「JR九州フリーきっぷ」は、九州へのフライトの機内や、各社の旅行商品のオプションとして付けられる専用のフリーきっぷです。全九州のほか、エリアを絞った合計6つのフリーきっぷが発売されており、新幹線や特急列車にも乗車できる優れモノのきっぷです。JR九州自身が発売するフリーきっぷには存在しないものもラインナップされているため、乗り鉄や鉄道旅行にはピッタリです。
この記事では、九州方面へのフライトや旅行商品専用に設定されている「JR九州フリーきっぷ」についてまとめて紹介します。「JR九州フリーきっぷ」を購入できるエアラインや、旅行商品を購入できる旅行会社も紹介します。
九州へのフライト・旅行商品に付けられる「JR九州フリーきっぷ」
「JR九州フリーきっぷ」は、九州方面へのフライトの機内販売や、九州への往復フライトが含まれる旅行商品のオプションとして購入できる専用のフリーきっぷです。フリーきっぷ単体をJR九州の窓口などで購入することはできません。
「JR九州フリーきっぷ」の特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。
- 全九州(JR九州全線)のほか、北九州、西九州、中九州、由布院・別府、鹿児島・宮崎のフリーエリアを限定したきっぷもあり、旅行の行程に合わせて選択できる
- フリーエリア内では新幹線や特急列車の自由席にも乗車できる
- 乗車当日に空席があれば差額を支払うことで普通車指定席にも乗車できる(全九州フリーきっぷは6回まで追加負担なしで指定席に乗車可能)
JR九州では、新幹線や特急列車に乗り放題のフリーきっぷはあまりありません。その点だけでも、この「JR九州フリーパス」は魅力的です。
JR九州フリーきっぷのラインナップ
「JR九州フリーきっぷ」のラインナップは以下の表のとおりです。きっぷ名をタップすると、各きっぷの説明へ移動します。
きっぷ名 | フリーエリア | 新幹線 | 指定席 | 有効期間 | 価格例 |
---|---|---|---|---|---|
全九州フリーきっぷ |
JR九州全線 |
九州新幹線 西九州新幹線 |
6回まで | 3日~5日間 |
33,000円~ 36,000円 |
北九州フリーきっぷ |
博多~小倉 ~門司港・下関 |
× | △ | 2日間 |
2,900円~ 3,000円 |
西九州フリーきっぷ |
博多~ 西九州エリア |
西九州新幹線 (2回乗車可) |
△ | 2日~3日間 |
9,000円~ 10,500円 |
西九州新幹線 (回数制限脚) |
△ | 2日~3日間 |
10,400円~ 12,000円 |
||
中九州フリーきっぷ |
博多~ 中九州エリア |
九州新幹線 博多~熊本間 (1回のみ) |
△ | 2日~3日間 |
10,100円~ 12,000円 |
由布院・別府 フリーきっぷ |
博多・小倉 ~由布院・別府 エリア |
× | △ | 2日~3日間 |
7,500円~ 9,500円 |
鹿児島・宮崎 フリーきっぷ |
鹿児島~指宿 鹿児島~宮崎 など |
× | △ | 2日~3日間 |
5,400円~ 7,200円 |
※価格は「JR九州フリーきっぷ」を発売する航空会社や旅行会社によって若干異なります。上表の価格はあくまで参考価格としてご覧ください。
※指定席:△は、利用当日に空席があれば、自由席との差額を支払うことで指定席に乗車できることを示します。
全九州フリーきっぷ: JR九州の新幹線・特急列車の乗り鉄におすすめ!
「全九州フリーきっぷ」は、九州新幹線、西九州新幹線を含むJR九州全線に3日間~5日間乗り放題となるフリーきっぷです。
- きっぷ名: 全九州フリーきっぷ
- 有効期間: 3~5日間
- 価格: 33,000円~36,000円
- フリーエリア: JR九州全線(下図参照)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車自由席に乗り放題、指定席に6回まで乗車可能
- 引換駅: 博多, 小倉, 佐賀, 長崎, ハウステンボス, 諫早, 大村, 新大村, 別府, 大分, 由布院, 熊本, 肥後大津, 宮崎空港, 宮崎, 鹿児島中央
「全九州フリーきっぷ」はJR九州全線が乗り放題となりますが、価格は33,000円~と安くありません。かなり新幹線や特急列車に乗車しないと元が取れません。
比較対象となるきっぷとしては、JR九州が発売する「ぐるっと九州きっぷ」があります。単体では普通列車・快速列車にしか乗れませんが、特急券を購入すれば、新幹線や特急列車にも乗車できます。
「ぐるっと九州きっぷ」は3日間有効で14,300円、「JR九州フリーきっぷ」は3~5日間有効で33,000円~。2万円近く差があるので、その差額分を新幹線や特急列車の特急券として使わないと、「ぐるっと九州きっぷ」よりもお得にはなりません。
「JR九州フリーきっぷ」の価格は3日間と5日間で2~3,000円程度しか差がありません。5日間用を購入して、JR九州の新幹線や特急列車に乗りまくるような乗り鉄向けのきっぷと言えそうです。
「ぐるっと九州きっぷ」については、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご覧ください。
北九州フリーきっぷ: 博多~小倉・門司港の往復に便利!
「北九州フリーきっぷ」は、博多~小倉~門司港・下関間は2~3日間乗り放題となるフリーきっぷです。
- きっぷ名: 北九州フリーきっぷ
- 有効期間: 2~3日間
- 価格: 2,900円~3,000円
- フリーエリア: 博多~小倉~門司~下関・門司港(下図参照)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車自由席に乗り放題
- 引換駅: 小倉, 博多
「北九州フリーきっぷ」は、他のJR九州フリーきっぷと比べると、フリーエリアが狭めになっています。博多を起点に小倉や門司港、下関などを観光するときに便利なフリーきっぷです。特急列車の自由席で博多~小倉を往復すれば、簡単に元が取れます。
3,000円程度と気軽に購入できる価格帯ですので、博多~小倉~門司港などを移動する行程の旅であれば、おすすめです。
西九州フリーきっぷ: 長崎エリアの周遊旅行にピッタリ!
「西九州フリーきっぷ」は、博多からの鹿児島本線を含む主に佐賀県・長崎県内がフリーエリアとなるフリーきっぷです。西九州新幹線に乗車できる回数によって、2種類のフリーきっぷがあります。
- きっぷ名: 西九州フリーきっぷ
- 有効期間: 2~3日間
- 価格(西九州新幹線2回まで): 9,000円~10,500円
- 価格(西九州新幹線無制限): 10,400円~12,000円
- フリーエリア: 博多~佐賀~長崎・佐世保など(下図参照)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車自由席に乗り放題、西九州新幹線にも乗車可能
- 引換駅: 博多, 鳥栖, 佐賀, 長崎, 大村, 新大村, 諫早, 佐世保, ハウステンボス
博多駅から長崎方面へ、西九州新幹線をメインに鉄道の旅をするのにぴったりのきっぷです。西九州新幹線の指定席に乗車できます。
フリーエリアを活かして、長崎や佐世保などを周遊する旅におすすめです。有効期間は3日間までありますので、長崎エリア内の移動に西九州新幹線を積極的に利用するなら、西九州新幹線の乗車回数無制限のほうを購入するのがよいでしょう。
中九州フリーきっぷ: 阿蘇・別府・由布院の周遊観光におすすめ!
「中九州フリーきっぷ」は、博多~熊本間の鹿児島本線、熊本~大分間の豊肥本線、久留米~由布院~大分間の久大本線などに乗り放題となるフリーきっぷです。九州新幹線の博多~熊本間に1回乗車できます。
- きっぷ名: 中九州フリーきっぷ
- 有効期間: 2~3日間
- 価格: 10,100円~12,000円
- フリーエリア: 九州新幹線・鹿児島本線(博多~熊本)、久大本線(久留米~大分)、豊肥本線(熊本~大分)など(下図参照)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車自由席に乗り放題、九州新幹線(指定席)に1回乗車可能
- 引換駅: 博多, 鳥栖, 別府, 大分, 由布院, 熊本, 肥後大津, 宮地, 阿蘇
博多、熊本、大分などを起点として、熊本周辺、阿蘇周辺、由布院や別府などを周遊するのに最適なきっぷです。九州新幹線に1回だけ乗車できますので、博多~熊本~阿蘇観光~別府・由布院観光~博多という周遊ルートを組むことができます。
博多~熊本や博多~大分の往復乗車だけであれば、当日でも購入できる「九州ネットきっぷ」のほうがお得です。中九州フリーきっぷは、周遊向きのきっぷです。
「九州ネットきっぷ」については、JR九州のWebサイトをご確認ください。
由布院・別府フリーきっぷ: 博多~由布院・別府の周遊ルートがおすすめ!
「由布院・別府フリーきっぷ」は、小倉~博多~久留米の鹿児島本線、久留米~由布院~大分の久大本線、大分・別府~小倉の日豊本線などに乗り放題となるフリーきっぷです。
- きっぷ名: 由布院・別府フリーきっぷ
- 有効期間: 2~3日間
- 価格: 7,500円~9,500円
- フリーエリア: 鹿児島本線(小倉~博多~熊本)、久大本線(久留米~大分)、大分~小倉(日豊本線)など(下図参照)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車自由席に乗り放題
- 引換駅: 博多, 小倉, 鳥栖, 別府, 大分, 由布院, 行橋
博多や小倉を起点として、由布院や別府を周遊する旅行に向いているきっぷです。博多~由布院を特急列車で往復すれば十分に元が取れます。
特急「ゆふ」や「ソニック」に加えて、当日空席があれば、指定席券の差額を支払うことで「ゆふいんの森」(普通車指定席)にも乗車できます。
鹿児島・宮崎フリーきっぷ: 鹿児島・宮崎エリアの周遊におすすめ!
「鹿児島・宮崎フリーきっぷ」は、鹿児島中央~宮崎・宮崎空港の日豊本線を軸に、日南線(宮崎~南郷)、肥薩線(隼人~霧島温泉)、指宿枕崎線(鹿児島中央~指宿)などが2~3日間乗り放題となるフリーきっぷです。
- きっぷ名: 鹿児島・宮崎フリーきっぷ
- 有効期間: 2~3日間
- 価格: 5,400円~7,200円
- フリーエリア: 日豊本線(鹿児島中央~宮崎・宮崎空港)、日南線(宮崎~南郷)、肥薩線(隼人~霧島温泉)、指宿枕崎線(鹿児島中央~指宿)など(下図参照)
- 効力: 特急列車、快速列車、普通列車の普通車自由席に乗り放題
- 引換駅: 宮崎, 鹿児島中央, 隼人, 国分, 指宿, 宮崎空港, 霧島神宮
鹿児島空港あるいは宮崎空港から九州入りし、鹿児島・宮崎両県を周遊する旅に向いているフリーきっぷです。鹿児島中央~宮崎間の移動には、特急「きりしま」も利用できます。
鹿児島中央~宮崎・宮崎空港の片道を移動するだけではお得になりませんが、往復したり、あるいは、日豊本線から枝分かれする日南線や指宿枕崎線に乗車すれば、十分に元が取れます。
「JR九州フリーきっぷ」を機内で購入できる航空会社・路線
「JR九州フリーきっぷ」を機内で購入できる航空会社と路線を紹介します。航空会社や路線によって、購入できる「JR九州フリーきっぷ」の種類が異なります。
なお、機内で購入できるのは、JR九州フリーきっぷの「引換券」です。到着後、指定のJR九州の駅の「みどりの窓口」で引換券を提示して、JR九州フリーきっぷを受け取ることになります。
Peach (各地発 → 九州便)
Peachの九州各空港到着便の機内で、「JR九州フリーきっぷ」を購入できます。路線と購入できるフリーきっぷの対応は以下の表のとおりです。
きっぷ名 | 出発地 | 到着地 |
---|---|---|
北九州 フリーきっぷ |
石垣・沖縄 千歳・成田 |
福岡 |
西九州 フリーきっぷ |
石垣・沖縄 千歳・成田 |
福岡 |
成田 | 長崎 | |
由布院・別府 中九州 フリーきっぷ |
石垣・沖縄 千歳・成田 |
福岡 |
成田 | 大分 | |
全九州 フリーきっぷ |
石垣・沖縄 千歳・成田 |
福岡 |
成田 | 長崎・大分 宮崎 |
引換期限と利用開始日は以下のとおりです。
- 引換期限: 購入日を含めて3日以内
- 利用開始日: 引換日を含めて7日以内
Peachの機内で販売されているJR九州フリーきっぷの詳細については、以下のPeachの機内サービスのWebサイト(PDFファイル)をご確認下さい。
ソラシドエア(羽田 → 九州便)
ソラシドエアの羽田発、九州各空港着の便の機内で、「JR九州フリーきっぷ」を購入できます。(2024年7月1日~)
- 対象便: 東京(羽田)発 → 宮崎・熊本・長崎・鹿児島・大分着(下り便のみ)
- 購入できるきっぷ: 全九州、中九州、西九州、由布院・別府、鹿児島・宮崎
- 引換期限: 購入日を含めて3日以内
- 利用開始日: 引換日を含めて7日以内
詳しくは、以下のソラシドエアのWebサイトをご確認ください。
スターフライヤー(羽田 → 北九州・福岡便)
スターフライヤーの羽田発、北九州・福岡到着便の機内販売では、「北九州フリーきっぷ」「中九州フリーきっぷ」「由布院・別府フリーきっぷ」を購入することができます。
きっぷ名 | 出発地 | 到着地 |
---|---|---|
北九州 フリーきっぷ |
羽田 | 北九州・福岡 |
中九州 フリーきっぷ |
羽田 | 福岡 |
由布院・別府 フリーきっぷ |
羽田 | 北九州・福岡 |
引換期限と利用開始日は以下のとおりです。
- 引換期限: 購入日を含めて3日以内
- 利用開始日: 引換日を含めて7日以内
詳しくは、スターフライヤーのWebサイトをご確認ください。
「JR九州フリーきっぷ」をオプションで付けられる旅行商品
「JR九州フリーきっぷ」を組み込むことのできる旅行商品を購入することで、「JR九州フリーきっぷ」を入手することもできます。往復フライト+宿泊(最低1泊)のような自由度の高いプランでも「JR九州フリーきっぷ」を付けることができますので、航空機利用で九州入りする場合にはおすすめです。
旅行会社 | 主な旅行商品 | JR九州フリーパス |
---|---|---|
JTB |
ダイナミックパッケージ JTBMySTYLE |
旅の過ごし方 |
ANAスカイツアーズ |
スカイツアーズ 九州旅行・ツアー |
スカイツアーズ JR九州フリーきっぷ |
オリオンツアー |
オリオンツアー 鉄道でめぐる九州旅 |
【JTB】ダイナミックパッケージ JTB My STYLE
JTBの往復交通機関+宿泊のみのツアー「ダイナミックパッケージ JTB My STYLE」では、オプションとして「JR九州フリーパス」を付けることができます。上の方で紹介したすべてのJR九州フリーパスを選んで付けることができます。
「ダイナミックパッケージ JTB My STYLE」は、往復交通機関+最低1泊の宿泊をセットにしたパッケージです。宿泊は最低1泊のみ付ければよいため、1泊5日といったような行程も可能です。どうしても宿泊したいホテルや旅館がある場合や、自分で手配して安く済ませたい場合などに便利です。
「ダイナミックパッケージ JTB My STYLE」は、以下のリンクから購入することができます。
また、JR九州フリーパスのオプションは、「旅の過ごし方」から検索することができます。以下のリンクから「旅の過ごし方」のページに移動し、目的地から「九州」→「〇〇県」を選択すると、そのエリアで利用できるJR九州フリーパスの一覧を見ることができます。
【スカイツアーズ】九州旅行・ツアー
ANA専門の旅行予約サイトスカイツアーズ 九州旅行・ツアーでも「JR九州フリーパス」をオプションで付けることができます。
往復のANA便+宿泊がセットになったツアーです。泊数分のホテルを選ぶ必要がありますが、リーズナブルなホテルが多くラインナップされていますし、ホテルのエリアも日毎に自由に選べます。
「JR九州フリーパス」の申し込み方法は以下のとおりです。
- ツアー予約画面の<通信欄>に希望券種を記入する
- ツアー予約後に<マイホリデー予約センター>へ電話等で申し込む
「JR九州フリーパス」の申し込みは、ツアー出発日の7日前までとなっていますので、忘れないようにしましょう。
スカイツアーズ 九州旅行・ツアーについては、以下のリンクからご覧ください。
スカイツアーズの旅行商品にオプションで付けられる「JR九州フリーきっぷ」については、以下のリンクからラインナップや価格をご覧いただけます。
【オリオンツアー】鉄道でめぐる九州旅(パッケージツアー)
オリオンツアーが発売する九州方面へのパッケージツアーオリオンツアー「鉄道でめぐる九州旅」には、JR九州フリーきっぷが付属しているツアーが用意されています。
JR九州フリーきっぷ付きのツアーは、以下のエリア発の旅行商品に限定されています。
- JR九州フリーきっぷ付きツアー: 関東発、北海道発、東北発、甲信越発、沖縄発
パッケージツアーですので、往復フライト+泊数分に加えて、JR九州フリーきっぷがセットになっています。1泊2日から4泊5日まで、期間に応じてツアーを選択することができます。泊数によって、選択できるJR九州フリーきっぷの種類が異なります。
オリオンツアー「鉄道でめぐる九州旅」については、以下のリンクからご覧ください。「九州の鉄道たびに最適!おすすめツアー」から発地を選択してツアーを選ぶか、国内ツアーセットプランから検索できます。
鉄道旅行・乗り鉄での旅行商品+「JR九州フリーパス」のメリット
旅慣れた方は、ツアーなどを利用せず、自ら交通機関とホテルを手配して、自由に旅程を組まれる方が多いのではないかと思います。鉄道旅行、それも、乗ることを中心として乗り鉄の場合はなおさらです。
そんな方でも、ソラシドエアやPeachの機内販売で購入できる「JR九州フリーパス」は魅力的でしょう。フライト・宿泊などすべて自前で手配し、自由な行程を確保しつつ、しっかりとお得な「JR九州フリーパス」を手に入れることができます。
一方、旅行商品+「JR九州フリーパス」を選ぶメリットとしては、以下のようなものがあると考えます。
- ダイナミックパッケージやフリープランのような往復フライト+宿泊のツアーを選べば旅程を自由に組み立てられる
- 閑散期を中心に個別に手配するよりかなりお得になる
- フライトはJALやANAなど大手航空会社を選ぶことができるため、地方空港からのツアーも組みやすい
旅行各社が「ダイナミックパッケージ」として発売している商品は、往復フライト+宿泊のみのシンプルな商品です。宿泊も最低1泊のみでOKとする商品もあります。これに「JR九州フリーパス」を付けてしまえば、ほぼ自由に旅程を組み立てられることになります。
また、旅行会社のツアーは、繁忙期と閑散期で大きく価格が変わります。特に閑散期であれば、個別に手配するよりもかなりお得になります。
条件が合うのであれば、旅行商品+「JR九州フリーパス」を検討してみることをおすすめします。
「JR九州フリーパス」申込・利用時の注意点
JR九州が発売するフリーきっぷよりもお得で利便性の高いものが多い「JR九州フリーパス」ですが、旅行商品やフライトのオプションという扱いですので、申し込みや利用時にいくつか注意点があります。ここでは、利用前に知っておきたい注意点を紹介します。
JR九州の駅の「みどりの窓口」で引き換える必要がある
機内販売や旅行商品で入手できるのは「JR九州フリーパス」そのものではなく、「JR九州フリーパス」に引き換えることができる引換券です。実際にJR九州の列車に乗車する前に、JR九州の駅のみどりの窓口で、JR九州フリーパスに引き換える必要があります。どの駅で引き換えるかをあらかめ決めておき、その駅のみどりの窓口の営業時間も確認しておきましょう。
JR九州の駅のみどりの窓口の営業時間は、JR九州の「駅情報」のページで検索・確認できます。
なお、機内販売でJR九州フリーパスを購入した場合、引換期限と利用開始日は以下のようになっています。
- 引換期限: 購入日を含めて3日以内
- 利用開始日: 引換日を含めて7日以内
一般的な旅行の行程であれば問題ないと思いますが、例えば帰省と組み合わせた長期の旅行などで利用する場合には、引換期限や利用開始日の制限に注意しましょう。
一部の旅行商品では「JR九州フリーパス」の事前申し込みが必要
旅行商品のオプションとして「JR九州フリーパス」を購入する場合、旅行商品の購入時や、購入後の一定期間内に「JR九州フリーパス」を明示的に申し込む必要がある商品があります。
各旅行商品で、申し込み方法や申し込み期限が異なりますので、よくWebサイトの案内を確認して、申し込み忘れや期限切れにならないように注意しましょう。
新幹線・特急列車の指定席には空席があれば差額で乗車できる
「JR九州フリーきっぷ」では、単体で指定席に乗車できるのは「全九州フリーきっぷ」(6回まで)だけですが、他のきっぷでも、当日指定席に空席があれば、自由席との差額を支払うことによって、普通車指定席に乗車することができます。
- 全九州フリーきっぷ: 6回までは追加負担なしで指定席に乗車可能、7回目以降は差額を支払うことで乗車可能
- 全九州フリーきっぷ以外: 追加負担なしで乗車できるのは自由席のみ、差額を支払うことで指定席にも乗車可能
ただし、いずれも指定席を事前に予約することはできません。利用日当日、乗車したい新幹線や特急列車の指定席に空きがあれば、駅の「みどりの窓口」で申し込むことができます。
そのため、基本的には自由席に乗車する前提で行程を組み立てておくのが無難です。観光列車や「ゆふいんの森」など全車指定席の特急列車に乗車したい場合も、満席だったときにどうするかを考えておくとよいと思います。
以上、「【JR九州フリーきっぷ】九州への機内や旅行商品のオプションで購入できる新幹線・特急にも乗れるフリーきっぷ!」でした。上手に活用すれば、ほぼ自由に旅程を組み立てられるうえに、かなりお得にJR九州の乗り鉄や鉄道旅行を楽しむことができますので、ぜひ上手に活用しましょう!
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