JR全線の普通列車・快速列車に乗車できるフリーきっぷの王様「青春18きっぷ」。使ってみたいけれど購入方法や利用方法がよくわからない、どの列車に乗車できるのか知りたい、といった青春18きっぷビギナー向けに、青春18きっぷの値段や利用可能期間といった概要と、乗車できる列車や特例などの基本的なルールをわかりやすく解説します!
※2024年3月16日の北陸新幹線敦賀延伸開業に伴う変更点を追記しました(2024.01.23)
「青春18きっぷ」とは?
「青春18きっぷ」は、いわゆるフリーきっぷの一つです。主な特徴は以下の通りです。
- 全国のJR線全線の普通列車・快速列車に乗り放題!(私鉄や地下鉄、JR線でも新幹線・特急列車には乗車できない)
- 5回分(5日分)セットで12,050円(1日あたり2,410円)
- 例年、春・夏・冬の3シーズンで利用可能
北海道から九州までの日本全国のJR線に乗り放題の、とても夢のあるきっぷなのですね。新幹線や特急列車に乗車できないという制約はありますが、1日あたりたった2,410円で日本全国のJR線に乗り放題ですので、いろいろな使い方ができます。
この記事で、ルールを理解して、鉄道の旅を楽しんでみましょう!
北陸新幹線敦賀延伸開業に伴う青春18きっぷの変更点(2024年3月16日~)
2024年3月16日に北陸新幹線の金沢~敦賀間が開業します。現在の北陸本線の同区間が、並行在来線として第三セクターの「ハピラインふくい」に移管されます。
これに伴って、青春18きっぷの扱いにも変更が発生します。具体的には以下のとおりとなります。
- フリーエリア: 金沢~福井間を除外
- JR線への通過利用の変更 ※カッコ内は途中下車可能駅
- あいの風とやま鉄道 富山~倶利伽羅間(富山・高岡)
- IRいしかわ鉄道 倶利伽羅~津幡間(津幡)
- ハピラインふくい 越前花堂~敦賀(越前花堂・敦賀)
これまでの並行在来線と同様に、孤立するJR線に乗車するための通過利用の区間が設定されます。具体的には、城端線・氷見線へは富山~高岡間、七尾線へは富山~倶利伽羅~津幡間、越美北線へは敦賀~越前花堂間となります。
また、北陸新幹線の延伸開業とは関係ありませんが、JR北海道の特急列車の全車指定席化などに伴って、特例で特急列車に乗車できる区間の追加や設備の変更があります。
- 特例で特急列車に乗車できる区間の変更
- 石勝線 新得~新夕張間 ※3/16以降普通車指定席の空席に乗車可能
- 室蘭線 東室蘭~室蘭間 ※3/16以降普通車指定席の空席に乗車可能
石勝線の特例は「おおぞら」「とかち」の全車指定席化に伴うもので、室蘭線の特例は「すずらん」の東室蘭~室蘭間の特急化と全車指定席化に伴うものとなります。
詳細については、JR各社のニュースリリースをご確認ください。
「青春18きっぷ」の利用可能期間・発売期間
青春18きっぷはいつでも利用できるわけではなく、春、夏、冬の特定の期間に限って利用できます。例年、同じ期間に利用できます。
利用可能期間 | 発売期間 | |
---|---|---|
春季 | 3月1日~4月10日 | 2月20日~3月31日 |
夏季 | 7月20日~9月10日 | 7月1日~8月31日 |
冬季 | 12月10日~1月10日 | 12月1日~12月31日 |
利用可能期間と発売期間が異なるので注意が必要です。特に、利用可能期間の終わりのほうでは、発売期間が終了してしまって、青春18きっぷを購入できないということもあり得ます。利用を考えている場合は、発売期間の間に購入するようにしましょう。
2024年シーズンの青春18きっぷの詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
青春18きっぷが発売されない秋は「秋の乗り放題パス」を使おう!
青春18きっぷは、毎年、春・夏・冬の3シーズン発売されますが、秋には発売されません。その代わりに、「秋の乗り放題パス」というきっぷが発売されます。
- 秋の乗り放題パス(2023年版)
- 利用期間: 2023年10月7日(土)~10月22日(日)
- 有効期間: 上記の利用期間内の連続する3日間
- きっぷの効力
- 全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーに乗車可能
- 特例で乗車できる列車・路線等も青春18きっぷと同じ
- 価格: おとな 7,850円 こども 3,920円
きっぷの内容は、ほぼ「青春18きっぷの秋バージョン」といってもよいでしょう。異なる点は、きっぷの有効期間が連続する3日間である点です。この点にだけは注意しましょう。
「秋の乗り放題パス」について、詳しくは以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
「青春18きっぷ」の有効期間
青春18きっぷの有効期間は以下の通りです。
- 5回分(5日分)
5回分セットでの販売となり、1回分(1日分)ずつの購入はできません。5回分が1枚のきっぷになっています。
「青春18きっぷ」は5回分をバラして利用できる!
青春18きっぷの有効期間が5日間ではなく「5回分」となっているのは、利用可能期間内であれば、連続した5日間でなくても利用できる ためです。例えば、夏季の青春18きっぷを以下の例のように利用することができます。
- 8月10日~12日に2泊3日の旅行で3回分を利用
- 8月21日に日帰り旅行で1回分を利用
- 9月3日に日帰り旅行で1回分を利用
ちなみに、青春18きっぷは、利用可能期間ごとに発売され、利用可能期間をまたがっての利用はできません。例えば、夏季(7月20日~9月10日)に利用可能な青春18きっぷを購入して、1日分余ってしまったからといって、冬季(12月10日~1月10日)に利用することはできません。あくまで、利用可能期間ごとに独立した別のきっぷとして発売されます。
1枚の「青春18きっぷ」を複数人で利用可能!
1枚の青春18きっぷを複数人で利用することもできます。5回分のうち2回分を利用して2人で日帰りの旅行に利用する、といったことができるのです。
ただし、以下の条件があります。
- 複数人で利用する場合は、その日の青春18きっぷの利用開始から終了まで同一行程であること
前述のとおり、青春18きっぷは5回分が1枚のきっぷになっています。複数人で利用するからといって、青春18きっぷを分けることはできません。そのため、青春18きっぷを利用する日の利用開始から終了まで、常に同一行程である必要があります。
青春18きっぷを複数人で利用する場合、別々のJR線の駅から乗車してどこかの駅で待ち合わせをする場合には、最寄り駅から待ち合わせ駅までのきっぷを別途購入しましょう。
「青春18きっぷ」のお値段
青春18きっぷのお値段は以下の通りです。
- 12,050円(税込)(5回分)
前述のとおり5回分(5日分)セットでの価格ですので、1回分(1日分)あたり2,410円 ということになります。
なお、青春18きっぷには、おとな用、こども用といった区別はありません。 こども(小学生以下)でも青春18きっぷを利用できますが、おとなと同額になる点は注意しましょう。
「青春18きっぷ」の購入方法
主な購入方法は、以下の2つです。
- JRの主な駅の窓口(みどりの窓口)で購入
- JR駅の指定席券売機などで購入
基本的には、JRの駅での購入ということになります。駅にきっぷを販売する窓口があれば、その窓口で青春18きっぷを購入できます。
また、窓口がなくても、新幹線や特急列車の指定券を購入できる券売機(指定席券売機)があれば、青春18きっぷを購入できます。JR各社で券売機での扱いが異なりますので、事前に各社のWebサイトなどで調べておいたほうが良いでしょう。
新幹線や特急列車のきっぷを買うときには、「〇月×日の〇〇号、△△駅から××駅まで、指定席で」のように、乗車したい列車や座席種別を伝える必要がありますが、青春18きっぷの購入はとても簡単です。「青春18きっぷ下さい」、これだけです。
購入には、現金、クレジットカードが利用できます。ただし、クレジットカードで購入した場合、払い戻しができる場所が制限されます。基本的には、購入したのと同じ会社でしか払い戻しができません。例えば、JR東日本の駅でクレジットカードを使って購入した青春18きっぷを、JR西日本の駅で払い戻すことはできません。
「青春18きっぷ」で乗車できる列車(基本編)
青春18きっぷで乗車できる列車は、以下のとおりです。
- 全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリー
- 普通・快速列車として運転される列車の普通車指定席には、別途指定席券を購入することで乗車可能
- 普通・快速列車として運転されるライナー列車は、ライナー券を別途購入で乗車可能
- 普通・快速列車のグリーン車自由席は別途グリーン券購入で乗車可能(グリーン車指定席は乗車不可)
基本的には、JR線の普通列車(各駅停車)・快速列車の普通車自由席 にのみ乗車できるということです。普通列車を「各駅停車」と案内している路線もあります。また、特別快速、新快速など、快速列車の上位版のような列車もありますが、いずれも「快速列車」の仲間ですので、青春18きっぷで乗車できます。
一方、急行列車、特急列車(新幹線含む)には乗車できません。
以上をまとめると、青春18きっぷで乗車できる列車種別・座席種別は以下のようになります。カッコ内は、青春18きっぷ以外に、別途必要となるきっぷ類を示しています。
普通列車 | 快速列車 |
特急列車 急行列車 |
新幹線 | |
---|---|---|---|---|
普通車自由席 | 〇 | 〇 | × | × |
普通車指定席 |
〇 (指定席券) |
〇 (指定席券) |
× | × |
グリーン車自由席 |
〇 (グリーン券) |
〇 (グリーン券) |
× | × |
グリーン車指定席 | × | × | × | × |
※「快速列車」には、特別快速、通勤快速、新快速などの種別も含む
「快速」「普通」として運転されている観光列車・SL列車にも乗車できる!
普通列車・快速列車の「普通車指定席」に乗車したい場合は、追加で指定席券を購入すれば乗車することができます。
JR各社が力を入れている観光列車やリゾート列車、SL列車が、全車指定席の快速列車として運転されている例が多くあります。例えば、JR東日本の「リゾートしらかみ」や「海里」といった観光列車などです。これらの列車には、青春18きっぷ+指定席券で乗車可能です。指定席券は、乗車距離に関係なく1乗車530円が基本ですが、一部の観光列車やSL列車などでは840円などと高めに設定されていることがあります。
なお、観光列車の中には「特急」「急行」として運転されているものもあります。こういった列車には、青春18きっぷでは乗車できません。観光列車の種別が「快速」「普通」なのか、「特急」「急行」なのか、時刻表やJR各社のWebサイトなどで確認しておきましょう。
「グリーン車自由席」はOK、「グリーン車指定席」はNG
普通列車や快速列車のグリーン車については、少しわかりにくいので注意が必要です。
- 普通・快速列車のグリーン車自由席: 青春18きっぷ+グリーン券で乗車できる
- 普通・快速列車のグリーン車指定席: グリーン券を購入しても青春18きっぷでは乗車できない
というルールになっていて、青春18きっぷでは「グリーン車自由席」にのみ乗車することができるのです。
一部の観光列車などに「グリーン車指定席」が連結されている場合がありますが、グリーン券を購入しても青春18きっぷでは乗車できません。
一方、首都圏の普通列車(東海道線・横須賀線・総武快速線・常磐線・高崎線・宇都宮線・湘南新宿ライン・上野東京ライン)に連結されているグリーン車(2階建ての車両)は、「グリーン車自由席」ですので、青春18きっぷでも、別途グリーン券を購入すれば乗車できます。首都圏の普通列車グリーン車については、詳しくは、以下の記事をご覧ください。
「青春18きっぷ」で乗車できる列車(特例編)
基本は前述のとおりなのですが、青春18きっぷには、特急列車やJR以外の路線に乗車できる特例が一部あります。ここでは、そんな「特定」について紹介します。
一部の第三セクター路線には乗車可能
青春18きっぷでは、特例として、一部の第三セクター(三セク)路線に乗車することができます。東北新幹線や北陸新幹線の開業に伴って、従来はJR線だった路線が、第三セクターの鉄道会社に移管されています。その影響で、他のJR線と接続していない、孤立したJRの路線ができてしまっています。JR東日本の大湊線・八戸線、JR西日本の氷見線・城端線・七尾線・越美北線が該当します。
このような「孤立したJR線」に乗車できるようにするために、一部の三セク路線への乗車を認めています。具体的には以下の線区です。
青春18きっぷの特例で乗車できる区間(~2024年3月15日)
鉄道会社名 | 青春18きっぷで乗車できる区間 | 下車できる駅・乗換路線 |
---|---|---|
青い森鉄道 | 青森~八戸の通過利用 |
青森駅 八戸駅(八戸線) |
青森~野辺地の通過利用 |
青森駅 野辺地駅(大湊線) |
|
八戸~野辺地の通過利用 |
八戸駅(八戸線) 野辺地駅(大湊線) |
|
あいの風とやま鉄道 | 富山~高岡の通過利用 |
富山駅 高岡駅(城端線・氷見線) |
IRいしかわ鉄道 | 金沢~津幡の通過利用 |
金沢駅 津幡駅(七尾線) |
青春18きっぷの特例で乗車できる区間(2024年3月16日~)
鉄道会社名 | 青春18きっぷで乗車できる区間 | 下車できる駅・乗換路線 |
---|---|---|
青い森鉄道 | 青森~八戸の通過利用 |
青森駅 八戸駅(八戸線) |
青森~野辺地の通過利用 |
青森駅 野辺地駅(大湊線) |
|
八戸~野辺地の通過利用 |
八戸駅(八戸線) 野辺地駅(大湊線) |
|
あいの風とやま鉄道 | 富山~倶利伽羅の通過利用 |
富山駅 高岡駅(城端線・氷見線) |
IRいしかわ鉄道 | 倶利伽羅~津幡の通過利用 |
津幡駅(七尾線) |
ハピラインふくい | 越前花堂~敦賀の通過利用 |
越前花堂駅(越美北線) 敦賀駅 |
注意しなくてはならないのは、前述のように、あくまで孤立したJR路線に青春18きっぷだけで乗車できるようにすることが目的ですので、特例で認められた区間を超えて乗車したり、区間内であっても指定されたJR線との接続駅以外で下車したりすることはできません。その場合は、実際に乗車した区間の第三セクター路線の乗車券(運賃)が必要となります。
例えば、青森駅から第三セクターの「青い森鉄道」に乗車して、大湊線への接続駅である野辺地駅や、八戸線への接続駅である八戸駅で下車することはできますが、それ以外の「青い森鉄道」の駅で下車することはできないのです。
少し難しいルールですが、対象となる第三セクター路線は、現在のところ上記の3つだけですので、これらの路線に乗車する場合には、この特例が適用されるかを気にしておけばよいでしょう。
一部区間の特急列車には乗車可能
青春18きっぷでは、特急列車には乗車できないと書きましたが、こちらもごく一部ですが例外があります。普通列車が走っていない、あるいは、普通列車の本数が極めて少ない区間に限って、青春18きっぷでの乗車を認めているのです。
具体的には、以下の4区間です。
特例で特急列車に乗車できる区間(~2024年3月15日)
鉄道会社名 | 路線 | 区間・乗車できる列車 | 主な特急列車 |
---|---|---|---|
JR北海道 | 石勝線 | 新得~新夕張の特急列車 |
おおぞら とかち |
JR東日本 | 奥羽本線 | 青森~新青森の特急列車 ※1 | つがる |
JR九州 | 宮崎空港線 | 宮崎~宮崎空港の特急列車 |
にちりん にちりんシーガイア ひゅうが |
JR九州 | 佐世保線 | 早岐~佐世保の特急列車 |
みどり ハウステンボス |
特例で特急列車に乗車できる区間(2024年3月16日~)
鉄道会社名 | 路線 | 区間・乗車できる列車・設備 | 主な特急列車 |
---|---|---|---|
JR北海道 | 石勝線 |
新得~新夕張の特急列車 (普通車指定席の空席) |
おおぞら とかち |
JR北海道 | 室蘭線 |
東室蘭~室蘭間の特急列車 (普通車指定席の空席) |
すずらん |
JR東日本 | 奥羽本線 |
青森~新青森の特急列車 (普通車自由席) |
つがる |
JR九州 | 宮崎空港線 |
宮崎~宮崎空港の特急列車 (普通車自由席) |
にちりん にちりんシーガイア ひゅうが |
JR九州 | 佐世保線 |
早岐~佐世保の特急列車 (普通車自由席) |
みどり ハウステンボス |
注意点としては、特例として認められた区間内の相互発着の場合に限ってのみ有効であることです。区間内の相互発着とは、上記の区間内の駅で特急列車に乗車して、区間内の駅で下車するという意味です。認められた区間の外にまたがって特急列車に乗車する場合は、全区間の乗車券と特急券が必要になります。
また、青春18きっぷのみで乗車できるのは「普通車自由席」のみ です。指定席やグリーン車に乗車する場合には、青春18きっぷは利用できません。
ただし、奥羽本線の青森~新青森間については、全車指定席の快速・普通列車の普通車指定席の空いている座席に乗ることができます。これは、この区間を走る「リゾートしらかみ」(全車指定席の快速列車として運転)に、青森~新青森間に限り、青春18きっぷだけで乗車できるという意味です。
北海道新幹線の一部区間に乗車できる「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」
青函トンネルを挟む区間については、北海道新幹線が開業したことにより、在来線の列車がなくなり、新幹線のみの運転となってしまいました。この区間を青春18きっぷで乗車したい場合には、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2,490円)を別途購入することで乗車できます。
具体的には、
- 北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内間(普通車指定席の空いている席を利用可能)
- 道南いさりび鉄道線木古内~五稜郭の普通列車(全線利用のみ・途中下車不可)
を連続して利用する場合に利用できる「オプション券」として販売されています。オプション券1枚につき片道の利用が可能です。
さらに、以下のルールが設定されています。
- 「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の利用当日に有効な青春18きっぷ(その日の日付印が押された青春18きっぷ)を携行している場合に利用可能
- 北海道新幹線と道南いさりび鉄道線の利用行程は、同一の乗車日で連続していること
- 道南いさりび鉄道線は、木古内~五稜郭(函館)までを乗りとおすことが条件で、途中下車する場合には、別途、道南いさりび鉄道線の運賃が必要になる
つまり、有効な青春18きっぷを持っていて、同一日に、奥津軽いまべつ~木古内~五稜郭(函館)を通しで乗車する場合にのみ利用できるということです。
青森から函館までを乗り継ぐ場合には、前後のJR線を含めて、以下のような乗り継ぎになります。
- 青森~津軽二股(津軽線の普通列車,青春18きっぷで乗車可能)
- 津軽二股~奥津軽いまべつ(徒歩 ※この二駅は隣接しています)
- 奥津軽いまべつ~木古内(北海道新幹線、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」で乗車可能)
- 木古内~五稜郭(道南いさりび鉄道線、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」で乗車可能)
- 五稜郭~函館(函館本線の普通列車、青春18きっぷで乗車可能)
もちろん、函館・五稜郭から青森方面への移動にも利用できます。
本州~北海道の移動には青春18きっぷ以外の手段も検討しよう!
青春18きっぷの旅では、これまでご紹介したように「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を購入すれば、北海道新幹線で本州~北海道を移動できます。
ただし、北海道新幹線に乗れる区間は奥津軽いまべつ~木古内間のみで、その前後はJR津軽線や道南いさりび鉄道との乗り継ぎが必要です。このような乗り継ぎは、一般的に利用する人が少ないため、接続は全く考慮されていません。2時間以上の待ち時間が発生することがあります。
そこで、本州~北海道の移動には、別の手段も検討してみましょう。
北海道・東日本エリアを中心に旅をする場合には「北海道&東日本パス」の利用も検討しましょう。フリーエリアはJR北海道・JR東日本に限られますが、快速・普通列車にのみ乗車できるなど、基本的なルールは青春18きっぷと似ています。
ただし、本州~北海道の移動に関しては、特定特急券(新青森~新函館北斗間で4,000円)を購入すれば北海道新幹線の新青森~新函館北斗相互間に乗車できる、青い森鉄道線・IGRいわて銀河鉄道線に乗車できるなど、青春18きっぷよりも使い勝手がよくなっています。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
また、本州~北海道間を青春18きっぷで移動するためには、青春18きっぷ以外に「北海道新幹線オプション券」などの追加料金がかかることになります。それならば鉄道にこだわらず、フェリーなど別の移動手段を利用する手もあります。例えば、青森港~函館港にはフェリーが頻繁に運航されています。本州~北海道間を格安で移動する手段については、以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
以上、『【青春18きっぷの基本】JR全線の普通列車・快速列車に乗車できる「青春18きっぷ」 利用期間、料金、基本的なルールについて解説します!』でした。日本全国のJR線に乗車できる夢のフリーきっぷ「青春18きっぷ」。普通列車にしか乗車できませんが、青春18きっぷ1枚で日本全国へ旅に出ることができます。ぜひ、基本的なルールを理解して、青春18きっぷの旅を楽しんでください!
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青春18きっぷを利用して列車に乗車するときの基本をまとめた記事です。この記事に続いて読んでいただくと、実際の使い方のイメージがわくと思います。
当サイト「青春18きっぷナビ」のトップページです。青春18きっぷの最新情報から、利用するときのちょっとしたコツや、旅行プランの立て方などを解説している記事があります。青春18きっぷの旅を計画している方は、ぜひご覧ください。
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