散策をしている時間はありません。横川駅~旧熊ノ平駅間は片道で6~7kmもありますので、適当なところで引き返すと良いでしょう。

アプトの道については、以下の記事をご覧ください。横川駅~旧熊ノ平駅まで歩いた時の様子を紹介しています。

鉄道遺産の宝庫「アプトの道」散策記、横川駅から丸山変電所、めがね橋を経て旧熊ノ平駅まで!
かつて、横川~軽井沢間で碓氷峠を超えていた信越本線。その旧線跡の一部が「アプトの道」として整備され、遊歩道になっています。横川駅からめがね橋(碓氷第三橋梁)を経て、旧熊ノ平駅までの約6kmをハイキングしてきましたので、その様子を写真とともに
旧信越本線の下り線を活用して運転されるトロッコ列車「シェルパくん」

旧信越本線の下り線を活用して運転されるトロッコ列車「シェルパくん」

アプトの道に並行して、碓氷峠鉄道文化むら~峠の湯間にトロッコ列車ライン(シェルパくん)が運転されています。主に3月~11月の土休日(夏休み期間中は平日も運転)に1日5往復運転されます。終点の峠の湯駅の近くには、日帰り温泉施設「峠の湯」があり、温泉や食事を楽しむことができます。

アプトの道の散策とあわせて利用するのがおすすめです。トロッコ列車ライン「シェルパくん」については、以下の記事をご覧ください。

【トロッコ列車「シェルパくん」乗車記】 かつての「横軽」の線路をゆっくり走るトロッコ列車! 「峠の湯」での温泉・食事とセットでの乗車がおすすめ!
1997年に廃止された信越本線の横川~軽井沢間の一部の線路を利用して、トロッコ列車「シェルパくん」が運行されています。碓氷峠鉄道文化むらの「ぶんかむら駅」から、温泉施設、峠の湯がある「とうげのゆ駅」までの2.6km。かなりの急勾配をゆっくり

その他、横川駅周辺の観光スポットやお食事処については、以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

横川駅へ行こう! 「碓氷峠鉄道文化むら」「アプトの道」など、かつての「横軽」を今に伝える鉄道遺産の宝庫!
信越本線の横川駅。現在は、高崎駅からの電車が1時間に1本やってくるだけの閑散とした終着駅になっていますが、かつては、横川~軽井沢間の鉄道の難所「碓氷峠」を超えるための前線基地として重要な役割を果たしていました。そんな横川駅の周辺には、当時の

信越本線 横川→高崎間は正真正銘のSL列車「SLぐんまよこかわ」に乗車!

  • 横川 14:15発 → 高崎 15:18着(信越本線 快速「SLぐんまよこかわ」※運転日注意)

横川駅周辺での観光やお食事を楽しんだら、復路はおまちかねのSL列車「SLぐんまよこかわ」で高崎駅へ戻りましょう。

蒸気機関車のそばで撮影に応じる機関士さんたち

横川駅に停車中の「EL/SLレトロぐんま横川」

高崎駅への復路は、蒸気機関車が先頭に立って牽引する正真正銘のSL列車です。出発時刻の少し前に横川駅に戻ってきて、蒸気機関車の見学や撮影に時間を割いても良いでしょう。

安中駅に停車中の「SLレトロぐんま横川」

安中駅に停車中の「SLレトロぐんま横川」

「SLぐんまよこかわ」は安中駅で8分の停車時間があります。停車時間を利用して、ホームに降りて、写真撮影をするのが良いでしょう。もっとも、蒸気機関車は大人気ですので、写真を撮るのもなかなか難しいですが……。

約1時間の旅で終点の高崎駅に到着です。高崎駅に到着後も、ホームでは写真を撮る人が絶えません。いつの時代もSL列車は大人気ですね。

「SLぐんまよこかわ」については、以下の記事をご覧ください。指定席券の予約・購入方法も掲載しています。

【EL/SLぐんまよこかわ】高崎~横川をのんびり走るSL列車! 窓の開く客車で煙の匂いを感じながらの旅!
信越本線の高崎~横川間を走るSL列車が「EL/SLぐんまよこかわ」です。往路は電気機関車(EL)牽引、復路は蒸気機関車(SL)牽引で走ります。この記事では、「EL/SLぐんまよこかわ」の概要、指定席の予約方法、おすすめの座席に加えて、旧型客...

高崎線 高崎→東京 帰りもグリーン車でゆったりと!

  • 高崎 15:36発 → 東京 17:38着(上野東京ライン・高崎線 普通小田原行き)

グリーン車でゆったりと帰宅しよう!

高崎駅からは高崎線の普通列車で東京へ戻ります。高崎駅始発の列車が多いので、座れないことはないでしょうけれど、乗車時間はたっぷりの2時間! グリーン車でくつろぎながらの帰宅がおすすめです。

横川駅での滞在時間によって行程をアレンジしよう!

「アプトの道」最大の見どころの「めがね橋」

「アプトの道」最大の見どころの「めがね橋」

以上、東京(都心)から横川駅への青春18きっぷ日帰り旅のおすすめルートのご紹介でした。

都心から横川駅へは、普通列車を利用しても約2時間半~3時間。比較的近いので、横川駅周辺で観光やグルメを楽しむ時間はたっぷりあります。

今回ご紹介した行程では、往復とも「EL/SLぐんまよこかわ」に乗車することにしていますが、この場合、横川駅に滞在できる時間は約3時間半。「碓氷峠鉄道文化むら」で遊んで、食事をするくらいであれば十分でしょう。

一方、「アプトの道」をしっかり散策したい場合や、「峠の湯」で温泉を楽しみたい場合には、もう少し滞在時間を眺めに確保しましょう。朝早めに普通列車で到着して、復路のみ「SLぐんまよこかわ」に乗車するといった行程も考えられます。

高崎線は日中でも1時間に3本程度、信越本線の高崎~横川間は1時間に1本ありますから、比較的自由に行程を変更することができます。横川駅での滞在時間を考慮して、自分なりの日帰り旅を楽しんでみてください。


以上、『「EL/SLぐんまよこかわ」と鉄道遺産の宝庫「横川駅」を満喫!~青春18きっぷ日帰り旅~』でした。地味な終着駅の横川駅ですが、SL列車が走るときは大勢の人で賑わいます。駅周辺には鉄道遺産もたくさんありますので、鉄道好きであれば丸一日楽しめます。

関連記事

青春18きっぷでのおすすめの日帰り旅をまとめた記事です。青春18きっぷでどこかに行きたいけど、どの路線に乗るのがいいか迷っている方は、ぜひご覧ください!

青春18きっぷが1日分余ってしまったら!? 首都圏発、青春18きっぷ おすすめ日帰り旅10選!
青春18きっぷで旅行をしてきたけど1日分余ってしまった。そんなときには、週末の日帰り旅行に利用してみましょう。日帰りでも、乗り鉄と観光の両方を存分に楽しむことができます。【ひさの乗り鉄ブログ】では、首都圏発の青春18きっぷ日帰り旅のおすすめ...

青春18きっぷの1泊旅のおすすめルートの紹介記事です。週末の土日の2日間でローカル線の旅を満喫できるルートを紹介していますので、ぜひご覧ください。

【青春18きっぷ 週末1泊旅】週末に旅を楽しめる青春18きっぷ1泊旅おすすめルート!
青春18きっぷでは普通列車にしか乗車できないため、遠征しようとすると長期の休暇が必要です。それでも、魅力的な路線や車窓は意外と身近にあるもの。なかなか休みが取れず、週末しか休めない!という方に向けて、【ひさの乗り鉄ブログ】がおすすめする、週...

当ブログのメインコンテンツの一つ、青春18きっぷ関連のトップページです。青春18きっぷの最新情報や基礎知識から、おすすめの路線や列車、使いこなしのコツまで、さまざまなコンテンツを掲載しています。青春18きっぷ旅を計画される際には、ぜひご覧ください!

【2024年 春の青春18きっぷ】最新情報、利用期間、 基本ルール・特例、おすすめ路線・列車から使い方のコツまで紹介します!
JR全線の普通列車・快速列車に乗り放題となる定番フリーきっぷ「青春18きっぷ」。【ひさの乗り鉄ブログ】では、2023-24年シーズンの青春18きっぷの最新情報に加えて、青春18きっぷの利用期間・値段・購入方法・基本的なルール・使い方から、青...

コメント

タイトルとURLをコピーしました