JR西日本の新たな観光列車「はなあかり」が2024年10月5日にデビューします。189系を改造した3長編成の観光列車で、西日本各地で運転されることになっています。グリーン車に加えて、2人用個室となる「スーペリアグリーン車」も設けられるなど、豪華な観光列車となりそうです。第1弾は、2024年秋の「北陸デスティネーションキャンペーン」にあわせて、敦賀~城崎温泉間で運行される予定です。この記事では、観光列車「はなあかり」の最新情報をお届けします。
※「はなあかり」の2024年10月~12月の運行計画を追記しました(2024.08.21)
JR西日本の新たな観光列車「はなあかり」、2024年10月5日にデビュー!
JR西日本の新たな観光列車「はなあかり」が、2024年10月5日にデビューします。
「はなあかり」は「地域の華(はな)を列車に集めて、お客様と地域の縁を結ぶ列車」というコンセプトで運行され、西日本各地を運行する観光列車となる予定です。
「はなあかり」は、189系「はまかぜ」用の車両を改造した3両編で、グリーン車とスーペリアグリーン車のみの豪華な観光列車となります。
「はなあかり」の列車名・デザインについては、JR西日本のニュースリリースもご覧ください。
「はなあかり」、2024年10月~12月は敦賀~城崎温泉で運転!
「はなあかり」は、2024年10月~12月は、敦賀~城崎温泉(小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道 宮舞線・宮豊線、山陰本線経由)の観光列車として運転されます。ここでは、「はなあかり」の運転日・ダイヤと料金を紹介します。
「はなあかり」2024年10月~12月の運転日・ダイヤ
期間中の土曜日と日曜日に運転され、土曜日は下り(敦賀→城崎温泉)、日曜日は上り(城崎温泉→敦賀)が運転されます。途中、舞鶴や天橋立といった観光地を通りますので、城崎温泉だけでなく、これらの観光地へのアクセスにも利用できます。
運行詳細は以下のとおりです。
- 運転日: 2024年10月5日(土)~12月22日(日)の土日
- 運転区間
- 土曜日: 下り(敦賀 → 城崎温泉)
- 日曜日: 上り(城崎温泉 →敦賀)
ダイヤは以下のとおりです。
↓下り | ↑上り | |
---|---|---|
敦賀 | 10:40発 | 15:07着 |
美浜 |
10:59着 11:13発 |
14:48発 14:21着 |
十村 | ↓ |
14:10発 13:53着 |
上中 | ↓ |
13:43発 13:42着 |
小浜 |
11:44着 11:58着 |
13:31発 13:30着 |
若狭本郷 | ↓ |
13:16発 13:06着 |
若狭高浜 |
12:21着 12:35発 |
↑ |
東舞鶴 |
12:52着 13:06発 |
12:39発 12:28発 |
宮津 |
13:55着 13:57発 |
11:41発 11:38着 |
天橋立 |
14:02着 14:09発 |
11:32発 11:20着 |
夕日ヶ浦 木津温泉 |
14:43着 14:44発 |
10:40発 10:39着 |
城崎温泉 | 15:39着 | 09:54発 |
「はなあかり」の2024年10月~12月の運行計画については、JR西日本のニュースリリースもご覧ください。
「はなあかり」のエクステリア・インテリア
JR西日本は「はなあかり」のデザイン(エクステリア、インテリア)を公開しました。ここでは、「はなあかり」のデザインと車内の様子を紹介します。
「檳榔子染め」の色をベースとしたエクステリア
(出典)2023年10月社長会見(JR西日本ニュースリリース 2023年10月25日 PDF)
「はなあかり」のエクステリアは、紋付き染めで最高級とされる「檳榔子染め(びんろうじぞめ)」の色をベースとしたものになっています。シックな外観で、どこを走っても沿線の風景に溶け込みそうです。
「はなあかり」のベースとなるのは189系気動車。「はまかぜ」などで運行されている車両です。2010年以降に製造された比較的新しい車両ですので、「はなあかり」は長い期間、活躍できそうです。
2・3号車はグリーン車、1号車は2人用個室の「スーペリアグリーン車」
(出典)特別な旅を創る新たな観光列車の列車名・デザインについて(JR西日本ニュースリリース 2023年10月25日 PDF)
「はなあかり」の2号車、3号車はグリーン車となっています。観光列車らしく、優雅でゆったりとしたデザインになっています。
開放的でゆったりとした座席の2人用のボックスシートと、座席の背もたれが高く、コンパートメントのような4人用ボックスシートが設けられるようです。
また、2号車には共用スペースとなる「サロン」も設けられます。長時間の乗車でもゆったりと過ごせそうですね。
(出典)特別な旅を創る新たな観光列車の列車名・デザインについて(JR西日本ニュースリリース 2023年10月25日 PDF)
注目は1号車の「スーペリアグリーン」です。グリーン車よりもさらに上の座席に位置づけられます。
「スーペリアグリーン」の座席は2人用の個室となっています。通路の両側に2人用の個室が5室ずつ、全10室が設けられるようです。
「はなあかり」の座席は、グリーン車とスーペリアグリーン車のみ。豪華な観光列車となりそうです。
「はなあかり」の特急料金・グリーン料金
前述のとおり、「はなあかり」はグリーン車とスーペリアグリーン車のみのグレードの高い特急列車として運転されます。乗車するには、乗車券のほかに、特急券とグリーン券またはスーペリアグリーン券が必要となります。
- 「はなあかり」の乗車に必要なきっぷ類
- 乗車券+特急券+グリーン券またはスーペリアグリーン券
特急料金は、JR西日本の通常の特急料金(自由席特急料金)が適用されます。
距離 | 自由席 特急料金 |
---|---|
~50km | 760円 |
~100km | 1,200円 |
~150km | 1,860円 |
~200km | 2,200円 |
~300km | 2,420円 |
~400km | 2,640円 |
~600km | 2,960円 |
※上記に加え、京都丹後鉄道線内の特急料金が必要となります。
1人あたりのグリーン料金、スーペリアグリーン料金は以下のとおりです。
距離 | グリーン料金 | スーペリア グリーン料金 |
---|---|---|
~100km | 1,300円 | 3,500円 |
~200km | 2,800円 | 5,000円 |
~400km | 4,190円 | 6,390円 |
~600km | 5,400円 | 7,600円 |
※京都丹後鉄道線は、グリーン料金・スーペリアグリーン料金ともに1,500円(設備種別・利用区間にかかわらず均一料金)
以上、『【はなあかり】JR西日本の新たな観光列車が2024年10月に敦賀~城崎温泉でデビュー! 「スーペリアグリーン車」も備える豪華な列車!』でした。JR西日本では「WEST EXPRESS 銀河」に続いて新たな観光列車となります。今からデビューが楽しみですね。
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