JR西日本は、50歳以上で加入できる「おとなび」会員限定の「西日本グリーンきっぷ」を、2023年4月~2024年2月に発売します。2名以上での利用が必要ですが、JR西日本全線の新幹線・特急列車に乗り放題、指定席・グリーン席に6回まで乗車できて、3日間用が25,000円、5日間用が30,000円とお得な乗り放題きっぷです。
※利用期間が2024年2月末まで延長されました。
グリーン車にも乗れる乗り放題きっぷ「西日本グリーンきっぷ」を発売!
JR西日本は、「おとなび」会員限定で、JR西日本全線の新幹線・特急列車に乗り放題、普通車指定席・グリーン席に6回まで乗車できるフリーきっぷ「西日本グリーンきっぷ」を発売します。
- 利用期間: 2023年4月21日(金)~2024年2月29日(木)
- 3日間用は2024年2月27日(火)利用開始分まで発売
- 5日間用は2024年2月25日(日)利用開始分まで発売
- 発売期間
- 3日間用: 2023年4月11日(火)~2024年2月20日(火)
- 5日間用: 2023年4月11日(火)~2024年2月18日(日)
- ※出発の1ヶ月前の10時から7日前まで発売
- きっぷの効力
- JR西日本全線と智頭急行線の新幹線・特急列車・普通列車(新快速・快速含む)の普通車自由席、宮島フェリーに乗り放題
- 新幹線・特急列車等の普通車指定席・グリーン席が6回まで利用可能
- 6回を超えて普通車指定席を利用する場合や、グリーン車を利用する場合には、運賃のみ有効となり、別途、必要な料金券(特急券、グリーン券、指定席券等)が必要
- 発売条件
- 「おとなび」会員(50歳以上で無料で入会可能)
- 3日間用、5日間用は2名以上が全行程同一で利用する場合に発売
- 発売箇所
- JR西日本ネット予約「e5489」限定
- 発売価格
- 3日間用: 25,000円
- 5日間用: 30,000円
「西日本グリーンきっぷ」の発売条件は、50歳以上が加入条件となっている「おとなび」会員限定であること、利用開始日の7日前までにJR西日本のネット予約サービス「e5489」での購入が必要なことに注意しましょう。この条件を満たせる場合には、お得に旅行ができるきっぷです。
詳しくは、JR西日本のトクトクきっぷのWebサイトをご確認ください。
「西日本グリーンきっぷ」は5日間用、グリーン車利用の周遊の旅がお得!
「西日本グリーンきっぷ」は、どれくらいお得なのでしょうか?
結論から言うと、以下のようになります。
- 「西日本グリーンきっぷ」は、グリーン車利用の周遊の旅が最もお得
- 新幹線・特急利用の単純往復の場合、グリーン車利用なら「西日本グリーンきっぷ」がお得になることが多いが、普通車指定席利用なら「おとなびWEB早特」のほうがお得
以下、具体的に見ていきましょう。
通常料金との比較なら普通車利用でお得な区間も!
具体的な区間で、通常料金(グリーン席、普通車指定席)と比較してみましょう。
区間 | 列車 | グリーン席 | 普通車指定席 |
---|---|---|---|
新大阪~博多 | のぞみ | 22,090円 | 16,020円 |
新大阪~広島 | のぞみ | 14,610円 | 10,950円 |
大阪~金沢 | サンダーバード | 11,450円 | 7,790円 |
大阪~富山 | サンダーバード つるぎ |
14,490円 | 9,790円 |
大阪~出雲市 | のぞみ やくも |
18,860円 | 12,930円 |
上記は片道の価格ですので、往復する場合にはおおよそ2倍になります。
「西日本グリーンきっぷ」の3日間用は25,000円ですので、片道12,500円以上の区間を往復するとお得になります。上の表にあてはめてみると、グリーン車利用であれば、大阪・新大阪から博多、広島、富山、出雲市、いずれの駅への往復利用でもお得になります。新幹線を利用しない大阪~金沢間の往復利用だけでは元が取れませんが、途中下車などすれば、元が取れる可能性が高まるでしょう。
一方、普通車指定席利用の場合、博多への往復利用など長距離を利用すればお得になる場合もありますが、それ以外の区間ではお得にならないことも多いです。また、他にお得な割引きっぷがありますので、普通車指定席利用の単純往復は、あまりおすすめできません。
5日間用(30,000円)でも、グリーン車利用で、新大阪~博多・広島の往復、大阪~富山、大阪~出雲市の往復であればお得になります。ただ、5日間用を利用する場合には、単純往復というのは考えづらいでしょう。
新幹線・特急列車の単純往復(普通車利用)なら「おとなびWEB早特」「バリ得」のほうがお得
通常料金と比べると単純往復でもお得になる区間が多い「西日本グリーンきっぷ」ですが、JR西日本の新幹線や特急列車には、「おとなびWEB早特」という割引きっぷがあります。「おとなび会員」限定ですが、7日前までの購入で、新幹線や特急列車の普通車指定席が2割引、山陽新幹線「こだま」は4割引という割引率の高いきっぷです。
この「おとなびWEB早特」と比べてみましょう。
区間 | 列車 | おとなびWEB早特 |
---|---|---|
新大阪~博多 | のぞみ | 12,810円 |
新大阪~広島 | のぞみ | 8,750円 |
新大阪~博多 | こだま | 9,160円 |
新大阪~広島 | こだま | 6,250円 |
大阪~金沢 | サンダーバード | 6,230円 |
大阪~出雲市 | のぞみ やくも |
10,340円 |
「おとなびWEB早特」は普通車指定席の利用に限定されますが、上記の区間の単純往復であれば、「西日本グリーンきっぷ」よりもお得になる区間が多くなります。グリーン車の利用にこだわりがなく、主要都市間の単純往復であれば、「おとなびWEB早特」の利用も検討したほうが良いでしょう。
「おとなびWEB早特」については、以下の記事もぜひご覧ください。
また、純粋な「きっぷ」ではありませんが、山陽新幹線の「こだま」に格安で乗車できる旅行商品「バリ得」もあります。利用できるのは「こだま」と一部の「ひかり」に限られますが、割引率は30~40%とかなりお得です。前日まで購入できるので、山陽新幹線の単純往復で、時間に余裕があるのであれば、「バリ得」の利用もおすすめです。
「西日本グリーンきっぷ」は全線乗り放題を活用した周遊の旅がお得
ということで、「西日本グリーンきっぷ」は、JR西日本全線に乗り放題という特徴をいかして、周遊の旅に利用するのがおすすめです。
たとえば、京阪神地区から、山陽新幹線~山陰本線経由で中国地方を一周するような行程であれば、「西日本グリーンきっぷ」がお得になる可能性は高いでしょう。3日間用であれば途中の観光地や温泉地で2泊できます。また、5日間用は3日間用と5,000円しか違わないことを考えると、あちこち移動しなくても、同じ場所に2泊するといった行程でも、お得になるでしょう。
以上、「【西日本グリーンきっぷ】JR西日本がおとなび会員2名限定でグリーン車を利用できる乗り放題きっぷを発売、5日間用が30,000円!(1名で利用できる特別版も追加)」でした。50歳以上、2名以上などの条件を満たし、グリーン車で旅をしたいという方におすすめできるきっぷです。
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