JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」。たまったポイントをSuicaにチャージできるなど、使い勝手の良いポイントサービスですが、Suicaで鉄道に乗車したり、新幹線に乗車したりするだけで「JRE POINT」が貯まるのをご存知でしょうか? この記事では、どうやってJRE POINTを貯めるとお得に貯められるのか、鉄道に乗車してポイントを貯める点に絞って解説します。
JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」とは?
「JRE POINT」はJR東日本が運営するポイントサービスです。これまで、JR東日本のサービスとして乱立していたポイント制度を一元化したのが「JRE POINT」です。
貯まった「JRE POINT」は、Suicaにチャージできるほか、駅ビルやJR東日本のショッピングモールサイト「JRE MALL」でのお買い物に利用したり、商品と交換したりすることができます。
Suicaにチャージできますので、駅や駅ビルの中だけでなく、街中では、ほぼ現金と同じように使うことができます。
鉄道乗車での「JRE POINT」の貯め方
世の中にはたくさんのポイントサービスがありますが、「JRE POINT」が特徴的なのは、鉄道への乗車でポイントが貯まる点です。鉄道会社ならではのサービスですね。
それでは、鉄道に乗車して「JRE POINT」を貯める方法には何があるのでしょうか? 2023年4月現在、以下のような鉄道の乗車で「JRE POINT」が貯まります。
貯め方 | ICカードのSuica | モバイルSuica | サービス期間 |
---|---|---|---|
Suicaのチャージ残高で 鉄道に乗車 |
200円で1ポイント (0.5%) |
50円で1ポイント (2%) |
実施中 |
Suicaグリーン券の購入 |
200円で1ポイント (0.5%) |
50円で1ポイント (2%) |
実施中 |
モバイルSuica定期券の購入 | - |
50円で1ポイント (2%) |
実施中 |
「タッチでGo!新幹線」での 新幹線自由席利用 |
200円で1ポイント (0.5%) |
50円で1ポイント (2%) |
実施中 |
Suica定期券区間内での 新幹線自由席の利用 |
200円で1ポイント (0.5%) |
50円で1ポイント (2%) |
実施中 |
オフピークポイント サービス |
オフピーク時にSuica通勤定期券で入場 1~4回目: 5ポイント 5~20回目: 25ポイント (エリア限定、1日1回のみ) |
2023/4/1~ 2024/3/31 |
|
リピートポイント サービス |
同一運賃区間10回利用で1回分相当還元 11回目以降は運賃の10%相当を還元 |
実施中 | |
えきねっとでのきっぷ購入 (チケットレスで乗車) |
新幹線eチケットサービス: 2.0% えきねっとチケットレスサービス: 5.0% (受取時決済の場合はいずれも0.5%) |
実施中 | |
えきねっとでのきっぷ購入 (紙のきっぷで乗車) |
0.50% | 実施中 |
以下では、それぞれの貯め方について、詳しく解説します。
Suicaのチャージ残高で鉄道に乗車
あらかじめ「JRE POINT」のサイトで登録したSuicaを利用して、鉄道に乗車すると、その運賃に応じて「JRE POINT」が貯まります。
- Suicaチャージ残高での鉄道の乗車
- ICカードのSuica: 200円あたり1ポイント(0.5%)
- モバイルSuica: 50円あたり1ポイント(2.0%)
この方法が、もっともわかりやすい「JRE POINT」の貯め方でしょう。いったん、「JRE POINT」のサイトでSuicaを登録してしまえば、特に難しい手続きなどは不要です。あとは勝手にポイントがたまっていきます。
Suicaのチャージ残高で鉄道に乗車する距離は、一般的にはそれほど長くはないでしょう。運賃も数百円~千円程度のことが多いかもしれません。それでも、ちりも積もれば……というやつで、ひと月に1万円分(例えば、運賃400円×25回など)乗車したとすると、
- ICカードのSuica: 50ポイント
- モバイルSuica: 200ポイント
の「JRE POINT」が貯まります。
利用開始前に「JRE POINT」のWebサイトでSuicaを登録するだけですから、まだ登録していない方は、すぐに登録してみましょう。
Suicaグリーン券の購入
首都圏の普通列車に連結されている2階建てグリーン車に乗車する際に、Suicaでグリーン券を購入すると、その購入額に応じた「JRE POINT」が貯まります。
東海道線や高崎線・宇都宮線の列車に連結されている2階建てのグリーン車を見たことがある方も多いでしょう。
Suicaグリーン券の価格と貯まる「JRE POINT」は以下の通りです。
曜日 | 距離 |
グリーン券 の価格 |
JRE POINT ICカードSuica |
JRE POINT モバイルSuica |
---|---|---|---|---|
平日 | 50kmまで | 780円 | 3ポイント | 15ポイント |
51km以上 | 1,000円 | 5ポイント | 20ポイント | |
休日 | 50kmまで | 580円 | 2ポイント | 11ポイント |
51km以上 | 800円 | 4ポイント | 16ポイント |
出張や旅行などで、普通列車のグリーン車を利用する方にはおすすめの貯め方です。
モバイルSuicaのほうが付与される「JRE POINT」が多いのは、Suica残高での鉄道への乗車と同様です。
グリーン車に乗車する際には、あらかじめグリーン券を購入しておく必要があります。ICカードタイプのSuicaでは、駅のホームなどに設置されているグリーン券の券売機で購入する必要がありますが、モバイルSuicaであれば手持ちのスマーフォンで、どこでも購入することができます。Suicaのチャージ残高が足りなくても、クレジットカードでの決済も可能です。使い勝手の面でも、モバイルSuicaをぜひおすすめしたいです。
なお、首都圏の普通列車に連結されているグリーン車については、以下の記事をご覧ください。
また、本記事の焦点とは少しずれますが、首都圏の普通列車に連結されているグリーン車に乗車する際に必要な「Suicaグリーン券」を、JRE POINTを使って交換することができます。距離・曜日によらず、一律600ポイントで交換できますので、お得になる場合が多いです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
モバイルSuica定期券の購入
モバイルSuicaで定期券を購入すると、その購入額50円につき1ポイントの「JRE POINT」が貯まります。
- 「モバイルSuica定期券」の購入
- ICカードのSuica: 対象外
- モバイルSuica: 購入額50円あたり1ポイント(2.0%)
さらに太っ腹なことに、JR線だけでなく、他社線を含む定期券(JR線と私鉄や地下鉄などを含む連絡定期)を購入した場合も、JR線の区間だけでなく、全線を通しての購入額が「JRE POINT」付与の対象になります。
定期券は頻繁に購入するものではありませんが、購入額は大きくなりがちです。例えば、5万円の定期券を購入したとすると、それだけで、なんと1000ポイントもの「JRE POINT」が貯まります。
ICカードタイプの定期券では「JRE POINT」は貯まりませんので、高額な定期券を購入する方は、ぜひモバイルSuicaを利用することをおすすめします。
「タッチでGo!新幹線」での新幹線自由席利用
JR東日本の新幹線に、Suicaのチャージ残高だけで、普通車自由席に乗車できるサービスが「タッチでGo!新幹線」です。
- 「タッチでGo!新幹線」の利用
- ICカードのSuica: 200円あたり1ポイント(0.5%)
- モバイルSuica: 50円あたり1ポイント(2.0%)
2023年4月現在、サービスエリアは以下の通りです。
- 東北新幹線 東京~盛岡,盛岡~新青森
- 盛岡駅をまたがる区間の利用はできない
- 秋田新幹線 東京~盛岡,盛岡~秋田
- 盛岡駅をまたがる区間の利用はできない
- 山形新幹線 福島~山形~新庄
- 上越新幹線 東京~新潟,越後湯沢~ガーラ湯沢
- 北陸新幹線 東京~上越妙高
JR東日本のすべての新幹線が「タッチでGo!新幹線」のサービスエリアになっています。
いずれも、普通車自由席のみが対象ですので、全車指定席の「はやぶさ」「こまち」「かがやき」「つばさ」には乗車できません。
ただし、仙台~盛岡間の駅相互完結での利用の場合(仙台~盛岡間の駅に停車する「はやぶさ」「こまち」のみ)や、秋田新幹線の盛岡~秋田の駅相互完結で利用する場合は「はやぶさ」や「こまち」の空席を利用できます。また、山形新幹線の福島~新庄の駅相互完結で利用する場合は「つばさ」の空席を利用できます。
この「タッチでGo!新幹線」を利用すると、利用額に応じて「JRE POINT」が貯まります。
区間 | タッチでGo! のお値段 |
JRE POINT ICカードSuica |
JRE POINT モバイルSuica |
---|---|---|---|
東京~宇都宮 東京~高崎 |
4,490円 | 22ポイント | 89ポイント |
東京~那須塩原 東京~上毛高原 |
5,490円 | 27ポイント | 109ポイント |
「タッチでGo!新幹線」のお値段は、新幹線の乗車駅~降車駅の通常運賃+自由席特急料金と同額です。普通に乗車券(きっぷ)や特急券を購入するのに比べて、割引はないのですが、「JRE POINT」が貯まる分だけお得になります。
「タッチでGo!新幹線」については、以下の記事をご覧ください。新幹線の短距離利用や、青春18きっぷ旅での「ワープ」利用にとても便利なサービスです。
Suica定期券区間内での新幹線自由席の利用
Suica定期券の区間内に、新幹線駅が2駅以上含まれる場合は、Suica定期券を乗車券として、その2駅間で新幹線の自由席を利用することができます。
- Suica定期券区間内での新幹線自由席の利用
- ICカードのSuica: 200円あたり1ポイント(0.5%)
- モバイルSuica: 50円あたり1ポイント(2.0%)
例えば、東京~上尾間に定期券を持っている場合、
- 東京~大宮間で新幹線(自由席)を利用
- 大宮~上尾で在来線を利用
という形で新幹線を利用することができるのです。
このとき、新幹線の特急料金は、「Suica定期券用特急料金」が適用されます。「Suica定期券用特急料金」は、
- 基本的に無割引の自由席特急料金と同額
- 「定期券用新幹線自由席回数券」の設定がある区間では、回数券1回分の料金と同額
となっています。
そして、この「Suica定期券用特急料金」が、「JRE POINT」の対象になります。
前述の東京~上尾間の定期券で、東京~大宮間で新幹線に乗車する場合、
- 東京~大宮間の「Suica定期券用特急料金」は1,050円のため、
- ICカードSuicaでは、5ポイントのJRE POINTが貯まる
- モバイルSuicaでは、21ポイントのJRE POINTが貯まる
ということになります。
この「JRE POINT」の貯め方は、新幹線駅が二駅以上含まれる定期券を持っている方限定になりますが、対象になる方は覚えておいて損はないでしょう。
オフピークポイントサービス(2023年4月1日~2024年3月31日限定,要エントリー)
Suica通勤定期券で、JR東日本が指定するエリアでオフピーク利用した場合に JRE POINT が付与されるサービスが「オフピークポイントサービス」です。
以前から期間限定サービスとして実施されてきましたが、2023年3月からの「オフピーク定期券」の導入に伴い、JRE POINTの「オフピークポイントサービス」の適用範囲が大幅に変更になりました。
Suica定期券をJRE POINTに登録して、JRE POINT のWebサイトでエントリーしておくと、Suica通勤定期券で、平日朝の通勤ラッシュのピークを外した前後の時間帯に乗車した場合に、JRE POINTが付与されるサービスです。
- 対象エリア: JR東日本 在来線首都圏エリア(下図参照)
- 乗車駅・降車駅ともにエリア内の場合にポイント還元対象となります
- ポイント還元方法・還元ポイント数
- 駅毎に設定されるピーク時間(1時間半)の前後1時間をポイント還元対象とする
- 毎月1~4回目: 5ポイント
- 毎月5回目以降: 25ポイント
- ポイント還元の上限: 20回・420ポイントまで
- 駅毎に設定されるピーク時間(1時間半)の前後1時間をポイント還元対象とする
- 実施期間: 2023年4月1日~2024年3月31日
対象エリアは下の図のとおりです。乗車駅・降車駅ともに青枠エリア内の場合に限り、JRE POINT の還元対象となります。ただし、乗車駅・降車駅ともに赤枠の場合は対象外です。
また、駅毎に設定されているピーク時間帯については、JR東日本のオフピークポイントの特設サイトに掲載されています。
なお、「オフピークポイントサービス」を利用するには、JRE POINTのWebサイトで、JRE POINTのアカウントにSuica定期券を登録(紐づけ)したうえで、「オフピークポイントサービス」にエントリーする必要があります。
- JRE POINT のアカウントを作成(アカウントを持っていない場合)
- JRE POINTのWebサイトで「Suicaで新規登録」へ
- JRE POINT のアカウントにSuica定期券を登録する
- JRE POINTのWebサイトで「Suicaを追加する」へ
- JRE POINT のWebサイトで「オフピークポイントサービス」にエントリーする
- オフピークポイントサービスの特設サイトで「オフピークポイントサービス」にエントリーする
詳細については、JR東日本の特設サイトをご覧ください。
リピートポイントサービス
同一運賃区間を月10回以上利用すると、運賃1回分相当の JRE POINT を還元するサービスです。さらに、11回以上利用した場合には、11回目以降の利用ごとに、運賃の10%相当のJRE POINTを還元します。
- 対象エリア: JR東日本 在来線の全てのSuicaエリア
- ポイント還元方法
- 同一運賃区間の利用が同一月内に10回以上で運賃1回分相当のJRE POINTを付与
- 月11回以上の利用で、1回毎に運賃の10%相当のJRE POINTを付与
- 実施時期: 実施中
回数券の代替となるようなサービスです。
回数券は同じ乗車区間が対象ですが、本サービスは「同一運賃区間」が対象となります。同一運賃区間とは、同じ運賃で乗れる区間全てが対象になるということです。
JR東日本のニュースリリースであげられている例では、
- 東京~赤羽(230円)
- 東京~蒲田(230円)
- 品川~川崎(230円)
は、乗車区間は異なるものの、全て「同一運賃区間」ということになるそうです。
「リピートポイントサービス」は、JRE POINTにSuicaを登録するだけで利用できます。また、Suicaのチャージ残高で鉄道に乗車した場合に付与されるJRE POINT(ICカードで0.5%、モバイルSuicaで2%)もあわせて付与されます。
このサービスは、従来の回数券を置き換えるだけでなく、在宅勤務・リモートワークで通勤定期券を購入しなくなった層への割引サービスという意味合いもありそうです。通勤定期券を購入するほど出社はしないが、月に何度かは出社するという場合、月に5回以上出社すれば、1乗車分の運賃相当(または10%相当)のJRE POINTが付与されることになります。
詳細については、JRE POINTのWebサイトをご確認ください。
「えきねっと」でのきっぷ購入
2021年6月27日に実施された「えきねっと」のリニューアル以降、「えきねっと」できっぷを購入したときに JRE POINT が付与されるようになります。
付与される JRE POINT は、きっぷの受け取り方やサービス・商品によって異なります。具体的には、以下のようになります。
乗車方法 | 対象列車 | 商品名/サービス名 | 対象金額 |
JRE POINT 付与率 |
---|---|---|---|---|
チケットレス | 新幹線 |
新幹線eチケットサービス (えきねっとトクだ値等も含む) |
商品価格 | 2.0% |
在来線 特急列車 |
えきねっとチケットレスサービス | 商品価格 | 5.0% | |
えきねっとトクだ値 (チケットレス特急券) |
||||
えきねっとチケットレス 座席指定券 |
||||
紙のきっぷ |
在来線 特急列車 |
在来線特急列車の えきねっとトクだ値 |
商品価格 | 0.5% |
新幹線 |
新幹線eチケットサービス (紙のきっぷを受け取る場合) |
商品価格 | ||
その他の紙のきっぷ | 商品価格 | |||
特別企画乗車券 | 商品価格 |
チケットレスサービスの「新幹線eチケット」や「えきねっとチケットレス」「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」が付与率2~5%と優遇される一方で、紙のきっぷを受け取る場合には0.5%しかポイントが付与されません。
また、JRE POINTを利用して、新幹線・特急列車に乗車できる「特典チケット」への交換や、新幹線の座席のアップグレードもできるようになりました。
詳しくは、以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。
これまで紹介してきたように、すでにSuicaで鉄道に乗車することでJRE POINTが貯まるサービスが開始されていますが、いずれも比較的短距離の乗車が対象になっています。
「えきねっと」で購入するのは、新幹線・特急列車のきっぷが多いですから、長距離の乗車でもJRE POINTが貯まるようになるわけです。
「JRE POINT」を貯めるならモバイルSuicaが絶対に有利!
ここまで見てきたように、鉄道に乗車するだけで「JRE POINT」を貯める方法はいろいろあります。中でも、多くの方が利用できそうなのは、Suicaチャージ残高での鉄道乗車と、モバイルSuicaでの定期券購入でしょう。
そして、効率的に「JRE POINT」を貯めるには、絶対にモバイルSuica利用がおすすめ です。
- ICカードSuica: 200円で1ポイント(0.5%相当)
- モバイルSuica: 50円で1ポイント(2%相当)
ICカードのSuicaで貯まる「JRE POINT」が利用額の0.5%相当なのに対して、モバイルSuicaではその4倍の2%相当です。クレジットカード等のポイント制度を見ても、2%もポイントが貯まるものはそうそうありません。
そして、一気に「JRE POINT」を貯めるチャンスとなるのが定期券の購入ですが、「JRE POINT」の対象になるのはモバイルSuica定期券のみです。
なお、「モバイルSuica」として登録できるのは、以下の端末・サービスを利用する場合です。
- Androidスマートフォンの「モバイルSuica」
- おサイフケータイ対応の機種に限る
- Androidスマートフォンの「GooglePlay」
- おサイフケータイ対応の機種に限る
- iPhoneの「ApplePay」
ビューカードでの決済・チャージとあわせてポイント二重取り!
鉄道の乗車で「JRE POINT」が貯まることはおわかりいただけたかと思いますが、さらに「JRE POINT」をたくさん貯める方法があります。
それは、JR東日本のクレジットカード「ビューカード」(VIEWカード)で、Suicaにオートチャージする方法です。
JR東日本のクレジットカード「ビューカード」でお買い物をすると、1,000円につき「JRE POINT」が5ポイント貯まります。ポイント還元率は0.5%で、たいていのクレジットカードと同レベルです。
ただし、以下の利用に関しては、「VIEWプラス」として、ポイントが通常の3倍~6倍(「ビューゴールドカード」の場合は最大で16倍)も貯まるようになります。
※カッコ内は「ビューゴールドカード」の場合の付与率
- 「えきねっと」でのJR券購入(予約時決済のみ): 3.0%(8.0%)
- モバイルSuicaで「モバイルSuicaグリーン券」購入: 3.0%(8.0%)
- モバイルSuicaで「モバイルSuica定期券」を購入: 3.0%(4.0%)
- Suicaにオートチャージ: 1.5%(1.5%)
- モバイルSuicaにチャージ: 1.5%(1.5%)
ビューカードのポイントが3倍以上になるだけでも十分に還元率は高いのですが、前述の「鉄道の乗車」でさらにJRE POINTが貯まる仕組みと併用すると、さらにポイントを貯めることができます。
それは、ビューカードでチャージしたSuicaで鉄道に乗車する という方法です。
- ビューカードでSuicaにチャージ
- Suicaチャージ残高で鉄道に乗車(以下の場合)
- 通常のSuicaでの鉄道の乗車
- Suicaグリーン券の購入
- 「タッチでGo!新幹線」での新幹線自由席利用
- Suica定期券区間内での新幹線自由席の利用
例えば、1,000円をビューカードでSuicaにチャージし、その1,000円で鉄道に乗車したとします。その場合、「JRE POINT」はどのくらい貯まるでしょうか?
- ビューカードで1,000円をチャージ
- ICカードSuica: 15ポイント ※オートチャージの場合のみ
- モバイルSuica: 15ポイント
- Suicaのチャージ残高で鉄道に乗車(運賃1,000円分)
- ICカードSuica: 5ポイント
- モバイルSuica: 20ポイント
合計で、ICカードSuicaでは20ポイント(還元率2%相当)、モバイルSuicaではなんと35ポイント(還元率3.5%相当)も「JRE POINT」が貯まります。
ビューカードのユーザーならば、これを活用しない手はないでしょう。
なお、ビューカードのポイントが3倍になる「VIEWプラス」のサービス内容の改定が2021年7月に実施されました。モバイルSuica、ネット決済がより優遇される一方、駅窓口や駅の指定席券売機での支払い・決済は「VIEWプラス」の対象外となりました。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
鉄道の乗車で「JRE POINT」を貯めるための準備
以上、ご紹介したように、鉄道の乗車で「JRE POINT」を貯めることができます。ふだん、JR東日本の路線に多く乗車する方は、「JRE POINT」を貯められるようにしておきましょう。
以下では、鉄道の乗車で「JRE POINT」を貯めるための準備をご紹介します。
JRE POINT WEB で会員登録・Suicaの登録
まず最初に必要なのが、「JRE POINT WEBサイト」での会員登録とSuicaの登録です。
「JRE POINT WEBサイト」にアクセスしましょう。
以下のページに、画像入りで登録の方法が書いてありますので、このとおりに進めましょう。
必要となるものは以下の通りです。
- メールアドレス(JRE POINT WEBサイトでのユーザIDとして利用)
- パスワード(JRE POINT WEBサイトにログインするときに必要)
- 第2パスワード(JRE POINT WEBサイトのいくつかのサービスで必要)
- ICカードのSuica、または、モバイルSuica
なお、無記名のICカードタイプのSuicaは利用できません。記名式の「My Suica」や、Suica定期券、Suica付きビューカードなどを用意しましょう。
Suicaと「JRE POINT」を結び付けているものは、Suicaに記載された「SuicaID番号」と呼ばれる"JE"ではじまる17桁の番号です。Suicaの登録時には、この「SuicaID番号」が必要になりますので、間違えないように入力しましょう。
複数のSuicaの登録も可能
一つの「JRE POINT」のアカウントには、複数のSuicaを登録することができます。
モバイルSuicaとSuica付きビューカードや、Suica定期券とモバイルSuicaなど、複数のSuicaをお持ちの方は、「Suicaの追加登録」をしておきましょう。
複数のSuicaを登録しておけば、どのSuicaを利用しても「JRE POINT」が貯まるようになります。
以下の「JRE POINT WEBサイト」のトップページから、「Suicaを追加する」ボタンを押して、JRE POINT WEBサイトに登録したID(メールアドレス)とパスワードでログインします。
「Suicaを追加する」ボタンを押せば、Suicaを追加で登録することができます。
具体的な手順は、以下のページに記載されています。
ビューカードの登録
前述の「ビューカードでSuicaにチャージ」を利用するためには、「JRE POINT WEBサイト」で、JRE POINTのアカウントにビューカードを登録する必要があります。
ビューカードを登録しておけば、ビューカードでのお買い物やSuicaへのチャージの際に、JRE POINT が自動的に貯まります。
手順は以下のページにあります。
ここでは、ビューカードにあらかじめ記載されている「JRE POINT番号」を入力します。
「JRE POINT 番号」は、クレジットカード番号や、前述の「SuicaID番号」とは異なりますので、注意しましょう。「JRE POINT 番号」の確認方法は、下記のサイトをご覧ください。
貯まった「JRE POINT」で鉄道の旅を楽しもう!
この記事で紹介した方法で「JRE POINT」を貯めたら、何に使うのが良いでしょうか? 一番無難なのは、1ポイント=1円でSuicaにチャージする使い方ですが、それだけではつまらないですね。ここでは、鉄道の旅に利用できるお得な使い方を紹介します。
青春18きっぷとの相性もバッチリ! 「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」
鉄道の旅が好きな方におすすめなのが、首都圏の普通列車に連結されているグリーン車に乗車できる「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」への交換です。
「JRE POINT」600ポイント(600円相当)でSuicaグリーン券に交換できます。グリーン料金は、580円~1,000円です。土休日/50kmまでは580円ですが、それ以外(土休日/51km以上、平日)は600円以上しますので、お得に利用することができます。
「JRE POINT」でSuicaグリーン券を利用する方法は、以下の記事をご覧ください。
新幹線・在来線特急列車に乗車できる「特典チケット」に交換
「JRE POINT」がたくさん貯まったら、JR東日本の新幹線や特急列車に乗車できる「JRE POINT特典チケット」に交換するのもいいでしょう。
- 新幹線: 新幹線の普通車指定席に乗車できる(乗車券+指定席特急券相当に交換)
- 特急列車: えきねっとチケットレスサービスで特急列車に乗車できる(指定席特急料金相当に交換)
「JRE POINT特典チケット」は、上のように新幹線と在来線特急列車で内容が異なります。新幹線は「新幹線eチケット」相当、つまり、乗車券+指定席特急券相当に交換できます。在来線特急列車は、指定席特急券相当のみに交換できます。
必要なポイント数は乗車する距離によって、以下のようになっています。
商品名 | 乗車km | 利用ポイント |
---|---|---|
JRE POINT 特典チケット (新幹線 eチケットサービス) |
0Km ~100Km | 2,160ポイント |
101Km ~200Km | 4,620ポイント | |
201Km ~400Km | 7,940ポイント | |
401Km以上 | 12,110ポイント | |
JRE POINT 特典チケット (えきねっとチケットレスサービス) |
0Km ~50Km | 460ポイント |
51Km ~100Km | 720ポイント | |
101Km ~200Km | 1,280ポイント | |
201Km以上 | 1,940ポイント |
いずれも、1ポイント=1円相当で計算すると、正規運賃+料金よりもだいぶ安くなります。新幹線の場合は数千ポイントが必要になりますが、在来線特急列車は1000ポイント前後から気軽に利用できます。
新幹線の座席をアップグレードできる「JRE POINT アップグレード」
「JRE POINT アップグレード」は、新幹線eチケット専用のサービスで、普通車指定席の料金で、グリーン車やグランクラス(軽食サービスなし/あり)へアップグレードできます。
アップグレードに必要な JRE POINT は、列車とアップグレードする座席種別によって異なり、以下の表のようになっています。
路線 | 列車 |
グリーン車 アップグレード |
グランクラス(軽食なし) アップグレード |
グランクラス(軽食あり) アップグレード |
---|---|---|---|---|
北海道・ 東北新幹線 |
はやぶさ | 3,500 ポイント | 6,500 ポイント | 8,500 ポイント |
はやて やまびこ |
3,000 ポイント | 6,000 ポイント | - | |
なすの | 1,500 ポイント | 4,500 ポイント | - | |
秋田新幹線 | こまち | 3,000 ポイント | - | - |
山形新幹線 | つばさ | 3,000 ポイント | - | - |
北陸新幹線 |
かがやき はくたか |
3,000 ポイント | 6,000 ポイント | 8,000 ポイント |
あさま | 2,000 ポイント | 5,000 ポイント | - | |
上越新幹線 | とき | 3,000 ポイント | 6,000 ポイント | - |
たにがわ | 1,500 ポイント | 4,500 ポイント | - |
距離によらずに一定ですので、長距離のほうがアップグレードのお得感が高くなります。新幹線で長距離を旅するときに、グリーン車やグランクラスにアップグレードして利用するとよいでしょう。
4つの候補からランダムに選ばれる新幹線駅にJRE POINT6,000ポイントで往復「どこかにビューーン!」
少し変わったサービスが、4つの候補からランダムに選ばれる新幹線駅に、JRE POINT 6,000ポイントで往復できる「どこかにビューーン!」です。
2023年春現在、「どこかにビューーン!」の発駅は東京駅、上野駅、大宮駅に限定されていますが、行先候補駅は、JR東日本の新幹線駅全体(おおむね片道150km以上)になっています。遠い駅が当たれば、正規料金の8割引きと激安で新幹線の旅が楽しめます。
行先がランダムに決まってしまうので、特定の場所に旅行に行きたい場合には使えませんが、選ばれた駅から自分なりの旅を楽しめる方であれば、かなりお得に旅ができるサービスです。
「どこかにビューーン!」については、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
以上、「鉄道に乗ってJRE POINTを貯めよう! Suica、定期券、新幹線…お得な JRE POINT の貯め方まとめ! ビューカードのチャージとセットで3.5%還元も!」でした。Suicaの登録さえしてしまえば、あとは利用するたびに勝手に「JRE POINT」が貯まっていきます。この使い勝手の良さが魅力ですので、まだ登録をしていない方は、ぜひ登録して利用してみてください。
コメント
ひさ (id:kzlife)さん
こんにちは!
電車に乗るだけでポイントが貯まってSuicaにチャージ出来るなんて、JRも太っ腹ですよね(*´∀`)
こないだ機種変更してモバイルSuicaの番号変更しなきゃと試行錯誤していたのですが、JREポイントのアプリを入れてると自動でSuica番号も移行されるらしく何の手間もありませんでした。
交換出来る商品がショボいですが、東急の「のるるんポイント」もいいですよー!
名誉駅長になるとオリジナルPASMOが貰えますし!
ハヤトさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
JR東日本は、新幹線や特急列車があって、切符の値段も高くなるので、ポイントが貯まるのはありがたいですね。
モバイルPASMOも始まって、私鉄のポイントサービスも充実してきそうですね。
モバイルSuicaに負けないサービスを期待したいですね。