「HIGH RAIL 1号」は満員の乗客を乗せて、10時30分に小淵沢駅を出発しました。この記事では、HIGH RAIL 1号から眺められる車窓の様子や、車内の様子などをご紹介します。
小淵沢から野辺山まで一気に登ります
小淵沢を出ると、中央本線の線路と別れて、ぐるっとループを描くように半周します。このループによって、高度をかせいでいるのですね。
地図で見るとよくわかります。「八ヶ岳高原線」というのが小海線のことです。小海線の愛称ですね。
小淵沢を出たところで大きく右にカーブして半周し、そのまま北東方向へ進路を取ります。
小淵沢停車時には車窓左側に見えていた南アルプスの山並みが、2分ほどの間に車窓右側に移動しています。進行方向右側の車窓をずっと見ていると、ループしているのがわかって面白いですよ。ちなみに、上の写真の下のほうに見える線路が中央本線です。
ループ区間が終わると、森の中に入り、眺望がきかなくなります。かなりの登り坂になっていてエンジンがうなりをあげているのがわかります。小淵沢の次の駅、甲斐小泉で小淵沢行きの臨時列車とすれ違い、さらに登っていきます。
相変わらず木々の中を走っていきますが、ところどころで、車窓右側に南アルプスや富士山、左側に八ヶ岳を望むことができます。
「ブランチセット」が届けられ車内はブランチタイムに!
このあたりで、アテンダントが各席に「ブランチセット」を届けに来てくれます。
紙製のランチボックスに入ったブランチとペットボトルのお茶です。バウチャー券と交換で受け取ります。
ざっと見ていると、私が乗車した1号車では、ほぼ全ての乗客がブランチセットを予約していたようです。びゅうの旅行商品で乗車している人が多かったようですね。
隣のボックスシートのグループは、すでに物販カウンターでビールや日本酒を調達して、ささやかな宴会を始めていました。これも汽車旅ならではの楽しみですね。
私たちは、野辺山までの車窓を堪能してから食事にしようということで、少しの間おあずけです。
車窓のハイライト、JR線の最高地点を通過して野辺山へ
10時56分に最初の停車駅、清里に到着します。午前中ということもあってか、清里から乗車する乗客は誰もいませんでした。1分停車ですぐに発車します。
清里を出てしばらくすると、パッと視界が開けて、ずっと唸り続けていたエンジン音が鳴りやみます。小淵沢からの長い長い登り坂を登り切って、JR線で最も標高が高い地点に到達したのでした。
清里と野辺山の間にある踏切のあたりが、JR線の最高地点です。標高は1,375メートル。小淵沢から500メートルも登ってきたことになります。踏切の脇には、JR線の最高地点を示す記念碑が建てられています。最高地点を通過する前にアナウンスがあり、徐行もしてくれました。
ちなみに、「HIGH RAIL 1375」の"1375"は、この標高からとった数字なのですね。
この最高地点のあたりから野辺山駅までは、視界が大きく開けて、八ヶ岳の姿を存分に眺めることができます。小海線でもっとも「高原」らしい車窓を眺められるのが、このあたりですね。
野辺山駅で5分停車、またしても撮影大会に!
11時05分に野辺山に到着。野辺山では5分間の停車時間があるので、大半の乗客は列車を降りて記念撮影です。
野辺山駅では、乗客に小さな羊羹を配っていました。列車の写真を撮って、羊羹を一つもらいます。
野辺山駅は、先ほど通過してきたJR線最高地点のすぐ近くにあるので、日本全国のJR駅の中では最も標高が高い駅になります。ホームには上の写真のような「JR線最高駅 野辺山 標高1,345米67」と書かれた記念碑が建っています。
この日は関東各地で猛暑日を記録するような猛暑でしたが、さすがに野辺山は涼しかったです。まあ、涼しさを感じたのはこの野辺山くらいでしたが…。
5分の停車時間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。小海線は単線ですので、ダイヤの関係もあるのでしょうけれど、もう少し停車時間を長めにとってもよいのになぁ、と思います。
11時10分に野辺山を出発。私たちも先ほど配られたブランチセットをいただくことにします。(つづく)
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