2024年も9月に特急「ニセコ」が札幌~函館間(函館本線:山線経由)で運転されます。2024年の「ニセコ」は、昨年に引き続き261系5000代「はまなす」編成での運転となります。晩夏の北海道旅行に取り入れて、函館本線のいわゆる「山線」の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
特急「ニセコ」、2024年は9月に16日間運転!
2024年の特急「ニセコ」の運転概要は以下のとおりです。
- 列車名: 特急「ニセコ」
- 運転日:9月7日(土)~9日(月),12日(木)~16日(月),19日(木)~23日(月),27日(土)~29日(月)
- 運転時刻(上り): 札幌 07:56発 → 函館 13:23着
- 運転時刻(下り): 函館 13:41発 → 札幌 19:28着
- 途中停車駅(上り): 手稲、小樽、余市、倶知安、ニセコ、昆布、黒松内、長万部、八雲、森、新函館北斗、五稜郭
- 途中停車駅(下り): 五稜郭、新函館北斗、大沼公園、森、長万部、黒松内、昆布、ニセコ、倶知安、余市、小樽、手稲
- 使用車両: 261系5000代「はまなす」編成(5両編成 ※全車指定席)
2018年は運転日数が9日間、2019年は12日間、2020年は8日間、2021年以降は16日間となっていますが、今年2024年も16日間の運転が予定されています。9月14日~16日、21日~23日の三連休にも運転されます。
2024年の特急「ニセコ」は多目的特急車両 261系5000代「はまなす」編成で運転!
特急「ニセコ」は、2023年の運転から、これまでのキハ183系から261系5000代「はまなす」編成に変更されています。2024年も2023年同様、「はまなす」編成での運転となります。
この車両は、通常の臨時列車にも観光向けの列車にも利用できる「多目的特急車両」として導入された車両です。JR北海道の特急列車として活躍している通常の261系とほぼ同じですが、5両編成のうち1両がフリースペースとなっています。
また、リクライニングシートが並ぶ普通車では、WiFiとコンセントを完備しているほか、インアームテーブルも全席にあります。長時間の乗車となる特急「ニセコ」でも、車内で楽しく快適に過ごせる車両になっています。
261系5000代については、JR北海道のWebサイトで車内の様子が詳しく紹介されています。
特急「ニセコ」のダイヤ(2024年)
特急「ニセコ」のダイヤ(2024年)は以下のとおりです。
2024年の運転から、上りの函館行きでは八雲駅に、下りの札幌行きでは大沼公園駅に新たに停車します。
↓上り | ↑下り | |
---|---|---|
札幌 | 07:56発 | 19:28着 |
手稲 | 08:10発 | 19:10発 |
小樽 |
08:40着 08:43発 |
18:43発 18:41着 |
余市 |
09:04着 09:14発 |
18:20発 18:20着 |
倶知安 |
09:58着 10:00発 |
17:36発 17:27着 |
ニセコ |
10:13着 10:23発 |
17:14発 16:59着 |
昆布 | 10:33発 | 16:49発 |
黒松内 | 11:09発 | 16:12発 |
長万部 |
11:29着 11:43発 |
15:53発 15:42着 |
八雲 | 12:08発 | ↑ |
森 | 12:31発 | 14:57発 |
大沼公園 | ↓ |
14:30発 14:21着 |
新函館北斗 | 13:07発 | 14:00発 |
五稜郭 | 13:19発 | 13:46発 |
函館 | 13:23着 | 13:41発 |
特急「ニセコ」、北海道新幹線との乗り継ぎ・所要時間は?
特急「ニセコ」は、上り・下りともに、新函館北斗駅で北海道新幹線に接続しています。2024年のダイヤでは、以下のように乗り継ぎができます。
↓上り | ↑下り | ||
---|---|---|---|
特急ニセコ | 札幌 | 07:56発 | 19:28着 |
ニセコ | 10:23発 | 16:59着 | |
新函館北斗 | 13:07着 | 14:00発 | |
北海道新幹線 | - | はやぶさ32号 | はやぶさ13号 |
新函館北斗 | 13:39発 | 13:33着 | |
東京 | 18:04着 | 09:36発 |
所要時間は、東京~ニセコ間で約7時間30分~40分です。
さすがに7時間半以上かかると、航空機でのアクセスのほうが断然早いのでは? と思われるかもしれません。
ところが、ニセコは、新千歳空港からはかなり離れており、バスでも3時間くらいかかります。しかも、新千歳空港⇔ニセコの直通バスは冬季のスキーシーズンのみの運転であることが多く、それ以外のシーズンではいったん札幌駅へ出る必要があります。冬季の新千歳空港~ニセコの直通バスを利用したとしても、羽田空港からニセコまでは6時間程度を要します。
このような事情を考えると、(9月のニセコ観光の需要がどのくらいあるかは不明ですが)北海道新幹線~特急「ニセコ」でのニセコへのアクセスは、意外といいところを突いているのではないでしょうか。
特急「ニセコ」にお得に乗車できる割引きっぷ「特急トクだ値1」
特急「ニセコ」の運転日すべてで、特急「ニセコ」にお得に乗車できる割引きっぷ「特急トクだ値1」が設定されます。
- きっぷ名: 特急トクだ値1
- 利用期間: 特急ニセコの運転日すべて
- 対象列車: 特急ニセコ(函館行き・札幌行き)
- 割引率: 函館行き30%引き、札幌行き40%引き
- 購入期限: 前日の23時50分まで(えきねっと限定)
主な設定区間と価格は以下の表のとおりです。
設定区間 | 通常料金 |
特急トクだ値1 【函館行き(上り) |
特急トクだ値1 【札幌行き(下り)】 |
---|---|---|---|
札幌 ⇔ 倶知安 | 3,780円 | 2,640円 | 2,260円 |
札幌(市内)⇔ 新函館北斗 | 8,560円 | 5,980円 | 5,130円 |
札幌(市内)⇔ 五稜郭・函館 | 8,890円 | 6,210円 | 5,330円 |
手稲 ⇔ 倶知安 | 3,570円 | 2,490円 | 2,130円 |
小樽 ⇔ 倶知安 | 2,970円 | 2,070円 | 1,770円 |
小樽 ⇔ 新函館北斗 | 7,790円 | 5,440円 | 4,670円 |
小樽 ⇔ 五稜郭・函館 | 8,230円 | 5,750円 | 4,930円 |
函館行きが30%引き、札幌行きが40%引きと、割引率はかなり大きくなっています。ただし、席数限定ですので、空席があるからと割引価格で購入できるとは限りません。特急「ニセコ」の乗車を考えていらっしゃる方は、1か月前の発売日にえきねっとで「特急トクだ値1」を購入しておくことをおすすめします。
特急「ニセコ」は、札幌~余市・ニセコへの旅行にもおすすめ!
特急「ニセコ」の別の使い方としては、札幌から直通列車が運転されていない余市やニセコへの旅行に利用するというものです。
札幌駅からの列車はたいてい小樽駅止まりで、そこから先へ行くには乗り換えが必要です。ニセコまで行こうとすると、さらに倶知安駅での乗り換えが必要です。倶知安駅から先は、普通列車の本数が少なく、1日7往復しかありません。
特急「ニセコ」は、札幌駅07時56分発で、余市駅には09時04分、ニセコ駅には10時13分に到着します。札幌駅からのお出かけには利用しやすい時間帯ですし、乗り換えも不要で便利です。
道外からの観光の場合でも、札幌駅からニセコ、函館などの道南へと周遊する旅であれば、札幌発の特急「ニセコ」を有効に使うことができそうです。
余市の観光スポットの一つとして、余地駅から徒歩5分のところにある「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」があります。お酒好きの方はもちろんのこと、そうでない方も、蒸溜所の見学コース(無料、要予約)はなかなか興味深いと思います。「ニッカウヰスキー余市蒸溜所」の見学記については、以下の記事もご覧ください。
以上、『2024年夏も特急「ニセコ」を札幌~函館間(山線経由)で運転! 車両は261系5000代「はまなす」編成に!』でお届けしました。普段、特急列車が走らない函館本線の山線(長万部~札幌)を、特急「ニセコ」でゆったりと時間をかけて旅をするのもよさそうですね。
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